山行報告2064

学能堂山(岳の洞山)=がくのどうやま(1022m)

奈良・三重県 2001.10.07 単独
コース 駐車地点(6.15)−−−杉平(6.30)−−−林道終点(7.05)−−−尾根上(7.35)−−−学能堂山(7.50-8.10)−−−942mP(8.35-.40)−−−小須磨峠(8.55)−−−林道(9.10)−−−上村−−−敷津(10.20)−−−駐車地点(10.35)
三峰山山北方の寂方
学能堂山から高見山をのぞむ

三重・奈良県境にあって、訪ねる人も少ないといわれる学能堂山は、一部藪こぎもあると聞いてその覚悟で出かけたが、それは杞憂で整備された登山道は、ごく一般的なハイキングコースだった。

国道368号線、三重県県境の手前1キロほどの広場に駐車。
登山道へのアプローチとなる林道がわからなくて地元の人に教えてもらった。「多気の桜」道標手前に「いせみち」と彫られた古い石標が林道の入口である。

すぐの二又を左へ進んで、林道をしばらく歩くと登山道への入口がある。ここで登山道へ入っても、林道をそのまま進んでも、最後に林道終点で一緒になるようだ。
杉の植林を抜け出すと林道終点地点に出た。ここが実質的な登山口となっている。
杉人工林の薄暗い林がつづく。勾配もかなりきつい。道標らしいものはほとんどなく、作業道が枝分かれしたりするが、目印のテープを確認して行けばいいので心配はない。気の滅入るような陰気な道は、さらに勾配をましてくる。一汗かいて尾根上に出た。ここで左直角に折れて尾根をたどるようになる。山頂まで800メートルの表示がある。

鹿食害よけのネットに沿って登って行くと、やがてススキの道となり明るく開けた学能堂山山頂に達した。山頂付近はススキの群生が広がり、銀色の穂が肌寒い風に揺れている。
山頂からの展望は、300名山の倶留尊山が至近に、高見山の三角錐はシルエット、南方目前に見える三峰山はその凡庸な姿にがっかりする。それに鈴鹿の山々が遠く霞んで見えた。

山頂から平坦な道を南に向かう。100メートルほどは覆いかぶさるススキを手でかき分けながら進んだが、その先急な下りとなるあたりからは刈り払いがされている。
ススキの急斜面を下り終わると再び杉人工林となってしまった。
942メートルのピークを越え、小須磨峠へどんどん下って行く。杉植林帯の中は歩く楽しみもなく、早く下山することしか頭にない。峠からは小さな沢へ降り立ち、そのまま沢沿いに下って行くと林道に出た。小休止をしたのち神末上村の集落を経由、国道369号線へ足を速めた。