2051
北海道(札幌市近郊) | 2001.07.29 | 単独 | ||||
コース | 万計沢コース登山口(5.20)−−−万計沼(6.50-7.00)−−−真簾沼(7.30)−−−空沼岳(8.12-45)−−−真簾沼(9.20)−−−万計沼(9.50)−−−青沼−−−登山口(11.00)===樽前山7合目駐車場へ | |||||
2001夏・北海道の山旅(10)
万計沢コース登山口へ泊まって、翌早朝空沼岳を目指した。 昨夕のこと、恵庭岳で一緒になった若者が、同じ日に空沼岳を登って降りてきたところに出会った。大変な健脚だ。標高差1000メートル近い山を1日2座、疲れましたと言っていた。買ってきたサクランボを半分分けてあげて別れた。 空沼岳も往復6時間という長いコースだ。 万計沢にかかる鉄の橋を渡って登山は始まる。 厳しい急登もない樹林の道が長くつづく。昨日泥だらけになった靴で降りてくる登山者が多かった。やはり登山道はぬかったところが多い。それを見こして今日はゴム長靴にした。 単調な長い道のりの末に、万計沢が滝となって落ち込むところがこの沢の源頭で、静かなたたずまいを見せる万計沼が水源である。 沼畔で1本立てる。水面は木々の緑を深く吸いこんで鏡のようだ。ほとりに立派な山小屋が建っているが人の姿は見えない。 一服して先を目指す。 明るい沼から再び樹林の中へ入って行く。緩急の登りを繰り返して次に見えてきたのが真簾沼、広々と開けた明るい空間である。小さなさざ波を立てていた。 真簾沼の先のピークに立つと空沼岳がはじめて姿を見せてくれる。 いったん下ってから、沢状の急な登りを攀じると稜線へ出る。ここで札幌岳方面から延びて来ているコースと合流する。稜線を左に10分ほど上って行けば空沼岳の山頂だった。3時間近い登りはほとんどが樹林の中で、展望のない長い登りだった。それだけに山頂に着いた時の大きな展望にはほっとする。 人の気配でシマリスが歓迎にあらわれる。エサを与えると手の平に乗ってかわいいしぐさで頬ばっていた。 岩を並べたような細長い山頂で眺望は申し分ない。昨日登った恵庭岳が目に付く。札幌岳が目の前、あれを登ったのは数年前だっただろうか。増毛山地、芦別、夕張山地、日高山脈が望める。山名ははっきりしないが、余市岳、無意根山と思われる山影も確認できた。 1組の若い夫婦が登りついたのと入れ替わりに山頂を辞した。 帰りは青沼にも立ち寄ってみた。樹林の中に隠されたような小さな沼だった。 下山が11時。明日からまた天気が崩れるという。明日予定の風不死岳を今日登っておこう。時間的には何とか間に合いそうだ。 登山口となる樽前山7合目駐車場へ急いだ。 |