2007


山行報告−岩湧山(897m)
大阪府 2000.01.30 単独行
コース 滝畑ダム(7.25)−−−岩湧山(9.00-9.10)−−−滝畑ダム(10.10)
近畿自然歩道をたどる岩湧山へのコースは、大阪側からのアプローチの便が良いこともあって、府民人気の山として訪れるハイカーが四季を問わず多いという。
大阪・和歌山県境の一群の山並みが和泉山脈と言われ、その中に最高峰の南葛城山(922m)やこの岩湧山がある。 古くからの修験の山としての歴史もあり、小さな山に似あわず、岩湧山の名は広く知られているようだ。

岩湧山から南葛城山を周回するコースを考えて出かけたが、南葛城山方面の雪の様子などがわからないので、軟弱を決めこんで、岩湧山だけの往復に変えてしまった。
路面に昨夜の雪が薄く積もる道を、慎重な運転で登山口滝畑ダムの最上流部へ到着したのが7時過ぎ。
寒々とした冷気の中を出発。

近畿自然歩道と言うだけに、コースの整備はよく行き届き、ベンチ、道標など大きな公園の中を歩いているようだ。
少し標高が上がると、コースには雪が見えてきた。この2、3日の新しい雪で一人分の足跡が残ってている。以前の雪は消えて、新雪がほんの3、4センチほどである。急登と感じるような登りははほとんどなく、、ころ良い勾配の登りとなっている。
それでも体が温まり、やがて額を汗が流れるようになる。
ときおり切り開きから南側に南葛城山の尾根が見えるだけで、展望のない登りがつづく。
退屈な植林帯をようやく抜け出して、ほっとした明るい空間に飛び出したところが、広々としたカヤトの原。そのカヤトは雪に覆われて、刈り残された枯れカヤがわずかに見えるだけで。スキー場のような雪原になって山頂まで広がっていた。

最初だけ雪原の急登がある。雪の下から階段が見える。一人分のトレールを拾って行く。雪は膝あたりまであって、ちょっとした雪山気分が味わえる。すぐに勾配はなだらかになり、雪の尾根を進むと展望版や解説板のある広いピークになっていた。こが西峰で、ベンチがいくつもありあ、展望を遮る障害物は何一つない。ピークはその先200メートルほどのところにある。
無垢同様の雪を踏んで最高点の東峰に立って見ると、目の前に少し雲をまとった金剛山が、どっしりとした姿を見せていた。 三角点を雪から掘り出して見ると、二等三角点と刻まれていた。
私には名前を知らない山々が、南部和歌山方面へと重なり連なっていた。

同じコースを滝畑ダムへと下った。 ズック靴のハイカーが一人登って行ったが、山頂付近はズックではちょっと厳しいかもしれない。