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山行報告-風不死岳=ふっぷしだけ(1103m)
北海道(支笏湖畔) 2001.07.29 単独
コース 樽前山7合目(12.50)−−−樽前山との上部分岐(13.25)−−−風不死岳(14.10)−−−樽前山分岐.15.00)−−−7合目(15.25)  支笏湖畔の駐車場で泊まる
2001夏・北海道の山旅(11)
風不死岳山頂から見た樽前山、三角点は三等

空沼岳を下山したその足で、自動車を飛ばして登山口の樽前山7合駐車場へ着いたのが12時45分。空には雨を呼ぶ雲が広がっている。  

風不死岳は7合目駐車場の樽前山登山口とは 反対側に登山口があった。  
往復コースタイムは4時間50分。その通りに歩いたら下山は夕刻薄暗くなってしまう。取るものも取らずという感じでジョギングシューズで出発した。  

ハイピッチで潅木の林を抜けると樽前山の広い裾野に出る。左に樽前山、正面に風不死岳が、そして支笏湖も俯瞰できる。  下って来る登山者グループに出会う。あまり登られない山と思いこんでいたが、そうでもないらしい。ヒグマの心配をしないでもすみそうだ。  
つづいてまた登山者に出会う。しかしこの時間から登る人は私のほかにはいないだろう。  

火山砂礫の斜面を登って行く。駈けるような足運びだ。午前中空沼岳を登って来た足とも思えないほど良く足が前に出る。本気になればまだまだ山登りはそんなに衰えていない気がしてくる。  
砂礫を登り終わって樽前山との分岐を過ぎると樹林の中へ入って行く。緩く下った先で広い平坦地がある。ここに「風不死岳登山口」の標識がある。なぜここが登山口なのかよくわからないがここから本格的な登りに変わった。
しばらくすると岩場にぶっつかる。ロープに頼って何ヶ所もの岩場を通過して行く。邪魔になるストックは途中にデポする。簡単に登れる山だと思ったのにそうでもない。  
岩場が終るとそろそろ山頂が近いと思わせる雰囲気がある。あのコブが山頂かと勇躍登りつけは、ピークはまだ先、同じことを何回も繰り返す。  
そして岩片に覆われたピークがあらわれ、今度こそ本物のピークかと喜べばまたも裏切られ、樹木の見られなくなった笹原を進むと、またコブの頭、もう騙されないぞ・・・・すると目の前にあらわれたのは外人さんが二人、びっくりする。にこにこしながら「ガンバッテ」と言って下って行った。

風不死岳山頂はもう一つ先のコブで5分程だった。  
所要1時間20分、コースタイムの半分もかかっていなかった。われながらすごい。  
風が寒い。三等三角点の山頂から樽前山の眺めがすばらしい。恵庭岳もはっきりとわかる。羊蹄山の姿が美しい。日高山脈、夕張山地などの展望を確認してすぐに下山にかかる。  

下りも走るようにして下った。このスピードなら外人さんに追いつくかと思ったが、ついに追いつけなかった。あの外人さんも長い足で相当なスピードで下って行ったのだろう。  
往復2時間35分、ガイドブックのほぼ半分だった。さすがに足への疲労感は強かったが、これで明日は雨になってものんびりと過ごせる。  

支笏湖畔の駐車場に入り、夕食の準備にかかったころから本格的な雨が降り出した。明日はのんびりと寝て過ごそう。