kanto-109    「山岳巡礼」のトップへ戻る  関東百山・関東百名山一覧表へ戻る

関東百名山・関東百座・・・吾妻耶山=あずまやさん(1341m)
                    大  峰 山=おおみねさん(1255m)
登頂年月 2004.11.09 天候 晴れ 単独 マイカー 大峰山  2等三角点
吾妻耶山 3等三角点
大峰沼コース登山口駐車場(10.10)−−−大峰沼(10.35)−−−沼を左回り−−−尾根上(10.55)−−−テレビ塔(11.20-11.25)−−−大峰山(11.35)−−−十字交叉(11.50)−−−吾妻耶山(12.25-13.00)−−−スキーゲレンデ上部−−−ゲレンデ横断(13.25)−−−山道へ(13.40)−−−大峰沼(13.50-14.00)−−−登山口駐車場(14.20)

吾妻耶山山頂、背後の山は谷川岳

朝から岩櫃山、嵩山と二つ登ったあと、本日の本命“吾妻耶山”へ向かった。
上越新幹線上毛高原駅を目標に車を走らせる。国道291号線から上毛高原駅前へ折れてすぐに信号を右折する。1キロほど走ると大峰沼方面への道標が目につく。道標にしたがって大峰沼をめざす。
見晴荘への分岐を過ぎると間もなく林道はゲートで封鎖され、ここに駐車場やトイレがあって、ここから大峰沼へと歩くことになる。

トイレ横からの林道を20分余で大峰沼に着く。
10年ほど前、3月の雪のある時期に大峰山から吾妻耶山を歩きに来たことかある。そのときは大峰山までは登ったが、その先雪が深くて断念したが、そのときとは今回のコースは異なる。

沼を左回りに1周近く回って大峰山への登山道へ入った。人間工学を無視したような、段差の大きい急な階段道を10分ほどで登りきると尾根に出る。尾根はなお急登がしばらくつづくが、やがて歩きやすいなだらかな道と変る。落葉樹はかなり葉を落として空いてきている。晩秋の木漏れ日が気持ちよく、大峰沼を見おろせる落ち葉の道も足に心地いい。
やや急になった登りを終ると広い空間に飛び出した。テレビの電波中継塔などの施設があり展望もいい。ここに三角点があるのだろうと思って探したが見当たらない。道標を見ると大峰山はまだ先を指していた。
途中鉄塔施設などを見ながら、さらに10分ほど進むと、登山道脇に大峰山の表示と二等三角点があった。記憶の山頂はもう少し展望もあったように思うが、雑木が茂ってほとんど展望がなくなっていた。山頂というより、登山道の途中という感じが濃い。あのときの雪の山頂とは記憶が結びつかない。展望もなく、ここで休んでも仕方がないので先へ進む。

三角点から下って行くと、さらにその先で鉄製の長い階段が一気に高度を下げていた。登り返しを考えるとがっかりする。下りきって再び鉄の階段を一段一段登って行く。階段が終ってもさらに登りはつづく。本日3つ目の山ということもあとて足に疲労を感じるようになってきた。それでも休憩のタイミングがつかめずに歩きつづける。

もう一つコブを越えて下ったところで、十字に登山道が交叉していた。直進が吾妻耶山、左が赤谷方面、右がノルンスキー場方面と分かれている。直進の登り勾配を行く。ここまで比較的ブレずに北へ向いていた稜線が、湾曲したりして複雑に動いてきた。右回りに巻く感じで緩やかな道を進み、最後にひと登りして吾妻耶山の山頂に達した。
賑やかな声が溢れている。引率されてきた千葉県の中学生30人ほどが、山頂に広がって昼食の真っ最中だった。生徒の間を縫って山頂の北端まで行くと、上越朝日岳から谷川連峰の全容をのぞめる。雪はまだない。20万図を広げて山座同定を楽しむ。武尊山、荒沢岳など上越国境付近の山々、日光連山、皇海山、赤城山、また苗場山など上信国境の山々、そして明日登る予定の三峰山の異形の姿が目の前にあった。
石祠が3基並んでいる。大きな石祠をよくもこの山頂に設置したものと感心する。あるはずの三角点を探すが見つからない。帰ってから地図を確認すると三角点は山頂手前でコースが湾曲するあたりにあるのを、どうやら見落として来たらしい。三角点の標高は1323mで、石祠のある山頂の方が18m高い1341mである。

生徒たちが下山するのに合わせて山頂をあとにする。
山頂からすぐ下の分岐でノルンスキー場経由大峰沼へのコースをとる。急な樹林を下るとスキーゲレンデの上部に出る。その先でゲレンデを横切ると林道に変わり、武尊山などの展望を目にしながら下って行くと大きな貯水槽のところで右手の林道へと分かれる。やがて山道になると大峰沼はもう近い。日の傾きかけた沼の姿を写真に収めたりして、あとは今朝の林道を駐車場へと下った。

国道へ出る途中で『真沢(まさざわ)温泉』という看板が目につき、立ち寄って入浴。正面間近に見える三峰山の姿を目に、明日の行程を思い浮かべながら露天風呂に浸かった。
入浴後、三峰山登山口の河内神社へ向かい車内泊。


   「山岳巡礼」のトップへ戻る