山行報告2087

四方原山=よもっぱらやま(1632m)〜茂来山=もらいさん(1718m)

長野県 2002.04.18 単独
コース 白岩集落から林道6キロの登山口(8.45)−−−四方原山(9.05)−−−赤羽の頭(10.25)−−−茂来山(11.30-40)−−−赤羽の頭(12.35)−−−林道登山口(13.35)
一等三角点と信州百名山
四方原山一等三角点

14日に長野市でフルマラソンを走ってから、中3日の休養で佐久の山へ足を向けた。
疲労困憊、よれよれでゴールインしたマラソンだった。1ヶ月くらいは歩くことも出来ないのではないかと思えるほどの、ぶざまな疲れ方だったのに、中3日で山へ登る気が起きるのだから、人間の体は頑丈に出来ているものだと思う。

長野市のホテルを早朝に出て、小海町白岩集落で四方原山の道標を目にして林道へ入る。林道を6キロほど入ると四方原山登山口の標識がある。広い駐車場もある。

マラソンの疲労も残っているし、四方原山を軽く往復するつもりで出発した。
10分ほどであっけなく稜線へ出た。左が茂来山、右が四方原山の道標がある。
地図もガイドブックもないめくら登山、四方原山までどのくらいの行程があるかわからないが、雑木林の気持ちいい稜線を南へ向かう。野鳥も囀りも賑やかだ。たいした起伏もない登山道を数分も歩くと「四方原山」の標識のある三角点に着いてしまった。あまりのあっけなさに拍子抜けする。三角点は一等、それも知らないで登って来た。
平坦な山頂で、樹木に囲まれて眺望もなく、ピークに立ったという感じはない。

これで下山したら往復30分も歩かないで終ってしまう。
稜線分岐まで戻ったところで、茂来山方面へ少し歩いて見ることにした。
登山道はしっかりしているが、赤と黄色のテープがつづいている。
しばらくして岩の小さな突起に出会う。赤テープは突起のピークへ、黄色は突起を右へ巻くように付いてる。突起を踏むこともいと思って黄色の巻き道と思える方をとった。登山道が倒木の下になっていたりしてコースがやや不明瞭だ。そのうちに道型は消えかかってきたが黄色テープだけはある。これを頼りに下って行く。笹かぶりから、やがて藪漕ぎになって道は完全になくなってしまった。遠くに茂来山と思われるピークが見えるが、ここは茂来山をつなく稜線ではないようだ。
小突起まで引き返したが往復30分近いロス。

ここで下山しようかと迷ったが、もう少し行ってみることにした。
突起から先は赤テープだけとなった。道ははっはりしている。
どこで折り返そうか、時計を覗き、そんなことを考えながら、起伏を繰り返して行く。行く手に見える茂来山は近そうにも見えるし、意外に距離がありそうにも思える。そのうちにまた道型が怪しくなってきた。うっかりして支尾根へ入っていた。ここでまた10数分のロス。
こんなことを2回も繰り返すとヤケになってきて、茂来山まで行ってしまえ・・・と開き直り。

しかし結構遠かった。
途中赤羽の頭という三等三角点を越え、何回も起伏を数え、痩せた岩の道に変わって来ると、ようやく茂来山が手の届く距離に近づいてきた。
四方原山から2時間25分は、フルマラソンで疲労の残る脚にはかなりきつい行程だったが、何とか茂来山の山頂へたどり着くことができた。
9年振りの山頂は以前のままだった。あいにくの春霞で遠望はきかなかったが、八ヶ岳や浅間山が霞に溶けこむかのように聳えていた。

起伏の帰路は気が重かったが、今度は迷いのロスもなく、2時間で登山口まで戻った。