2023

山行報告−八子ケ峰(1860m)
長野県 2001.04.11 単独
コース ロイヤルインスキー場P(6.40)---稜線(7.10)---八子ケ峰(7.45-8.00)---八子ケ峰本峰(8.40)---ロイヤルインスキー場P(9.45)
ことさら寒かった冬が嘘のように、春を通り越して一足飛び、初夏のような陽気となりました。
そんな陽気の中を信州白樺湖畔の八子ケ峰へ登ってきました。

ロイヤルヒルスキー場のがらんとした駐車場から歩きはじめました。 スキー場にはまだたっぷりと雪があるのに、すでにクローズされていて、人影もありません。
広いゲレンデの中を登りかけましたが、早朝の雪面は凍っていて滑ります。念のためアイゼンをつけました。 30分ほどでリフト終点上の稜線へ立ちました。
天気も良く、目の前には八ヶ岳や南アルプスの連峰が広がっています。
稜線から南へ向かって八子ケ峰を目ざします。稜線はゆったりとした起伏が延びています。陽光を受けて、早くも雪が緩んできました。アイゼンを外してツボ足にしました。ときおり膝あたりまでの踏みぬきもありますが、まずは快適な歩きです。

しばらく行くと、2in1スキー場(ツーインワン)の上部にあるコブです。岩まじりのピークに立つと、360度のパノラマに思わず足が止まります。
一つ一つ馴染みの山を指呼してゆきます。 何と言っても圧巻は目前に迫る八ヶ岳です。北横岳から始まって南へ、主峰赤岳、最南の編笠山まで胸のすくような眺めです。峨々とした岩山の襞には残雪がたっぷりと詰まって、いっそう険しさを感じさせます。 隣にはこれも巨体を横たえた蓼科山が覆い被さるようです。 浅間山、志賀高原の山々、戸隠、妙高山他の頚城山塊、美ケ原、霧ケ峰、北アルプス、鉢伏山,鉢盛山、乗鞍岳、御岳、経ケ岳、中央アルプス、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、入笠山・・・・。

山岳展望を目にしながら、稜線をさらに南の八子ケ峰本峰へ向かいました。
雪が融けて一部笹が見えるところもあります。陽ざしは明るく、雪はどんどんゆるんでゆきます。靴に水がしみてきそうです。 ゆったりとした起伏を越え、小さな登りを終わると、だだっ広い雪原が広がっています。ここが八子ケ峰本峰の山頂です。先ほどのピークより展望は少し劣ります。
背の低い針葉樹がまばらに何本か立っています。その先には仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳などが見えます。絵になる眺めです。 雪原の南端にある建物が「八子ケ峰ヒュッテ・アルビオレ」です。冬季休業中でひっそりとしていました。
以前、山スキーで途中まで歩いたコースでしたが、そのときは吹雪きと強風で大変でした。もちろん展望もありませんでした。
今回は残雪の山々を堪能するまで見ることができました。 小さな展望の山歩きでした。