追想の山々1380  

奥多摩 
鋸山(1109m)・大岳山(1267m)・馬頭刈山(884m)
頂日1987.12.19 単独
奥多摩駅(9.00)−−−愛宕山(9.20)−−−鋸山(10.40-10.50)−−−大岳山(11.45-12.30)−−−白倉分岐(12.55)−−−つづら岩(13.30)−−−鶴脚山(14.00)−−−馬頭刈山(14.10)−−−軍畑(15.00)−−−十里木(15.10)
行程 6時間10分 東京都 大岳山  二等三角点
馬頭刈山 三等三角点
大岳山山頂
雲ひとつないコバルトブルーの空、絶好の山行日和となった。
奥多摩駅を出て2〜300メートルほど街中の舗装道を行くと、すぐに愛宕山への登山路へ。途中182段の階段を経て愛宕神社のある小ピークに着く。
一旦下って鋸尾根への急な登りに取りつく。東京都心で12月としては珍しい積雪を記録した後だけに、北向き斜面のこの登りも残雪が固く凍っている所がある。ガリッ、ガリッと雪を踏みつけて登って行く。
早くも汗が流れる。樹林で眺望はきかないが、ときどき木の間越しに背後の本仁田山が大きな姿を見せる。
一気に鋸山のピークに立つ。残念ながら眺望はない。

鋸のピークからは小さな登り降りを繰り返す尾根歩きになる。
落葉したナラやクヌギ等の潅木の山道に、初冬の柔かい日差しが降り注ぐ。明るく快適なプロムナ ードを、奥多摩のシンボル大岳山を目指す。
大岳山頂上も雑木林に囲まれて眺望はあまり良くない。木々を透かして遠く富士山、そして川苔山、雲取、秩父の山などが見えた。

大岳山荘まで下り、御岳山への道を分けて馬頭刈尾根へ。
山荘から20分程先の富士見台からは、東面にさえぎるものもなく展望がひらけ、深い谷を挟んで富士山をはじめ、丹沢、秩父、奥多摩の山々を望むことができた。

馬頭刈尾根は起伏が多く、下ったかと思えば又登り、そんな連続で体力の消耗も進む。富士山を眺め、急に飛び立つ野鳥に驚いたりしているうちに、急登を登って馬頭刈山のピークに着いた。広々としたピークで冬木立の聞からは、奥多摩の峰々と、歩いてきた大岳山からの長い尾根が見える。

樹林の道に入って急坂を下ると、高明神社に出る。更に大きな杉の立ち並ぶ坂道を足早に降りれば、そこはもう五日市軍道集落だった。十里木のバス停まで歩いて、予定の全コースを完了、けっこう歩きでのある長いコースだった。