追想の山々1397

  

 桑沢山=くわざわやま(1538m)  登頂日2000.09.18 単独行
林道終点(6.00)−−−十六尾根分岐(6.15)−−−桑沢山(6.50-7.05)−−−十六尾根分岐(7.35)−−−林道終点(7.50)
行程1時間50分 長野県 桑沢山 三等三角点
山頂から仙丈ケ岳をのぞむ
生家、辰野町のコミュニテイ新聞に桑沢山が載っていたので出かけてみた。

アプローチとなる林道を確認するために、前日麓の北大出(きたおおいで)集落まで行ってみた。新聞を見せながら麓の人に尋ねると、細かく教えてくれた。
教えられたとおり林道を行ってみると、林道走行15分ほどで終点登山口を確認出来た。林道を徒歩にすると1時間ほどだろう。

翌未明桑沢山へ。林道は昨日走って様子はわかっているが、1車線ですれ違い箇所も少ない上に、崖っ縁すれすれの場所もあってかなり厳しい道だった。
林道終点には、真新しい道標に「桑沢山2.5キロ」と書かれている。
登山道はマツタケの止め山(入山禁止)を抜けてゆく。「この中はマツタケ山だぞ」と主張するように、色付きのビニールテープが張りめぐらされている。
15分で十六尾根へ登りつく。ここにも新しい道標がある。右へ少し行けば「六夜様」があるようだが、それは省略した。

緩やかな起伏で南へ向かって尾根が延び、登山道も歩きやすい。山頂までは展望もまったくなく、変哲もない単調な道がつづく。
それにしても郷里の辰野にこんな山があるとは知らなかった。中央アルプスの南端付近に位置し、地図を見れば三角点もあり、桑沢山と記載されている。標高も1500メートルを超えるから、まずまずの山と言っていい。

ゆったりとした尾根を35分ほど歩くと、急な登りがあり、その先が山頂だった。
南東方面の樹木が展望のために伐採され見通しがきく。
甲斐駒、仙丈、塩見、荒川、聖など南アルプス3000メートル峰が雲海上に聳える。山頂から東方へ50メートルほど移動すると、今度は守屋山、入笠山、八ヶ岳、浅間山、四阿山などが確認出来る。空には高々と秋の筋雲が浮かんでいた。

郷里身近なところに、こんな山があったとは知らずにいたのが迂闊だった。拾い物をした気分の小さなハイキングだった。

≪アクセス≫
中央高速伊北ICを下りたら、国道153号線から辰野町北大出集落へ。「富士マレットゴルフ場」を尋ねるといい。ゴルフ場の看板のある丁字路を山側へ入り、ゴルフ場の前を走り抜けて行くと、そのまま登山道入口の林道へつながっている。(林道取りつき付近の道路付け替え工事をしていたので、多少様子がちがっているかもしれません)