山行報告2107

髻 山(745m)

長野県 2002.11.19 単独
コース 自宅(8.00)===吉集落まとどり遊歩道入口(8.30)−−−廃屋(8.50)−−−髻山(9.10-20)−−−廃屋−−−宇佐美(9.50)−−−吉集落遊歩道入口(10.10)
長野市郊外一等三角点の山
髻山一等三角点
長野市北部に小さなコブが飛び出したような山が見える。髻山という。 これまで何気なく見ていただけだったが、これが一等三角点の山だという。丘と見まがうような小さな山である。標高はたったの745メートル、山登りの対象となる山ではないが、一等三角点に惹かれて訪れた。

山は小さいが、一等三角点の山らしく、かつては善光寺平を見下ろす眺望の立地に恵まれて、上杉・武田が対峙する戦国の世、ここは上杉方の山城として重要な役割を果たしていたということである。

自宅から車で30分、若槻大通り吉(よし)信号を左折して集落からリンゴ畑の細道を進むと「もとどり遊歩道」の標柱が立っている。路傍に車を止めて遊歩道をたどる。松の混在する緩やかな林の道を20分ほどで荒れた廃屋の集落跡に出る。反対側からは車道がここまで延びてきていた。かつては畑などの農地であっただろうが、今は潅木や雑草に覆われ、ススキが陽光にまぶしく光っている。

「髻山城趾600M」の道標に導かれ、霜を置いた草を踏んで山頂へ向かう。杉の植林帯から雑木林に変り、木の間越しに冬化粧した飯縄山が眺められるようになると、城の礎石であろう石組みが見えてきて、髻山の山頂に到着した。廃屋から20分程だった。 小広い平坦の山頂は、周囲を樹木が囲んでいて眺望はない。冬枯れの木立の隙間から志賀、菅平方面が垣間見えるだけだった。
一等三角点標石と天測点を確認して山頂をあとにした。
廃屋まで戻り、ここから農作業用の舗装された道を宇佐美へ下り、国道を吉集落の駐車地点へと向かった。