kanto-071 「山岳巡礼」のトップへ戻る 関東百山・関東百名山一覧表へ戻る
登頂年月 1996.03.02 | 天候 晴れ | 単独 | 電車 | 伊豆ケ岳3等三角点 高畑山 3等三角点 |
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池袋駅〓〓〓正丸駅(8.40)−−−正丸峠(9.25)−−−伊豆ケ岳(10.10-10.20)−−−高畑山−−−天目指峠(11.25)−−−子ノ権現(11.55-12.00)−−−吾野駅(13.00) | |||||||
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20才台、独身の頃に職場の若い仲間たちと歩いたことがあるが、そのときの記憶はほとんど消えてしまった。ただ岩場があったのと、子ノ権現に仁王のような大きな像のあったのをかすかに覚えている。 春とは名のみの冷たい風を肌に感じて、正丸駅から歩きはじめた。 しばらく舗装道路を歩いた後、林の中の登山道へ入る。ところどころに残った雪が固く凍っている。少し標高が上がると、ほとんど雪の上を歩くようになった。 足を滑らせないよう気をつけて、階段状の登りを終わると正丸峠だった。峠は冷たい風が吹き抜け、汗ばんだ体がたちまち冷えて行く。 ガーデンハウスはまだオープンしていなかった。 峠からは尾根通しに伊豆ケ岳へと向かう。 軽アイゼンが欲しいほどの雪道を、小さなアップダウンを繰り返して行く。ときおりハイカーに出会ったりする。峠から30分ほど歩くと、目の前に鎖のついた岩場が見えて来た。高度感がある。先行者が鎖にとりついて登っているのが見える。岩には雪がついているので、いくら鎖があるとはいえ用心して登る必要がありそうだ。鎖は何本もある。その中の足場のよさそうなのを選んでとりついた。見かけほどのスリルもなかったが、気を抜かず慎重に登り切った。 岩場を登り終って少し行った先が伊豆ケ岳山頂だった。数人の登山者が休んでいた。展望のいい山頂とは言え、取り立てるほどの山は視界の中にない。武甲山、それに武甲の背後に見える雪の山は奥秩父だろうか。 長居するほどの展望もないので、早々に山頂を後にした。 古御岳、高畑山を経由して天目指峠までは展望もなく、何回も上り下りして、少し疲労を感じて来た。 天目指峠からは、再び高度差のある登りがあったりして、子の権現まではさらに一山越えなければならなかった。初歩的なハイキングコースと甘く見ると、予想以上に体力を消耗する。 子ノ権現の境内は人影もまばらで、大きな仁王像が昔のままかどうかわからないが、相変わらず道を挟んで睨みをきかしていた。 お参りをすませて下って行くと、土産物屋が地元の産物をはじめ、雑多な品物をごちゃごちゃと並べて客を待っているが、観光客らしい人影はほとんどない。 途中、旧参道らしい山道を使って舗装道路をショートカットし、再び舗装道路へ出て、谷あいの小集落のたたずまいの中を吾野駅へ向かった。 |