追想の山々1337  up-date 2003.03.25                                          山岳巡礼のトップへ  山名索引表へ

名久井岳=なくいだけ(615m) 登頂日2000.08.01 単独行 晴れ  青森県
峠の駐車場から山頂まで、約30分の登り
所要時間 1時間 1日目 ***** 2日目 *****
下北半島薬研温泉から南下、青森県南部藩の町「三戸町」の一等三角点“名久井岳”へと、今日もまた長距離ドライブがつづく。

国道4号線をひた走り、三戸の町に近づくと、いやでも目に飛びこんで来る山、標高はたった615メートルしかないのに、見た目にはそれよりずっと高く堂々としている。それが名久井岳である。
周囲に顕著な峰を有する山が見当たらず、小さいながら独立峰として存在感充分というところだ。

“名久井岳”という大きな標識に導かれてマイカーを進めると、古刹「法光寺」の門前に至る。本当はここから歩くのが、この山の登り方であったが、左手から寺の背後へ回り込むようにして延びている車道を、さらに自動車を進めた。この道は峠を越えて三戸の市街地へと通じている。 最高点の峠まで上がると、駐車スペースやトイレ、四阿屋などもあって、ここから名久井岳山頂を簡単に往復することができる。
登山と言うには物足りないが、峠から山頂を踏んで来ることにした。

名久井岳は三戸町の案内によれば霊峰と位置付けられている。山腹の東側には法光寺、そして西側には恵光院という寺院が建っており、古来山岳信仰の対象であったのだろう。

山頂の一等三角点
道標に添って登山コースへ入ると、思いがけないほどの急登が山頂までつづいていた。雨上がりには滑って始末が悪そうな赤土の道で、途中鎖の取り付けられた岩場などもある。
急ぎ足で 30分ほどの登りにひと汗流すと山頂だった。
小さな山頂には、石祠や大きな展望盤などがある。遠くの山々は湧き立つ夏雲が邪魔をしているが、展望盤を見れば、この山の展望の良さがよくわかる。 岩手山、姫神山、七時雨山、八甲田山など、360度の山名が並んでいた。

一等三角点を確認し、峠まで戻り、 このあと、自動車を八幡平へと向かわせた。

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