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関東百名山・関東百座 子持山=こもちやま(1296m)
登頂年月 2004.11.04 天候 晴れ 単独 マイカー 子持山一等三角点
5号橋駐車場(5.45)−−−7号橋登山口(6.00)−−−屏風岩(6.15)−−−稜線(6.50)−−−獅子岩(7.00)−−−山頂手前のピーク(7.20)−−−子持山(7.40-7.50)−−−手前ピーク(8.05)−−−獅子岩下の分岐(8.15)−−−電波塔−−−林道(8.40)−−−6号橋(8.45)−−−5号橋駐車場(8.47)

子持山山頂、「十ニ山神」の石碑がある

前日、山梨県烏森山と源氏山を登ったあと移動してきた。子持神社奥の登山口へ着いたのは6時近くで真っ暗になっていた。

渋川伊香保ICを出て、R17号で子持村へ向かう。暗くてよくわからないのでカーナビ任せで走る。村に入るとあとは「子持神社」あるいは「子持山」の道標などが目につく。
車道をまたぐ赤い大きな鳥居をくぐり抜けて、すぐにY字路を右手にとる。子持神社の下を過ぎ、林道を進むと短い間隔で5号橋、6号橋、7号橋とつづく。○○号橋などというから、さぞかし大きく立派な橋かと思ったら、林道にかけられたごく小さな橋だった。5、6、7号橋とも、橋のたもとに駐車場がある。
雷鳴と雨に惧れをなしていったん下まで下って寝た。

5号橋に車を置いて夜明けとともに出発。「熊出没注意」の看板がやたらに目につく。夜の明けきっていない薄暗がりに気持ちが悪さが増幅する。
7号橋が屏風岩経由の登山口となっていて、立派な道標が立っている。ここで登山カードに記入。
屏風岩の基部まで板敷きの道がつづく。見上げると岩壁が目がくらみそうにそそりたっている。ガケを登るような急斜面を攀じ登り岩頭に立つ。高度感がある。日の出前の関東平野方面がモヤに霞んで見えた。山々はまだ薄墨色のシルエットに近い。
いったん下まで下ってから、小さな沢沿いに稜線を目指す。じめじめした杉植林の中を、沢の石を足場に拾いながら登ると、突然杉林から抜け出て明るい落葉樹林に変った。樹種はカエデが主で、梢に散り残っ紅葉がまだ観賞できる。徐々に勾配を増す急登を早いペースで稜線へと登り切る。右からもコースが合流。子持山はさまざまなコースが複雑に交叉していてややこしいが、すべての分岐には丁寧な道標があるので間違える心配もなく、安心して歩ける。

稜線をさらに左に登って行くと獅子岩基部の分岐で、右に進めば岩頭を踏まずに山頂へ向かう。もちろんここは岩頭を踏むコースをとる。険しい斜面を登ると「村指定名称 獅子岩」の標柱があり、岩頭への鉄ハシゴがかけてある。ハシゴを昇り、最後に鎖につかまって岩頭に立つとみごとな景観が広がっていた。岩の上には「御岳山神社」の石碑が立ち、高度感も抜群だ。
富士山がくっきりとのぞめる。榛名、赤城、日光山塊、八ヶ岳、浅間、西上州の山々、そしてはるかに広がる関東平野。間近には双頭の子持山が見える。

子持山一等三角点
獅子岩をあとに、急降下してから山頂手前のピークへは20分ほど。そこから少し下ってから平坦な気持ち良い道をしばらく進むと、コースが右に90度曲がる。石祠があって道標が左手に「浅間山」を指していた。このあと道は岩の露出が目立つようになり、四肢を使っての登りとなる。急だが足だけの負担ではなく、手も使えるために案外楽に登って行く。
急登が終り、緩やかとなった先端が子持山頂上。まず一等三角点を確認する。岩の上に「十ニ山神」の碑がある。
展望は樹木が邪魔で意外によくない。展望は獅子岩がいちばんだった。隣の小野子山、その先に浅間山が見える。東には赤城や武尊山あたりと思われる山々。谷川連峰など北の山は雲の中だった。

帰りは獅子岩を巻き、6号橋へのコースをとる。電波塔を過ぎると落葉樹林の急な下りがつづく。赤色主体の紅葉が盛んでつい見とれてしまう。
杉植林に変り、間もなく林道へ出た。水ゴケで滑りやすい路面に注意しながら下って行くと、今朝ほどの林道に出て、そこが6号橋だった。

屏風岩、獅子岩、それに痩せた岩稜など、低山の割りには変化に富んで面白い山だった。この山行でのビューポイントとして是非とも獅子岩には登ってほしい。

このあと一等三角点の高田山へ向かった。


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