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信州百名山付属資料

100座の登頂を完了した後の感想は、深田久弥の日本百名山達成のときにも劣らない満足感を味わいました。
ガイドブックにも見当たらない山がいくつかありますし、登山道のない山、あるいはスリルに満ちた山もあります。整備の行き届いた深田100名山では味わうことのできない、古き良き時代の登山を味わえる要素もあるからでしょう。
深田久弥100名山以上に、この信州100名山は登山らしい登山が楽しめるような気がします。
多くの方が信州100名山に親しんでくれれば思っています。
登頂の動機

日本100名山を完登した後、しばらく気ままな山旅を楽しもうと考えていました。
ある日、新宿紀伊国屋書店で登山書コーナーを見ていたとき「信州百名山」というハードカバーの立派な本が目に止まりました。
これが清水栄一さん選定「信州百名山」との出会いでした。
私も出身は同じ信州、考える余地もなく購入しました。
故郷信州の山にもかかわらず名前も知らない山がたくさんありました。知らない山がたくさんあるということが、かえってこれを全部登ってみたい、日本百名山の次の目標として取り組んで見たい、そんな気持ちに駆り立ててくれたのです。

日本100名山以外の山が70座ありました。
信州なら東京かからのアプローチの点でも比較的やりやすい。そんなことから信州百名山踏破へと取り組んだのでした。
東京を含めて、長野県近県の方でしたら、週末を利用しての登山で一つ一つ踏破して行くことが出来ますから、目標としては比較的取り組みやすいのではないかと思われます。ただ、アクセスの不便な山もかなりありますから、出来ればマイカー利用が都合良いと思います。
著書「信州百名山」

この本はガイドブックではありません。むしろガイドブックとして役立つことを想定して書かれたものではないのです。
始めて目にする山名もかなりあって、はてこの山はいったいどこにあるのだろうか、そんな疑問の湧く山もいくつかあります。
丹念に地図で調べる必要がありますが、日本100名山とちがってそれがまた楽しみでもあります。

特に著者の山行スタイルを「山岳巡礼」と自ら称している点が、私には実に好ましい印象を与えてくれました。
少なくても一般の登山、ハイキング関係の書物ではお目にかかれない山が10数山はあります。しかしそれらの山々は、単なる数合わせとして無理矢理選ばれたのではなく、どれも登山対象として立派な山ばかりです。
登山愛好家の多くが深田久弥「日本百名山」を目標とするように、信州百名山も内容的には決してそれに劣るものではないことを、実際に登った体験から断言できます。

印象に残った山

信州百名山の中には、登山道のない山があります。佐武流山、堂津岳、御飯岳の3山です。
中でも残雪期でなければ登頂が困難な堂津岳は、ゴールデンウイークに残雪を踏んで登頂しましたが、このときの山頂からの眺望の見ごとさはいまだに目に焼きついています。
このほかにも山スキーに適した大渚山、スリルに満ちた岩壁登攀の戸隠西岳など、深田百名山に遜色のない山が数多く名前を連ねています。
信州100名山踏破を目標としたことを、決して後悔させることはないでしょう。
完登すると・・・・

選定者の清水栄一さんはお亡くなりになっておられましたが、それを知らずに完登した旨を手紙で報告させていただいたところ、ご遺族から記念のTシャツを記念品としてお送り賜りました。
このTシャツには信州100名山が地図付きでプリントされています。
今も記念として大切に保存しています。

私が100山目の山として選らんだのは、生家から登山道の通じている中央アルプスの経ケ岳でした。妻や兄弟が同行しました。この日は生家の町の登山大会で大勢の人が経ケ岳を目指しました。往復10時間の長丁場でしたが、無事に登頂、地元紙の「信濃毎日新聞」に私の信州100名山完登が、カラー写真付き社会面トップで報道され、良い思い出となりました。


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