追想の山々1189  up-date 2001.11.23


位 山(1529m) 登頂日1995.04.28 単独行
東京(1.00)===多治見IC===刈安峠(6.50)−−−スキー場上部(7.10)−−−大奈山・1233m(7.25)−−−位山(8.05)−−−大奈山−−−刈安峠(9.00)==川上岳へ
所要時間 2時間10分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
2日間で岐阜の日本300名山4座を登る(位山・川上岳・鷲ケ岳・大日ケ岳)=58才
一等三角点位山頂上にて


松本経由、島々〜安房峠越えで高山へ入るつもりだったが、安房峠開通は5月1日からということがわかり、急遽中津川からのルートに変更。 それにしてもうっかり安房峠まで行ってから、通行止めに慌てる羽目に遭わずによかった。
迂闊にも道路マップを忘れて来たことに気づく。不案内の地に地図なし、サービスエリアで無料配布している道路マップだけで行動することになった。

自動車は快調に疾駆、中津川ICを出て付知、下呂温泉を経由、高山市、その先の宮村町で国道と別れる。苅安峠への道は、途中一度尋 ねただけで、後は迷うこともなく位山スキー場のある峠へ到着できた。予定より2時間早い7時前だった。
管理棟や売店施設等の建物は、どれも古ぼけてみすぼらしい。勿論シーズンオフとなった今は人影もなく、雪の消えた裸の斜面は草の緑が萌え出るには早く、茫洋として広がっていた。

位山への登頂は林道をダナ平まで進入して、最短コースで登りたかったが、林道に入るとすぐ先が工事通行止めとなっていた。しかたなくゲレンデ下部の苅安峠から登項を開始した。
ゲレンデの右サイド、遊歩道の標識にしたがって登りはじめる。遊歩道を使わなくても、ゲレンデの斜面を右よりにとって、リフト終点を目指して直登しても構わない。むしろその方がわずかだが時間は短縮できる。東方に御嶽山と乗鞍岳が春霞みにぼやけ、揺れるように聳えている。それは驚くほどの近さに見えた。
ゲレンデの最上部まで登ると、そこからは樹林の登山道に変った。
5万図には載っていないのが不思議なほどよく手入れされた登山道である。ひと登りすると1233M三角点標のピークに立った。『大奈山 犬山山岳会』のプレートが潅木にぶら下がっていた。この後も比較的ゆったりした感じの登りがつづいている。
丸裸にされた山麓のスキー場とは様変わりに、上部は原生林が自然のままに残っていた。門立岩、尻立岩などの岩石があらわれ、ダナ平からの道を合わせて天の岩戸を過ぎると、ほとんど勾配がなくなって、山頂近くの展望台の四阿が見えて来た。遊園地を思わせる公園のような広々とした山頂、その南側に三等三角点があった。
位山は飛騨高原のほば中央にあって、位山々脈(丹山、位山、川上岳等)の主峰であり太平洋と日本海の分水嶺になっていると記されている。 山頂からの展望は抜群というが、今日は春の霞がたち、御嶽山や乗鞍岳、 それに穂高、笠ヶ岳あたりと思われる山稜や加賀白山が辛 うじて確認できただけだった。山頂からは川上岳へ縦走する道も拓かれているらしく「空中遊歩道」の標識が川上岳まで7キロとなっていた。
肌寒い山頂で記念写真だけ撮り同じ道をたどって苅安峠まで戻った。
ダナ平からの最短コースを使えば、登り50分というが、苅安峠からでも1時間20分だった。

下山後すぐに川上岳登山口へ向かった。