山行報告2069

水無山〜綿向山=わたむきやま(1110m)

滋賀県 2001.10.31 単独
コース 奈良(4.30)===四日市IC===水木野登山口(7.10)−−−林道横断(7.50)−−−綿向・水無山分岐(8.20)−−−水無山(8.35)−−−分岐−−−表参道コース8合目(9.05)−−−綿向山(9.20-35)−−−8合目−−(表参道コース)−−林道(10.10)−−−水木野登山口(10.40)===竜王山IC===吹田===奈良

鈴鹿スカイラインの武平峠を越えて日野町へ入り、綿向山への道標看板を見落とさないように神経を集中して走ると、目安の音羽交差点とその角に立つ綿向山案内看板がいやでも目に付いた。
ハイカー用の道標を追って行くと、西明寺の道と分かれて山へ向かう道へ入る。休日、ハイカーの多い日には、この分岐に自動車を置いた方がよさそうだ。
最後は農道の砂利道となって山際で車道は終る。駐車スペースは狭く、うまく置いても数台が限度。ここが登山口となる。ガイドブックの「水木野登山口」はここのことだろうと思われるが自信はない。
綿向山へは、道標が左右2つのコースを指しているが、どっちをとってもすぐ先で同じ林道へ上がる。「天然記念物接触変成帯」の石標を見たりして林道を数分行くと、ま新しい小屋がある。
小屋からコースは2つに分かれる。登りには水無山へ向かう尾根コースをとった。杉や桧の人工林の中、何の変哲もないだらだらした登りが長いことつづく。途中で林道を横断してさらに登りを続けると水無山ピークへの分岐道標があった。植林帯から抜け出して紅葉が見られるようになると、ようやく開放されたような気分になる。登山道に散り敷いた新しい落ち葉も気持ちいい。背後に綿向山、東に鈴鹿の鎌ケ岳などを目にしながら、分岐から急登を10数分、水無山山頂に到着。樹木が茂って展望はない。

分岐に引き返し、綿向山へ向かう。しばらく大崩壊のガレ縁を恐る恐る行くが、すぐに歩きやすい登山道となる。
山の襞を縫いながら山腹をトラバースするように進んで行く。落葉樹林の紅葉もいい。岩の斜面をへつったりして、ちょっとしたスリルも味わえるし、山道を歩いているという雰囲気もあって、本日のコース中いちばん楽しいところだった。
分岐から30分弱で表参道コースの8合目表示に合流する。
ハウチワカエデの黄葉が目立つジグザグ道を、緩い勾配で幾つか折り返すと長い階段の下に出る。段差の大きい100段あまりの階段を上がれば綿向山の山頂である。
山頂には鳥居と綿向神社の奥社、ケルン様の「青年の塔」、展望案内盤などがある。笹が刈払われて大きな広場のような山頂だ。
鈴鹿の雨乞岳、鎌ケ岳が目の前に見える。展望盤によれば御岳、北アルプス、恵那山、塩見岳などが見えるようだ。寒い風にヤッケをまとって少憩。

8合目までは同じ道を戻り、下山は表参道コースをとった。綿向山へはこの参道コースがメインで、登山道の手入れは格段に良くて遊歩道並である。平日にもかかわらず、登って来るハイカーもかなりあった。名前も始めて知った山であるが、どうやら京都方面からのアクセスも良くて、気軽に登れる人気の山のようだ。

水無山から綿向山にかけての紅葉も楽しめた秋の軽いハイキングだった。帰りは名神竜王IC経由にした。やはりこの方がだいぶ早かった。