山行報告2075

修験業山(1094m)〜栗の木岳(1066m)

三重県 2001.12.07 単独
コース 美杉町川上八幡神社(6.45)−−−神社参拝−−−堰堤(7.30)−−−栗の木岳分岐(8.15)−−−若宮−−−修験業山(8.35-40)−−−若宮−−−栗の木岳分岐(8.50)−−−栗の木岳(9.15)−−−若宮峠(9.35)−−−川上八幡神社(10.15)

この冬一番の寒さになるという。夜明け前に自宅を出た。
1時間半で登山口の川上八幡神社の駐車場に到着。ちょうど夜が明けてきたところだった。

上空は灰色の冬雲が覆っている。神社背後に見えるという修験業山の稜線あたりも雲がかかり、山腹一面が白っぽい。霧氷か雪か、寒いのを覚悟したほうがよさそうだ。
先ずは石段を登って神社に参拝。何でも近畿では一番古い神社とのこと。
道標に導かれて登山道に入る。修験業谷という沢を、右、左とからみながら登って行く。小滝が連続しているが、水量が少ないから見栄えはしない。沢にはしっかりした踏跡のないところも多いので、テープを目安に足を運ぶ。

 
修験業山山頂 栗の木岳山頂 
何回も沢を渡り返してから山腹をじぐざぐに登って行くと尾根に出る。落ち葉の上に薄く雪が積っている。標高が上がるにつれて気温の低くなってくるのがわかる。かなり急な尾根道に汗を流すと栗の木岳との分岐となる。北風が強い。寒さが厳しい。上下の雨具をウインドブレーカー代わりに着こむ。
岩山らしい痩せ尾根があったりして、最後に急な勾配をひと登りすると、鳥居の立つ若宮である。雲が覆って眺望はない。緩くなった尾根をさらに西へ向かう。落葉雑木林で実に気持ち良いところだ。厚く散り敷いた落ち葉の上に、薄く積った雪がひとつの風情をかもしていた。
それにしても吹きつける北風が冷たい。手袋の上からしのび込む寒さに、指先が痛くなってきた。

修験業山には三等三角点が設置されていた。雑木に囲まれて展望はない。コースはさらに三峰山へとつづいている。
寒さに早々と引き返す。
栗の木岳分岐からは来た道を分けて栗の木岳へ向かう。ここも痩せた岩の尾根の通過が何箇所かある。二つか三つ小さなピークを越えると栗の木岳山頂だった。雲が切れて南側の眼下に集落が見えたがどこかわからない。その先に群青色の山並みが見えるが、これも私にはわからない。

栗の木岳からは若宮峠に向けて、崖のような急坂を下って行く。途中尾根通しの道と、巻き道があったようだが、よくわからずに尾根通しを下った。道標もまったくないし、少し不安を感じつつ下って行くと、小さなコルの若宮峠へ降りたった。局ケ岳へ直進する道を見送って、左手川上八幡への道を取る。
樹林の中の道は、落ち葉に隠れて見分けにくい。目印しテープが頼りになる。はじめは山腹をからみ、そのあと大宮谷の沢へ下って行く。すべて赤テープ頼りだ。あとは沢に沿ってひたすら下って行くと、川上八幡神社の駐車場へ出た。

この登山コースは、途中にほとんど道標はない。迷うこともないが、ふだんより多少は注意してコースを外さない心構えが必要かもしれない。コース中、落葉樹林帯が多く、紅葉の時期に登るのがよさそうだ。