追想の山々1295  up-date 2002.03.01


乗鞍岳(3026m) 登頂日1976.08.×× 家族
畳平駐車場−−−乗鞍岳−−−畳平駐車場
所要時間 ××× 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
昔、家族と観光気分で登った山=39
乗鞍岳


1986年の年明け早々、私が48歳のときに直腸癌の手術で人工肛門となり、その翌年から日本100名山踏破が癌との戦いであるかのようにして始った。その時点で過去に登ったことのある百名山は12座
  霧ケ峰   蓼科山   雲取山   大菩薩嶺  
  白馬岳   美ケ原   妙高山   高妻山
  越後駒   常念岳   槍ケ岳   乗鞍岳

このうち乗鞍岳以外は再登を果たしたが、なぜか乗鞍岳だけはいまだに登りそこなったままになっている。今年こそは、今年こそはといつも気にかけながら機会がない。
すでに記憶も遠い20数年前の山である。

辰野の生家へ家族で帰省した夏の一日、観光気分で乗鞍岳登山に出かけた。
登山と言っても標高2740メートルの畳平まで自動車で登ってしまうので、実質 300メートルの高度を自分の足で歩くだけである。
奈川渡ダムの巨大な堰堤の先から舗装道路と別れ、畳平への林道に入った。上って行くにしたがい、洪水後の河原のように、石の散乱したひどい道になってきた。立ち往生した自動車が何台も進路をふさいでいる。後続の人達が力を貸して押し上げる苦労の末、やっとの思いで畳平に到着 した。
平湯方面から有料のスカイラインでやってきた観光客のバスやマイカーで畳平の駐車場は一杯だ。
自動車から降り立ち、 肩の小屋までは広い車道を歩く。その先から登山道らしくなって観光客に交じってゆっくり登って行くと、歩き始めて1時間程度で乗鞍岳最高峰の剣ケ峰に立つことができた。
私や家族にとって3000メートル峰に立つのは、これがはじめての体験であった。

いまだに「登りたい山のリスト」に入ったままの山である。