山行報告2115

大岩(1133m)碧岩-みどりいわ(約830m)

群馬県 2018.04.20 単独 三角点なし
コース 三段の滝入口駐車場(6.25)−−−三段の滝下部(6.50)−−−碧岩・大岩方面への道標(7.20)−−−碧岩・大岩方面への道標(7.35)−−−碧岩と大岩の分岐道標(8.10)−−−大岩下部(8.35)−−−碧岩・大岩の分岐道標(9.05)−−−碧岩−−−碧岩・大岩の分岐道標(9.50)−−−駐車場下山(11.35)

1年半ぶりの、山歩きらしい山歩きだった。
西上州南牧村の大岩と碧岩。山頂部は岩が天に突き出したような感じで、南牧村のサイトには以下のような記述があります。

★南牧村役場付近から西の空に槍を突き上げているように見える碧岩、その左に樹木をまとい、マッターホルンのように見える山が大岩です。一般的でないので、岩場に自信のある方向きです

************************************

三段の滝

マイカーで三段の滝登山口着6時20分。支度を整えて出発。三段の滝までは遊歩道が整備されていて問題なし。滝の左岸を滝上へと薄い踏跡と赤テープを頼りに登って行く。地図と見比べても、どこを歩いているのかよくわからない。下山でルートを間違わないよう、頭に刻み込んだり、赤テープの位置を確認したりして進む。

初めての道標は「左三段の滝、右二子岩、直進碧岩・大岩」、ここまでルートは間違っていないことに一安心。ときどき目につく赤テープが下山の目印になるはず。安心して上を目ざす。

相変わらず地図と現在地の照合かできないまま、尾根上に登りつく。小さなケルンが帰りの目印だ。尾根を高い方へと登って行く。しばらくすると碧岩と大岩との分岐道標。まずは大岩へ。明瞭な踏跡はなく、ときどき目につく赤テープを頼りにして進む。大きな岩を越えると、そのさきにさらに高度感のある岩が立ちふさがる。多分これが大岩・・・ピークへの取付点はどこに・・・?岩の基部を探すもののそれらしいてところが見当たらない。さりとて強引に岩に取りつく勇気もない。何とか登れないか・・・手がかり、足がかりをたよりに少し登りかけたが、その先へ進む勇気がない。5年、10年前ならためらいなく登ったかもしれない。

碧岩

大岩はあきらめ、碧岩への分岐まで戻る。分岐から10分?ほど下って行くと絶壁につきあたる。右側には行けそうもない。左手へ回り込むとフィックスロープが垂らしてある。これなら何とか・・・と思ったが、見上げる岩壁は見た目垂直だ。1本目は何とかクリア、足場のポジションを慎重に確保しながら二本目、次に三本目・・・上に目をやるとまさに絶壁。落ちたらもちろんあの世行き。あとどのくらいあるのか?見通せないために恐怖心が一層強くなってきた。これが4本目、いや5本目かな?平常心も失われてきたようだ。木の枝に当たった帽子が落ちた・・・見る間に崖の下へと飛んで行った。あれはオレの身代わりかも?ここで登る気力が萎えてしまい、恐る恐る基部まで下った。

二つとも岩のピークを踏むことはできなかったが、これも年齢・・・そう思えば諦めもつく。

登ってくるとき、最初に目に付いた道標までは何の問題もなく下ってきたが、そのうちにおかしいな〜?ルートが違うぞ。赤テープも目に付かない。感を頼りに下って行くと、滝の音が聞こえる。三段の滝だ。音を頼りに、ざれた危なっかしい斜面を恐々トラバースしたりしながら、滝の左岸下部へ降り立つことができた。

低山ながら何年振りかでスリルを味わった山行だった。

         ***********************************

一昨年秋、秋葉山・ゴシュウ山登頂の際、下山する場所を間違え(一つ山を越えた反対側)て困っていたとき、地元の親切なおじさんが一緒に探して下さり地獄に仏のありがたさが身に染みた、そのときのおじさんの家へ、もう一度お礼を言いたくと立ち寄らせてもらった。