2053

山行報告-チセヌプリ山(1135m)
北海道(ニセコ) 2001.07.30 単独
コース 北口登山口(11.50)−−−チセヌプリ山(12.35-40)−−−北口登山口(13.15)
ニセコ秩雪荘で入浴のあと、昆布岳登山口へ
2001夏・北海道の山旅(12)
支笏湖畔で目を覚ますと本格的な雨が降っている。
昨日は頑張って2山登ったために、ふくらはぎが少し張り気味だ。この日は休養日に当てるつもりでいた。

このあと登頂予定の昆布岳に近いニセコ方面へ移動して温泉でも楽しむのが良さそうだ。
ところがニセコ方面は降ってはいるもののたいした雨ではない。ニセコ町で旅のハガキを何通か書いたりして様子を見ていた。
この程度の雨なら、山頂まで標高差300メートル、往復2時間ほどのチセヌプリだったら登れそうだ。

ニセコから岩内への道道66号線で北口登山口へ行って見た。標高が上がるとひどい濃霧だ。通る車もめったにないが、のろのろ運転で共和町との境界付近にその登山口を見つけた。看板もあるが倒れていて一度は見落としてしまった。
あまりの濃霧にニセコの町まで引き返して時間をつぶし、再び登山口へ行ってみた。
雨は霧雨程度だか濃霧の方は相変わらず。
無為に一日過ごすのが勿体なくて長靴、雨具着用で山頂へ向かった。天気がよければ気軽なファミリーハイキングの山である。

少し登ると大きな岩がごろごろして、滑るしぬかっているし実に歩きにくい。潅木につかまったりしてここを抜けると展望のきくコースとなるが、もちろん今日は何にも見えない。見えるのは周囲のハイマツと濃霧だけだ。

足もとのコースだけを見ながら、わけもわからずに登って行く。
ミヤマホッツジ、エゾシオガマなどが目につく。さらに山頂に近づくにつれてハイオトギリソウがいたるところに群生している。
45分ほどで山頂に着いた。

広々とした山頂は、ガスを伴った強い風が吹き抜けている。大きなケルンとチセヌプリの山頂標識。「北海道の百名山」である。
絶好の展望台といわれる山頂だが、ニセコアンヌプリや羊蹄山の姿を想像するのみ。
展望も何もなかったが、予定外の山を一つ登って得した気分で山頂を後にした。

下山後、66号線沿いの湯元温泉「雪秩荘」で入浴。湯量も多く、屋外にいくつもの浴槽があって実に気持ちいい温泉だった。
さっぱりした気分で昆布岳登山口の豊浦町へ向かった。