追想の山々1323  up-date 2002.11.11


千葉県愛宕山(408m) 登頂日1996.12.21 単独行
浜金谷(5.45)−−−観月台−−−百沢観音−−−鋸山−−−浜金谷(8.25)===R34、白石峠、嶺岡林道===航空自衛隊嶺岡基地(基地の中に愛宕山三等三角点がある)
所要時間 ××× 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
千葉県の最高峰=59才

47都道府県別最高峰の中では千葉県が最も低い。千葉県としては最も標高の高いその山は、南房総の愛宕山、標高はわずかに408メートル、丘陵と言った方が当たっている。全国都道府県の最高峰を踏もうと思っている私にとって、一度は訪れておかなくてはならない山であった。

未明に東京の自宅を出る。
千葉県でハイキング向きの山と言えば南房総の鋸山(329m)、方向としても愛宕山と同じということで、まず鋸山に登ってから愛宕山へ向かうことにする。
浜金谷港に自動車を止めて出発、観光看板や道路脇の登山道標を頼りに、迷わず登山口に着く。
目を見張るような採石場跡や、百沢観音を見物して鋸山最高点の一等三角点に立った。三角点標石はアンテナ工事の廃材の下に埋もれている。「廃棄物は責任を持って処理します 千葉テレビ」という紙が貼りつけられていた。

浜金谷港まで戻って、次の愛宕山へと車を進める。
愛宕山についての資料を探してみたがまったく見つからない。頼りは地図だけ。
地図を見ると、南斜面の牧場から頂上へ破線が記されている。ハイキ ングコースに使えそうだが、道路アクセスの関係で南側へ回るのは不便だ。そこで北面を山頂付近へ延びる自動車道をたどった上、適当なところから歩くことを考えた。
道路もわかりにく く、コスモクラウンゴルフ場を目標に自動車を走らせる。途中2回も分岐を間違えて、何とかゴルフ場前を通過する。やがて道は細い未舗装林道(岡嶺林道)に変わり、緩やかに上って行く。登山道らしきものは見あたらないが、雑木斜面を分け登ろうと試みたが、すぐに張り巡らせた金網に阻まれてしまった。
地図を見ると、すでに愛宕山の山項付近まで来ているはずだが、山頂への山道や標識はまったく見あたらない。

道らしきものを探してうろうろしていると、航空自衛隊基地の入り口に来てしまった。守衛に尋ねてみると、「愛宕山三角点はフェンスの中にある」ということだった。基地の中へ入るには事前申請が必要・・・三角点はあきらめざるを得なかった。

後日申請をして、もう一度出直す気にはなれない。ちょっと後ろめたいが、三角点の近くまで行ったということで愛宕山を踏んだということにした。