追想の山々1354
猫魔八方台(5.30)−−−猫魔ケ岳(6.22)−−−猫石−−−猫魔ケ岳(7.05)−−−八方台(7.35) | |||||
所要時間 2時間05分 | 一等三角点 | ||||
道路の混まないうちに早く帰宅したいので、スープを温め簡単な朝食を済ませて早速猫魔ケ岳へ向かう。 約1時間程度の登りだからピクニックのようなものだ。 紅葉の始まった樹林の中、緩い勾配の道を気楽にたどる。山腹はスキー場として開発が進み傷だらけである。背後には磐梯山がきれいなビラミッドでそそり立ち、その左肩から今まさに朝日が輝き出したところだった。 紅葉のきざした潅木の道は、次第に登山道らしい感じになってきた。小さなコブを二つほど越えて、ひと登りすると描魔ケ岳の頂上に着く。 山頂でまず記念写真。透き通るような快晴とは行かないが、まずまずの眺望が広がっていた。猪苗代湖の湖面は、漂う朝霧の下だ。複雑な湖岸をもつ桧原湖の後ろに、薄墨のシルエットで吾妻連峰。 展望はこの先の一等三角点の方がいい。雄国沼が眼下に鏡のように光り、背後に飯豊連峰、吾妻連峰、彼方に蔵王、さらに朝日連峰も確認できる。南会津の山々が波うつようにうねっているが、一つ一つの山名は指呼できない。御神楽岳、浅草岳、会津駒ヶ岳、さらに日光、尾瀬の山々もあの中にあるのだろう。 もう少し先の猫石まで足を延ばしてみた。 大岩が寄り合う猫石は、雄国沼のすぐ上に位置していた。飯豊連峰が一層鮮明にのぞめた。 同じ道で八方台へ帰り着くと、貸し切りバスの団体が磐梯山へ出発して行った。50ほどの団体でぞろぞろと隊列を組んで行く様は、何か異様な光景に映った。 |