山行報告2113

皆神山(659m)

長野県 2018.01.20 単独 三角点なし
コース 松代大日堂(7.05)−−−常夜灯(7.20)−−−皆神神社(7.45)−−−山頂神社(7.55)〜〜〜山頂神社(8.05)−−−平林登山口(8.40)−−−大日堂(9.15)
15年ぶりの再訪
山頂手前の皆神神社

この時期には珍しいほどの、春を思わせる穏やかな天気。

前回と同様、松代の大日堂からの出発。しかしながらまったく記憶に残っていない。多分遊歩気分で登った山だったからだろう。

道標に導かれ、その通りに登っていくだけ。急な勾配もなく高低差300m程度の楽なコース。日課のウォーキングと同様の気分。幸いなことに、このところの雨と温かさで雪はかけらも見えない。

山頂に近づくと車道へ出る。前回の記録を見ると山頂付近に畑などもあったようだが、今は跡形も見えない。途中の由緒書きや灯篭、神社などを見て50分ほどで山頂の小さな神社へ登りつく。山頂付近は元ミニゴルフ場があったとのことで、丘陵状のなだらかな空間が広がっている。鉄パイプを組んだ建造物があるが何だろうか?

山頂周辺を散策、展望のきく広場から白銀の北アルプスがうかがえる。少し霞んでいのが残念だが、五竜岳・鹿島槍など後立山の山々が指呼でする。 

下山は同じ道を下るつもりだった・・・・が、山頂一帯は車道がいくつか交錯していたりしてわかりにくい。登ってくるときには下山のことはまったく考えずに脚を運んできたが、どうも違う道へ入ってしまったらしい・・・車道の先から沢状の登山道を下らくてはならないのに、その登山道が現れないのだ。

皆神山は、平地にお椀を伏せたかのように盛り上がった低山、どこへ下山しても登山口の大日堂までは遠くないはず。途中「平林」という道標を見ながら下って行く。降り立ったのは大日堂登山口とは正反対の平林という集落。居合わせたお年寄りに大日堂を尋ねると30分ほどだという。

この30分は余計だったが、これで毎朝のウォーキングに毛の生えた程度の運動となった。

皆神山(659m)

長野県 2002.12.28 単独
コース 松代大日堂(8.45)−−−皆神山(9.25-40)−−−大日堂(10.10)
左から爺ケ岳・鹿島槍・五竜岳

放射冷却がきいて朝の気温はマイナス8度、この冬一番の寒さだった。その分雲一つない素晴らしい冬晴れとなった。
長野市郊外に皆神山という小さな山がある。敗色濃い太平洋戦争末期、軍指令部が立てこもるために巨大な地下壕を建設して、ここに大本営を疎開させようとしたのがこの皆神山である。

キリキリとした寒気が張り詰める中、松代の大日堂から歩きはじめる。お堂の左手から薄く雪をかぶった落ち葉の道を少し行くと林道に出る。林道は2、3分で終り、山道となる。
大きな石灯籠が立って、この道が山頂神社への参道ということがわかる。溝状にえぐれた北斜面のコースは、ほどよい勾配で歩きいい。冬枯れの雑木林は凍てつき、雪の上にはタヌキらしい足跡が見えるだけ。シンとして音もない。
「小丸山古墳」の道標が立つ林道を横切ってから石の鳥居を過ぎると、開けた畑に出て、そこはもう山頂の一角、北アルプスの大展望が目に飛び込んできた。山の上に畑が?と訝しく思うが、反対側からは舗装された車道が通じていて、民家らしい建物も見える。

眼下に広がる善光寺平の先には、眩しいほどの雪嶺が屏風さながらに連なる。妙高、高妻、飯縄、戸隠など信越の山々、そして純白の山巓に深く陰影を刻み込んだ北アルプスは、白馬三山から五竜、鹿島槍、爺、針の木へと続いて圧倒する眺めが展開した。
展望を見ながら民家の方へ登って行くと、山頂と思えるあたりに正月の準備を整えた「皆神神社」があった。神社の背後が小さなゴルフ場になっていたが、今は雪の下である。ゴルフ場の中の一番高そうな所まで行ってみると、巨木の根かたに石祠があり、どうやらここが一番の高みのようだった。

ごく小ぶりな山だったが、アルプス展望を味わうことができことで満足して同じ道を戻った。