追想の山々1235  up-date 2001.12.22


八溝山(1022m) 登頂日1992.04.11 妻同行
8合目駐車場(8.30)−−−金性水(8.50)−−−八溝山89.10-25)−−−日輪寺(9.45-10.00)−−−8合目駐車場(10.20)===佐竹寺参拝===帰宅
所要時間 6時間25分 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
山頂まで自動車で行ける山・300名山=55才

常陸地方の最高峰と言っても標高はわずかに1000メー トル余。
自宅を出るときは小糠雨が降っていた。那珂IC出て大子町方向へ車を走らせると、川岸の桜が満開だった。男体山、袋田の滝の案内標識を横目で見て、国道118号から山間の道へ入り、蛇穴部落へ向かう。途切れ途切 れに長閑な集落が現れては消えて行く。桜や桃やシバザクラやキンロバイといった春の花が庭先を彩っていたりして楽しい。

八溝山登山口案内板のところで、大きな木の鳥居をくぐり山の中へ入る。いく曲がりもしながら高度を上げて、休憩所の前に自動車を停めた。ここが8合目、標高約750メートル。山頂まで自動車道はつづいているが、曲がりなりにもハイキングだから、ここから歩くことにした。
小雨降る中を傘をさして出発する。
湧水群経由の旧参道のコースをとる。霧の樹林にはブナが目につく。ゆったりとした坂道をたどると、すぐに金性水という日本百名水の水場だった。一杯口に含んでみた。山 をたずね歩く副産物として、最北の利尻島、最南の屋久島の名水も味わって来た。このあたりには金牲水の外に、白毛水、鉄流水、銀性水などと銘うっ た湧水がある。  

山道が突然階段に変わる。長い階段をゆっくりと上り切り、自動車道に出会ったところが八溝嶺神社の石段の前、土塁に囲まれたその神社の裏手が三角点のある山頂だった。常陸一の山頂で一等三角点が埋められ、天気がよければ好展望が得られるというが、今日は四周見えるのは霧だけである。
枯れ枝に付いた雨滴が氷結して、霧氷となっていた。日本300名山として選定された当時は、自動車道もない静かな山だったのだろう。                       
山頂を後にして日輪寺へ向かう。日輪寺コースの道は、行き交う人もほとんどない、潅木の静かな道だった。足元にはカタクリが点在。ところどころ土をえぐった跡がある。カタクリ盗掘の跡だ。心ない人の行為が腹立たしい。
日輪寺から杉の巨木が並ぶ裏参道を通って、自動車を停めた8台目へ向かった。
帰路、常陸太田市にある阪東三十三番札所『佐竹寺』に立ち寄って、ここでも御朱印を受けた後東京へ向かった。