追想の山々1432

  

岩橋山(659m) 頂日2000.11.30 単独
竹ノ内集落上(5.40)−−−国道太田−−−岩橋峠−−−岩橋山(7.00)−−−平石峠(7.30)−−−竹ノ内峠−−−竹ノ内集落(8.30)
行程 2時間50分 大阪・奈良県 岩橋山 三等三角点
奈良は昨日初氷が張った。今朝も冷え込んだ。
當麻町から橿原市へ通じるR166が竹ノ内峠へさしかかる途中、竹ノ内集落上の貯水池付近に自動車を止め、ここからスタートした。まだ夜は明けず足元は暗い。

注意しながら国道をいったん當麻町方面へ下り、信号で県道御所・香芝線を南下する。兵家バス停の先が太田集落。西に岩橋山と思われる黒い山影が見える。その山影を目当てに、感で集落の細い道へ入る。「伏越」という道標がいくつか目につくが、岩橋峠、岩橋山という道標は見当たらない。山の方へ向かって歩いていけば何とかなるだろう。こんな小さな山なんか間違ってどっちに転んでもたいしたことはない。

かなり急勾配の舗装された車道を辿って行くと、いきなり車道が途切れた。自動車で来たらUターンすることも出来ない終点だ。感に誤りはなく「岩橋山」の道標がはじめて目に入った。
ここから植林の中の山道となる。道の整備はよくされているし、踏み固められた様子から、かなりハイカーの多いことが想像される。
コースはいくつもあるらしいが、このコースはベンチなども設置されてメインコースの一つと思われる。
低山の割には結構勾配のある道を、汗を流しながら登ってゆくと稜線に出る。この稜線が二上山方面から金剛山方面へとつづくダイモンドトレイルである。ダイヤモンドトレイルと書かれた標石も立っている。

岩橋山へはここで北へ進路を取る。南は城葛城山へと通じている。岩橋山頂上までは急勾配の登りが待っている。丸太の階段が長くつづく。間もなく7時、杉植林の間から真っ赤な曙光が射し込んで来た。
階段はところどころ崩れているが、おおよそ300段ほどだった。
せっかくの山頂だが、樹木に囲まれて眺望はゼロ。木の幹に「岩橋山」という表示板があるだけだ。頭部がかなり欠けた三角点標石がある。欠けてしまって等級はわからないが、どうやら三等らしい。

立ち止まると寒さが忍び入って来る。早々に山頂を後にして先へ進む。
実は地図もガイドブックも自動車へ置き忘れてきてしまった。この先平石峠、竹内峠とつづくが、今朝方の駐車地点へはどこから下るのがいいかわからない。竹ノ内集落付近へ止めたのだから、竹ノ内峠から下るのがよかろうと判断。
岩橋山からは急降下で一気に標高を下げてゆく。勾配が緩んだあと、一つコブを越えると寒々とした平石峠だった。本当はここから下るのがよかったのだが、知らずに次の竹ノ内峠を目指す。
再度コブを越えて行く。 が二又に分かれる。左を行くと鉄塔があり、その先で舗装道路に出た。曲がりくねった舗装道路はどうも気が進まず、戻って右手の山道を取る。あまり歩かれていないのか薮っぽいが、踏跡は何とかつながっている。
先ほどの舗装道路と思われる道に降り立った。そのまま舗装道を下って行くと、国道166号線に出て、そのあたりが竹ノ内峠らしい。
R166と寄り添うように竹ノ内街道というのが走っている。R166が出来る以前の、いわゆる昔の街道だろう。竹ノ内街道の方を取って下る。トンネル工事をしている。やがて街道はR166と合流し、駐車した貯水池へ到着した。
休憩ゼロ、かなり早いペースで歩いて2時間50分のハイキングだった。平石峠から下っていれば、20分ほどは短縮出来たと思う。