追想の山々1324  up-date 2002.11.25


阿波竜王山(1060m) 登頂日2000.11.14 単独行
竜王キャンプ場(12.35)−−−讃岐竜王山(13.30)−−−阿波竜王山(13.45-55)−−−竜王キャンプ場(14.20)
所要時間 1時間50分× 1日目 ***** 2日目 **** 3日目 ****
香川県の最高峰、一等三角点=63才

午前中に高知県の工石山(別名奥工石山)を登頂したあと、立川集落から川之江5号線を新宮ICへ向けての峠越えの道を走る。美しい紅葉を見られたものの、ヘアピンカーブの連続する道は、地図で見当をつけた以上に時間がかかってしまった。途中に笹ケ峰への登山口があった。いつか登りに来たい山の一つだ。

新宮 ICから美馬ICまで高速を走り、R12、R7と走って、相栗峠を越える。この先R30となって高松方面へ下ってゆく。竜王キャンプ場の表示を目標に、キャンプ場への細い車道へ入る。
民家はこの奥にも、小さな集落を作って点々と散らばっていた。どう見ても平地なんか見あたらない山の斜面ばかりである。車道の終点が竜王キャンプ場になっていて、休憩用の施設やトイレなどが設置されていた。
竜王山はここから歩くことになる。時刻はすでに午後の時間帯となっている。急いで出発する。

爪先上がりの車道を100メートルほど行ったところで、車道は終わり、そこから山道へ入る。すぐ先に一合目の表示がある。山頂までほとんど植林の中で、気分転換になる展望もなく、ただ黙々と足を運ぶ。道は良く整備されていてまったく問題ない。ファミリー向けのハイキングコースという感じだ。
二合目、三合目と表示を見ながら登ってゆく。年配の母親と娘という感じの二人に出会う。散歩のような軽装だった。少し開けて明るくなった感じがすると八合目。それからひと登りすると稜線で、左が讃岐富士、右手が阿波富士という標識がある。まず讃岐富士への急阪を登る。5分ほどで山頂だった。相栗峠のプレートがある。美馬からの自動車が「相栗峠」を越えてきた。この山頂の峠の方はその昔村人が、讃岐と阿波とを通った道なのかもしれない。
峠というだけあって、とても山頂という雰囲気ではない。それに回りは雑木に囲まれていて、たんなる林の中にでも立っている感じだ。

再び分岐まで戻り、今度は阿波富士の方角を目指す。少し下ってから15分ほど登ってゆくと、公園という雰囲気に変ってきた。すぐ下に車道も見える。
阿波富士の山頂には、コンクリートの大きな展望台があるが、あいにくの曇り空で展望はない。ここが香川県の最高峰1060メートルである。一等三角点でもある。
この山も、自動車で山頂まで上がって来られるので、歩かずに山頂を踏むとが出来る。四国はけっこうそんな山も多いような気がする。

ひと休みしてから下山にかかった。
帰りは早かった。とんとんと走るようにして下り、山頂からたった25分でキャンプ場まで戻った。
案じた雨にも遭わず、今日は工石山、竜王山と二つの山を登り終わり、これで今回の四国山行は予定の6座を全部登り終った。このまま帰路につくことも考えたが、せっかく出てきたのだからと、高松市で購入した「四国百名山」で、近くの山を探してみると、一等三角点高越山という格好の山が見つかった。竜王キャンプ場を今から出ても、登山口まで暗くなる前に着くことが可能だ。「美馬温泉」で汗を流し、高越山のある山川町へと向かった。