追想の山々1196  up-date 2001.11.25


ニセコアンヌプリ(1308m) 登頂日1995.08.09 単独行
ニセコ山の家(6.05)−−−ニセコアンヌプリ(7.05)−−−ニセコ山の家(7.45)
所要時間 1時間40分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
大千軒岳・駒ケ岳・狩場山・ニセコアンヌプリ・余市岳・富良野岳・夕張岳・札幌岳
5回目の北海道山旅(道内9泊)=58才

風雨の山頂
狩場山を下山すると、翌日登頂予定のニセコアンヌプリ登山口の五色温泉へ向かった。雨は絶えまなく降りしきる。濃霧をついて到着した五色温泉野営場は、激しい雨で水浸しとなっていた。係員に「できればキャンプは止めたほうがいいですよ」と言われ、キャンプ場下の国鉄山の家に、身銭をはたいて宿泊することになってしまった。これで四夜連続で民宿やホテル泊りだ。軟弱に走る安易さを反省。とはいうもののテントよりはこの方かはるかに快適だ。岩風呂に身を沈めて『明日こそは』と天侯回復を願って床についた。

願いもむなしく、明ければまた雨。一体どうなっているんだ。
夜明けを待って朝食前にニセコアンヌプリを登項することにした。むろん展望も何もない、ただ山頂を踏むだけの私一人の特急登山。
計画ではニセコアンヌブリのほか、イワオヌプリやチトセヌブリも登る予定にしていたが、こう天候に見放されたのではどうしようもない。傘をさしてまだ目覚めぬキャンプ場の脇から登山道へ入った。
遊歩道のような広くてゆったりとした道だ。雨は休みなく降りしきる。山頂を目指して、ひたすら足を速める。
樹林を抜けて石畳の道になると、とたんに強風が吹きつけてきた。せわしなく霧が去来する。1時間で山頂に立った。勿論人っ子一人いないモノトーンの広い山頂、霧を伴う強風に傘が飛ばされそうだ。ニセコ連山の片鱗も窺えぬまま山頂を後にした。

ホテルに戻り、貸し切りのような大きな風呂に一人のうのうと体を伸ばしてくつろぐ。朝食には悠々と間に合った。
この後今晩の宿泊は、最高の豪華版‘ニセコ東山プリンスホテル’である(勤務先の保養契約ホテル)。チェックインまでは時間が有り余るので、まず有島記念館を見物したり、昆布温泉まで戻って風呂へ入ったりしてからホテルへチェックインした。