追想の山々1217  up-date 2001.12.11


熊伏山(1653m) 秋葉山(885m) 登頂日1992.05.01 妻同行
東京(3.00)===浜松IC===秋葉山・秋葉神社見学===水窪町池島(10.20)−−−足神神社(10.35)−−−青崩峠(11.10)−−−熊伏山(12.50-13.20)−−−青崩峠(14.35)−−−池島(15.05)===黒法師岳登山口へ向かう途中で自動車故障・電車で帰宅
所要時間 4時間45分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
長野県最南、日本300名山・信州百名山=55
青崩れ


信州南部方面の名山「熊伏山、黒法師岳、大川入山」の三山に登るべく2泊3日の予定で出発した。愛車テラノは、息子たちが志賀高原ヘスキーに乗って行ってしまい、代わりに息子のカリーナで出かけた。

途中、秋葉山(885m)へ立寄る。秋葉神社駐車場からてっぺんまでたいした距離ではない。駐車場に戻って自動車の始動キーを回す。どうしたわけかかからない。途方に暮れながら、もう一度キーを回して見ると、幸いに も始動してくれたものの、いやな予感がする。

静岡県最北の水窪町に入り、最終の集落池島を過ぎると、もう人家はない。青崩峠へ向けて入れる所まで進む。青崩峠直前まで自動車で入る予定だったが、工事のためにかなり手前でストップ。往復で2時間程度余計に歩くことになりそうだ。

とりあえず出発する。舗装された道をつま先上がりに青崩峠へ向かう。足神神社を過ぎ、『青崩峠入口・塩の道』という大きな道標や案内坂の立つ広場に着く。林道はさらに大きくカーブして先へ伸びていた。海のない信州には二つの塩の道がある。一つは有名な千国街道で日本海側糸魚川から松本方面へ南下するもの。もう一つが三河から秋葉街道を天竜川沿いに北上して青崩峠を越え、伊那、諏訪方面へ向かうもの。塩を背にした人馬が賑やかに行き交っていたことだろう。
熊伏山山頂
石畳の道に入って往時をしのびながら青崩峠を目指す。青崩峠入口から15分で峠に着いた。小さな峠だった。伊那谷の山々が折り重なるようにつづいている。
峠からは山道となる。大ガレの縁を鉄砲登りに高度を稼いで行く。訪れる人が多いのか道はよく踏まれている。峠からガレの上部に出るまで約1時間。一息入れる。南アルプス南部の山々が遠望できる。急勾配が一段落して右にカーブするところに、『山頂まで15分』と表示があり、傾斜の緩くなった尾根を、小さなピーク二つを越して山頂に到着した。
日本三百名山、信州百名山の看板を背負っているにしては、地味な山頂だった。山名表示さえ満足にないのが、 かえって好ましい印象だった。西側は展望がきかなかったが、東方の南アルプス方面は一 望であった。黒々とした黒法師岳、池口岳、奥茶臼岳と思われる南アルプス深南部の山々が一かたまりとなり、その左手には上河内岳、聖、赤石、荒川、塩見とつづき、はるかに仙丈も視界にあっ た。

一等三角点を確認し、故郷伊那谷最南の山頂に思いを残しながら、30分ほどの滞頂で下山にかかった。
下山は早かった。登って来た道をそのまま駐車地点まで引き返した。
自動車のエンジンがかかるかちっょと不安だったが一発で始動。黒法師岳登山口へ向かって走りはじめるとすぐエンジンが止まってしまった。今度はどうしても始動しない。近くの商店から修理工場へSOS。修理工場へ牽引してもらって調べたが、部品がなくて修理できない。予定を切り上げ、電車で帰宅することにした。