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一等三角点
山行報告-昆布岳=こんぶたけ(1045m)
北海道(羊蹄山近く) 2001.07.31 単独
コース 豊浦町登山口(5.30)−−−3合目(6.00)−−−7合目(6.50)−−−昆布岳(7.35-45)−−−登山口(9.15)===洞爺湖===オロフロ峠へ
2001夏・北海道の山旅(13)
昆布岳山頂(8合目付近から)
早朝4時に起きて洗腸。

農道914号線沿の登山口には広い駐車場がある。駐車場にはトイレもある。このようなトイレは汚いのが相場だが、手入れの行き届いた大変清潔なトイレで気持ち良かった。
駐車場の向かいには、1軒だけぽつんと農家があるが一晩中人の気配がなかった。

案じた雨は降っていないが、今日もどんよりとした雨雲が覆っている。まったくこの山旅はついていない。
農家の横の登山ポストへ登山届を提出して出発。
轍跡のえぐれたカラマツ林の林道は、今はほとんど使われていないようだ。林道は緩んだり急になったりして奥へ奥へと延びている。
途中枝道があったりしてちょっと戸惑うところもあったが、しっかりした方の林道を取って行くとまちがいはなかった。
ダケカンバが目立つようになってくる。合目表示を見ながら進むと林道は一度小さく下って、そこに岩をくりぬいたようなメガネ岩がある。登りには見落としてしまった。

林道も草が茂ったりして細くなってきて、7合目あたりでようやく山道へ取り付く。
急になった登りから8合目付近まで来ると、木の間から昆布岳の山頂が見えるようになった。ガスがかかっていないのがありがたい。樹木がなくなって展望が良くなってくる。なだらかな西昆布岳が昆布岳に寄り添っている。
急登がさらに厳しくなってひとがんばりすると、一等三角点昆布岳の山頂だった。昆布岳の標識は、登山者を迎えるように山頂の少し手前に立っていた。
山頂に着いたときにはまたガスが上がってきて、視界は完全に閉ざされてしまった。目の前にあるニセコ連峰や羊蹄山はどのように見えるのだろうか。またしても展望には見放されてしまった。
散らかっている測量櫓の廃材に腰を下ろして一服したあと山頂を後にした。

下山時、スズメバチに執拗にまといつかれて怖かった。うっかり手で払おうものなら仲間を呼び寄せての攻撃を受けるおそれがある。帽子に体当たりしてくるハチにも一切かまわずにまっすぐに歩いていると、しばらくしてハチはどこかへ去っていった。下山中、合わせて3ヶ所でこの恐怖を味わった。

下山は9時15分、雨が降らなかっただけよかったと思うことにしよう。
今日はこのあと洞爺湖近くのオロフレ峠へ向かい、オロフレ山も登ることにしていた。