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守屋山(1650m) 登頂日2015.10.21 単独
杖突峠7.45)守屋山東峰(8.50)−−−西峰(9.10)−−−東峰(9.30-9.40)−−−杖突峠(10.25)

南アルプス北端のピーク守屋山は、これが4回目の登頂。

守屋山西峰

登山口の杖突峠に着くと、これから山頂をめざす人が一人。それほど時間かかる山ではないだけに、早朝から登る人はあまりいないようだ。勝手のわかった道、裏山へ登るような気分で出発する。カラマツの黄葉が強烈な印象として残っているが、その時期はすでに過ぎているようだ。

林道を2回横切ると「守屋山登山口」というでかい表示、付近はキャンプ場になっているようだ。以前はこんなものはなかったなあ〜。4回目の山とは言え、いちばん近いのが2000年3月、それから15年もたてば、様子が変わっていてあたりまえ。先ほど杖突峠の駐車場にいた人が先に着いている。林道を車で入ってきたとのこと。入れるとは知らなかった。

それほどの急登まなく、明瞭で歩きやすい道をたどると、わけなく東峰ピークへ到達。ほんやりと霞がかかって、遠望はかすんでいる。残念ながら360度の大展望とはいかなかった。さらに西峰へ足を延ばす。散り敷いた色も鮮やかな落ち葉を踏んで小さなコルを過ぎると一等三角点東峰ピーク。明るく開けたこの山頂が守屋山の本峰、しかし展望の良さは西峰に譲る。

西峰へ戻ると今朝ほどの男性が愛犬と一緒に登り着いていた。しばらく話し込む。何と私のHPは知っているという。驚いたことに以前静岡県の山旅の途中、出会ったことがあるという。人の顔・名前を覚えるのが大の苦手、話しているうちに思い出した。愛犬は人間で言えば100才を超えているという。山が大好きで、3日に一度ほどのペースで山へ連れてくるのだとか。大坂の人で奈良・大阪県境の金剛山には130回近く一緒に登っているという。金剛山と言えば、日本300名山最後に登った記念すべき山、不思議な縁があるもの。

そんな思い出を残して山頂を後にした。

 大阪のN様へ
先日、守屋山山頂で、偶然にも再会したN様。その折にメールアドレスを教えていただき、メモしてきました。
初メールをお送りしようと思い、そのメモを探したのですが、下山後に紛失でもしたのか、どうしても見つかりません
メール送信のお約束が果たせません。もしこのページをお読みになっていて下さればと思い、お詫び申し上げます。

 


守屋山(1650m) 登頂日2000.03.18 弟同行
杖突峠(7.30)−−−分杭平(8.05)−−−守屋山東峰(8.50-9.05)−−−西峰(9.25-35)−−−東峰(9.55)−−−分杭平(10.15)−−−杖突峠(10.45)
3回目の守屋山=63歳
守屋山西峰の一等三角点
弟が同行した。3度目の守屋山である。
最初は秋、黄金に色づいたカラマツが素晴らしかった。2度目は今回と同じ3月、雪上の登山だった。新雪がかなり積もっていたが、その後何人かの登山者が入ったらしく、トレールが出来ていて、苦もなく歩くことが出来た。  

そしてこの3回目は辰野町の生家から訪れた。
子供の頃、視界を邪魔する建物もなくて、守屋山は自宅の窓から良く見えた。朝な夕な守屋山を眺めて育った故郷の山である。
生家から45分で登山口「杖突峠」へ到着。早速山頂を目指す。  
カラマツ林の小さな尾根を一つ越えて行く。途中林道を横切り、その後再び林道へ下りて、数分その林道を行くと登山道入口の「分杭平」となる。  

踏み固められた一筋のトレールを追って高度を上げてゆく。雪は踏み固められているが、凍結もなく快適に歩ける。  
木々の枝は、まだ雪を載せたままだ。
今朝は我々が一番の登山となったようだ。気温は低いが、凍えるような寒さではない。いつしか背中が汗ばんできた。  
今日は申し分のない上天気だ。山頂での展望が大いに楽しみになる。
歩きはじめて1時間20分で守屋山東峰へ到着した。期待通りの360度大展望が広がっていた。風も穏やかだ。しばらく目を見張るようにし展望を楽しんだ。
南アルプス、北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳から蓼科山、霧ケ峰、美ケ原、遠く浅間山まで見ることができて、中部山岳の主だった山はすべて目にすることが出来るような眺望に大満足する。眼下には諏訪の湖が水面を光らせているのが俯瞰出来た。
この後、一等三角点のある西峰まで足を延ばした。西峰への足跡は一人か二人だけだったが、ラッセルになるほどのものではなかった。 西峰は、今まで東側を樹木が遮って眺望の邪魔だったが、これが伐採されて、360度のパノラマが楽しめるようになっていた。西峰からは伊那の谷を俯瞰することが出来た。

下山時に何組ものグループが、次々と登って来るのに出あった。  
好天に恵まれ、最高の展望山行だった。下山後、高校の同級会に出席した。
 守屋山 1987.11.21
杖突峠(11.20)―守屋山東峰(12.05-12.10)―西峰(12.20-12.30)―東峰−杖突峠(13.20
 守屋山は赤石山脈(南アルプス)が諏訪湖に落ち込む最後のピーク。故郷辰野の町からその姿を朝な夕なに見てきた山である。朝7時マイカーで東京発、諏訪インターから杖突街道へ入り見晴茶屋の先、杖突峠に車を停めて登山道へ。

黄金色に染まったカラマツは、大半は地面に散り落ちて、金色の針のように敷き詰めていた。野鳥のさえずりが耳に心地いい。初冬の静かな山の味わいが心にしみる。

路は笹の中へと入り、葉がかぶさって足元が見にくい。標高が上がると、日陰には薄い雪。霜柱がガラス細工のようにきらめく。ジョギングシューズでも支障はなく、スピードをあげてひと息で守屋山東峰へ着く。周囲遮るもののない大パノラマ。目の前には八ヶ岳、蓼科、霧ヶ峰そして南ア連峰、北ア、中ア、眼下には諏訪湖を中にして諏訪の盆地が俯瞰される。

ひと足伸ばせば一等三角点のある本峰(西峰)。カラマツ等の樹木に遮られて東峰程には展望はきかない。ひと汗かいた肌に吹き付ける風は冷たく、セーター、ウインドヤッケを着る。

眺望を楽しんだあと一気に杖突峠へと駆け下りた。

 守屋山 1991.3.21
杖突峠(10.35)―――守屋山東峰(11.30)−−−西峰(11.45)―――杖突峠(12.30
 所要で郷里辰野へ行ったおり、空き時間を利用して守屋山へ登る。コースは以前と同様杖突峠からのピストン。

3月とは言え山は冬、歩きはじめて早々、雪が氷化した道にはアイゼンが欲しいくらい。しかしそれはほんのいっとき、あとはなだらかな林の中の道となって、雪もほとんど解け、夏道がそのままあらわれている。

林道を一度横切り、次にもう一度林道に合したところが登山口となる。ここからは山頂までずっと雪上歩きとなる。

雪は凍結していないのでアイゼンは不要、むしろ地道より歩きやすいくらい。それにある程度踏み固められているのでスパッツも不要。前を行く中年のおじさんを追い越す。少し汗ばむほどのペースで雪の斜面を登りきると東峰山頂、さらに15分ほどで西峰となる。一般的には東峰を守屋山山頂と言っているようだが、一等三角点はこの先の酉峰にある。

あいにく曇り空で眺望はイマイチというところ。

甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳が望見できるだけ。山頂を吹く風はとさすがに冷たい冬の風だ。東峰へ戻ると、途中追い越したおじさんが到着するところだった。