kanto-094    「山岳巡礼」のトップへ戻る  関東百山・関東百名山一覧表へ戻る

関東百山 立岩(1265m)
登頂年月 2003.09.01 天候 晴れ 単独 マイカー 三等三角点なし
≪線ケ滝からの周回コース≫
線ケ滝(6.03)−−−ベンチ(6.35)−−−ガレの鎖場−−−立岩ピーク(7.05-7.10)−−−荒船山分岐(7.35)−−−威怒牟畿不動の四阿(7.50)−−−線ケ滝(8.15)

目を引く岩峰「立岩」
関東百名山消化のために訪れた。
立岩は2万5千図にも名前は載っていない。ただ1265mとあるだけで、山としては認められず一つの岩の突起に過ぎないのかもしれない。
下仁田ICを降り、南牧村をめざして45号線、93号線と車を進める。羽沢集落で線ケ滝の道標を見つけて右折、上り勾配の道を突き進み、林道線ケ滝線へ入って行く。星尾集落あたりで朝日を浴びる立岩を仰ぎ見ることができた。林道終点手前が線ケ滝でこのあたりの道幅が広くなっており駐車が可能。

滝からわずかに進み、林道終点から小さな橋を渡ったところから登山が始まる。すぐに荒船山コースを左に見送って右手の道を進む。荒船コースをとって立岩ヘ登る方が、時間は少しかかるがコースとしては楽である。選んだ右手のコースは直登・中級コースの表示がある。帰りはこの荒船コースを下る予定にしている。

杉植林の陰気で薄暗い道をたどって行く。山頂までの標高差は550メートルほどである。
30分歩いたところにベンチがあったがそのまま通過、すぐにガレがあらわれてここを直登して行くことになる。岩とガレの急勾配で、フィックスされたロープを利用して登って行く。次は断崖の壁につけられた片足しか乗らないような一筋のルートを、太い鎖に助けられて斜上すると普通の登山道に戻り、山頂0.5キロの道標が立っている。

小さいアップダウンを2、3回繰り返すと立岩山頂に到着。約1時間の行程だった。三角点もなく「西立岩山頂 1266m」の標識が立っているのみ、山頂という雰囲気に乏しい。。
経塚山や兜岩山が目の前に見えるものの、霞がかかって遠望はきかず、展望は西上州の平凡な山々の連なりばかり、休む間もなく下山にかかる。
下山は登ってきたのとは反対方向へ下る。最初は転げ落ちそうな急坂で、ロープなどにつかまって慎重に行動する。展望の開けたところで振りかえると、空に突き出た岩峰が、標高以上の高度感を持って迫って見えた。

最初の急坂を終ると、あとは歩きやすい道に変わる。見るべき花もないが、ノコンギクが秋を告げるようにいたるところ咲いていた。
途中荒船山へのコースを分けて、樹林の中をひた下れば断崖の基部に壊れかかった威怒牟畿不動の社があり、その先に休憩用の四阿がある。道はさらに歩きやすくなって、山頂から1時間05分で登山口へ帰りついた。


   「山岳巡礼」のトップへ戻る