追想の山々1406  

 三方ケ峰(2040m)  頂日2001.06.11 単独
池の平駐車場(8.15)−−−雲上の丘−−−見晴ケ丘(8.45)−−−三方ケ丘(9.00)−−−池の平駐車場(9.40)
行程 1時間25分 長野県 三方ケ峰 三等三角点
背後は籠ノ登山方面
角間山・鍋蓋山を下山してから、時間に少しだけ余裕があったので、近くの三方ケ峰へ登ることにした。三方ケ峰には気の毒だが“おまけの山”扱い。
おまけといっても2000メートルを超えるから立派な中級山岳と言える。

浅間山の西方、湯の丸高原周辺には2000メート級山岳が目白押しに並んでいる。低山ばかりが単調に連なる中国地方の山を歩いて来た記憶が新しいだけに、中級山岳が数多く蟠鋸する山域に身を置くと、やはり胸を躍らせるものがある。
“山、高きがゆえに、貴とからず”とも言いますが、登山を趣味とする者にとって、やはりある程度の高さがあるということは、それだけで大きな魅力となる。

角間山下山から三方ケ峰登り口の池の平までの移動は、たったの20分。湯の丸・高峰林道の中間にある池の平は、三方ケ峰と篭の登山に挟まれた火口跡の湿原で、手厚く保護されている。
保護監視棟隣の駐車場から歩けば、三方ケ峰頂上までわけはない。山頂までの標高差は100メートルもないかもしれない。最短コースというより、お散歩コースと言った方がいい。
シロバナヘビイチゴやツガザクラの咲く、整備された遊歩道をたどると、すぐに展望盤のある雲上の丘(2095m)となる。相対する篭の登山は手の届きそうに近い。足下には池の平湿原が広がり、アヤメ池がエメラルドグリーンに輝いている。

火口縁の最高峰は見晴ケ岳で2095メートル、この付近には金網で完全にシャットアウトされた保護域にコマクサがたくさん咲いている。不粋だがこうしないと貴重な高山植物を絶滅から守れないということだ。
見晴ケ岳から15分ほどで三方ケ峰山頂。ここもコマクサ保護地域になっていた。 三方ケ峰の標識が一つ立っているだけで、三角点は見つからない。保護柵の中かもしれない。

池の平へまっすぐ下り、池の平の木道を1周して駐車場へと戻った。