追想の山々1320  up-date 2002.10.11

 福岡県 釈迦ケ岳(1231m) 登頂日1998.05.18 単独行
レーダー雨量観測所(17.30)−−−釈迦ケ岳−−−雨量観測所(17.55)
所要時間 20分 1日目 6時間* 2日目 1時間 3日目 ****
福岡県最高峰
釈迦岳山頂

一等三角点の百名山「英彦山」へ登った後、福岡県最高峰釈迦ケ岳登山口の前津江村へと自動車を走らせる。

国道沿いには椿ガ鼻ハイランドパーク、それに釈迦ケ岳の看板が出ている。
釈迦ケ岳は登る予定に入っていないかったので、下調べもなく予備知織なし。九州北部の日本三百名山、一等三角点百名山、県別最高峰などで釈迦ケ岳だけで残ってしまうことが気になって、できればこの際登ってしまおういう気になった。
道路地図のハイランドパークが目印となっ て、何とかたどりつけそうだ。
ガイドブックには椿ガ鼻ハイランドから山頂への登山道が記されている。1時間 30分ほどの登りかと思われる。

前津江村へ入るには、国道からそれた狭い山道を上がって行く。何でこんな辺鄙な山奥に住まなくてはならないのだろうと思うような山間僻地だ。
(前津江村は、2002ワールドカップサッカーでカメルーンチームを迎え入れたことで一躍有名になった村です)
農作業をしていたおじさんに尋ねると、ハイランドから釈迦岳までは1時間半くらいと教えてくれた。自動車はハイランドの奥まで入れるという。一番奥の雨量観測所のあるところまで行けば頂上はすぐらしい。

迷うことなく無事椿ガ鼻ハイランドへ到着した。この日のうちにここまで来られるとは思わなかったので大収穫だ。高原状のそこは、レジャーエリアになっている。時期外れなのか、新しい建物には今は人影もなく閉ざされていた。
おじさんが言ったとおり、車道はまだ奥までつづいていた。釈迦ケ岳の道標が出ている。通行止めのゲートもないのでそのまま進んでみた。ローギアでもしんどいような急坂を上って行く。自動車に乗った初老のお じさんがいる。雨量観測所はもうすぐだ。そこから登れば頂上はわけないなど、親切なおじさんだった。
建設省の立派な雨量観測所施設がピークに建っていた。そこは展望台にもなっていて、ベンチやテーブルもある。
自動車を置いて、とりあえず目の前にあるもう一つのピーク釈迦ケ岳へ登ることにした。
小さな鞍部まで降りて登れかえすと、一等三角点釈迦ケ岳の山頂だった。観測所から10分ほどだった。これで登ったというには、少々忸怩たる思いもあったが、遠方から来たのだ、まあ勘弁してもらおう・・・・そんな言い訳気分で夕ぐれの福岡県最高峰に立った。
狭いながら西面がすばっと切れ落ちていて、非常に高度感がある。

雨量観測所へ戻り、椿ガ鼻まで下って一晩過ごすことにする。
明日は期待の大船山・平治岳である。ミヤマキリシマの花を夢見て、誰もいないだだっ広い駐車場で寝に入った。