山行報告2089

霧ケ峰高原 鷲ヶ峰(1798m)〜八島湿原

長野県 2009.03.15 単独 三等三角点
コース 八島湿原駐車場−−−鷲ヶ峰−−−駐車場   1時間30分

穂高。槍方面

霧ケ峰高原の雪上逍遥の気分でも味わってくるか、そんな軽い気持ちで出かけた。

行ってみると八島湿原駐車場まで車が入れた。それならばということで鷲ヶ峰に登ることにする。無雪期なら1時間そこそこで往復できる山。

身支度はじめて気がついた。スパッツを忘れてきた。いくら今年は雪が少ないとは言え、まさかスパッツモなく、おまけにカンジキまで用意していたのに車に入れるのを忘れてきた。

鷲ヶ峰はすでに何回か登っている山。無理して登ることはないが、せっかくだから途中まででも行ってみるか、そんないい加減な気持ちで出発した。

案の定途中から足首に雪が入ってくる。昨日新雪があったばかりで処女雪、あるのは兎の足跡のみ、兎の運動会でもあったように足跡だらけだ。上空は雲ひとつないピーカン、少し標高が上がってきただけで展望がどんどん開けてくる。

感を働かせて、なるべく雪面の硬そうなところを選ぶが、そんな感は当たらずに膝近くまでスボっと潜ってしまう。
富士山遠望
もう引き返そうと思いつつ、開ける展望にひきつけられて、結局山頂まで歩いてしまった。無雪期の倍ほどの時間をかけての登りだったが、それでも1時間ほどの行程、たいしたことはない。

展望はまさに日本の中心に立った気分にさせてくれる大パノラマ。
北アルプスのほぼ全山、乗鞍、御嶽、中ア、南ア、富士山、八ヶ岳、浅間など数え切れないなじみの山々が360度展開する。

しばらく展望を楽しんでから山頂をあとにした。
下りの途中、スノーシューで登ってくる人立つに何人か行き会った。



長野県 2000.07.18 単独
コース 八島湿原駐車場−−−鷲ヶ峰−−−八島湿原1周−−−駐車場   所要3時間
中部山岳展望のピーク
鷲ヶ峰

生家からほど近い霧ケ峰高原は、もう何回訪れただろうか。10数回、あるいはそれ以上かも知れない。

霧ケ峰代表する花は6月のレンゲツツジと7月のニッコウキスゲ、そのニッコウキスゲの見頃にタイミングが合った。まさしく橙色の絨毯が果てしなく広がっているという表現は、決してオーバーではない。
「霧ケ峰は空が大きい」と言ったのは尾崎喜八郎だっただろうか。緩やかに起伏 した丘が、どこまでもどこまでもつづいている。その上に広がる蒼い空は気の遠くなるほど大きい。霧ケ峰は空を見に来るだけでも楽しい。

こうした霧ケ峰の中で鷲ヶ峰だけを歩いてなかった。
今回はその鷲ヶ峰を登り、その後八島湿原に下って湿原の1周散策を楽しんだ。
咲きそろったニツコウキスゲの絨毯の先には、八ヶ岳、南アルプス、中央アルプスの高峰群が、藍色に聳えていた。涼風に吹かれながらスケッチを楽しんだあと、高原を後にした。