追想の山々1412  

金糞岳(1317m) 頂日2000.10.11 単独
下部林道出合(5.20)−−−上部林道出合(6.00)−−−小朝の頭(6.25)−−−金糞岳(7.05-7.15)−−−小朝の頭(7.45)−−−上部林道出合(8.30)−−−下部林道出合(8.30)
行程 3時間10分 岐阜・滋賀県 三角点なし
潅木の金糞岳山頂
横山岳を登ったあと、浅井長政ゆかりの浅井町を通り、最奥の高山集落から林道へ入る。林道入口には「通行止」の看板があったが施錠などはなく、勝手に通行した場合はいっさいの責任を負わないと付け加えられていた。
取りあえず自動車を進めてみた。ガイドブックによると、林道は奥へ向かってさらに延長工事が進んでいる模様だ。鳥越峠手前までマイカーで上がれれば、山頂まで1時間半も見ればいい。

林道というにはもったいないほどの舗装道路が長々とつづく。途中で登山道と交差してさらに先へ進む。2回目に登山道と交差したら、そこが予定の登山スタート地点である。
通行止めにする理由になるような個所は見当たらない。2回目の登山道交差地点を見落とさないように注意して走らせると、突然ゲートが出現して通行止めになってしまった。自動車から降りて先の様子を見に行く。10分ほど行くと道路いっぱいに土砂が崩れ落ちている現場があった。これではどうしようもない。

予定していた2回目の登山道との交差地点が、この先どのくらいのところにあるのか見当がつかない。この土砂崩れの現場を徒歩で通過するのも危険を感じて自動車まで引き返す。
1回目の登山道交差地点をスタート地点にするのが無難のようだ。そこまで戻って路肩に自動車を止めて一夜を明かす。


翌日は快晴の朝。夜明けを待って出発。
予定より往復2時間ほど余計に歩くことになるだろう。比較的緩い登りがつづく。やや早足で40分、2回目に林道と交差する地点まで来た。10台分ほどの駐車スペースもある。昨日確認した土砂崩落現場はこのすぐ下あたりだった。
登山道は少し勾配が急になってきた。30分弱で「小朝の頭」の表示のある小ピークに立つ。ピークというほどのはっきりしたものではないが、一応の高みにはなっている。(前方に見えるのが目指す山頂かと思われたが、その金糞岳は奥の方に隠されていたことが歩いてみてあとでわかった)

小ピークから高低差で100メートル弱の下りとなる。紅葉にはまだ早すぎるが、ブナの混じる落葉樹の林がつづいてなかな良い雰囲気だ。
コルからは勾配を増した坂を登って行く。登山者も多いのだろう、道はよく踏まれている。ひと汗流して登りついた金糞岳山頂は、笹や潅木の茂る山頂でほとんど展望はない。わずかに遠望のきく一角があったが、はるかな山がどこの山なのか見当もつかなかった。

三角点があるのかどうか、探してみたが見つからない。取り柄もない山頂にがっかりして、同じ道を引き返した。