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山行報告-西別岳=にしべつだけ(800m)
北海道(道東) 2001.07.22 単独
コース 西別小屋登山口(9.45)−−−リスケ山(10.30)−−−i西別岳(10.55-11.10)−−−西別小屋登山口(12.00)===釧路湿原茅沼温泉入浴、釧路市へ
2001夏・北海道の山旅(3)
カムイヌプリ(摩周岳)と摩周湖を望む
武佐岳下山が早かったので、予定外の西別岳を登ってから帰ることにした。
武佐岳登山口から、この西別岳登山口までは1時間ちょっとしかかからずに移動できた。
この地域の平野は実に雄大だ。何キロにも及ぶ直線道路が、碁盤の目のように延びている。運転していると「大地を走っている」という実感が湧いてくる。

一昨年、摩周湖展望台からカムイヌプリ(摩周岳)へ登ったとき、コース途上から一投足の西別岳を横目にして通り過ぎ、悔しい思いをした記憶がある。

今回、武佐岳から移動が便利な西別小屋からのコースを往復した。
駐車場には30〜40台の自動車が止まっている。標高差も500メートル弱しかなく、ファミリー向きのハイキングが楽しめる山でなかなかの人気ぶりがうかがえる。

登山届に記帳して早速出発。
カラマツ林の林道歩きから登山は始まる。もう下山してくる人もある。
林道が終って笹原の登りに変わる。最初は勾配もたいしたことはないが、徐々にきつくなってくる。この急登を「ガマン坂」というらしい。降り注ぐ太陽に汗が流れる。立ち止まって振りかえれば、果てしのないいような根釧原野が広がっている。 

西別岳山頂
ファミリーを何組か追い越して勾配が緩むと間もなく787メートルピークに登りつく。リスケ山という標柱が立っている。
カムイヌプリの鋭峰が目の前にある。銀盤のような摩周湖が俯瞰できる。吊り尾根状の先には目標の西別岳のピークが待っている。涼風を味わいながら5分間の休憩。

西別岳への吊り尾根はお花畑のコースである。わずか800メートルそこそこの山とは思えない。エゾフウロ、エゾシオガマ、エゾツツジ、イワブクロ、エゾヒメクワガタなどの高山植物が登山道を飾っている。
20分ほどの吊り尾根縦走で西別岳山頂へ立った。広々とした山頂には2等三角点がある。
大気が澄んでいたら素晴らしい展望が得られるだろう。それでも斜里岳、武佐岳、標津岳、雄阿寒岳、雌阿寒岳、藻琴山など既に私の足跡を残した山々を望むことができた。

下山後、釧路湿原の茅沼温泉で汗を流し、釧路市の次男宅へと帰った。