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寂地山・・山口県 冠山・・広島県 | 2001.05.27 | 単独 | ||||||
コース | 犬戻峡林道終点(10.40)−−−寂地山(11.20)---冠山分岐(11.50)---冠山(12.15)---分岐---寂地山(13.05) ---下山(13.45) | |||||||
山口県最高峰の寂地山と、一等三角点百名山99座目の冠山
この二つは同時に登頂することが出来ます。 中国自動車道吉和ICから寂地峡へ、さらに犬戻峡という深い渓谷沿いのガタガタ林道を終点まで押し入りました。 早速登山開始です。 寂地山頂上への標高差は400数十メートル、たいしたものではないが、最初からかなりきつい登りで始まりました。 登山者もかなり見かけます。この地では人気の山なのでしょう。 コースの整理も行き届いています。 ひと汗かいて稜線へ出ると、落葉樹林となってほっとした気分になります。間もなく寂地山でした。 ここが山口県の最高峰です。ブナなどの大木に囲まれた山頂は、まったく展望はありません。数人の登山者が休んでいました。とても静かな山頂です。あたりは野鳥の囀りが満ちています。 これから冠山を往復するのだと言うと、居合せた人が、「さっき冠山付近で子熊を見かけたと聞きましたよ」と話してくれました。 中国山地には熊がいるようです。最近熊の被害もよく耳にするので、一応注意はする事にしました。しかしこの熊情報はきっと何かの見まちがいだと思います。これだけ登山者が入っているのに、簡単に熊が姿を見せることはまず考えられません。
稜線つづきに冠山へ向かコースは、道標こそありませんが、実に良い道です。 冠山分岐まではほとんど平坦に近い緩やかな稜線でした。この間はすばらしい広葉樹林が広がっています。ブナを主体にミズナラ、イタヤカエデなど、みずみずしい新緑に気持ちも和みます。モミジ狩りにもかっこうのコースだと思われます。 中国山地でこのようなブナ林を目にするのが意外でした。ブナの美林は東北地方の専売特許という思いこみがありました。 冠山の手前で一度下ってから急登すれば、冠山の山頂でした。 一等三角点標石を確認しました。一等三角点百名山の99座目です。 樹木が繁って残念ながら展望はほとんど得られませんでした。冬枯れの中なら木の間ごしの眺めがあったのかもしれません。 ブナの美林が印象に残った山でした。 |