追想の山々1437

  

百貝岳(860m)・青根ケ峰(856m) 頂日2000.11.03 単独
春日神社(6.05)−−−百貝岳−−−西行庵−−−青根ケ峰−−−春日神社(9.00)
行程 2時間55分 奈良県 百貝岳  四等三角点
青根ケ峰
 三等三角点
青根ケ峰山頂
下市町から黒滝村へ通じる間道の峠道を走り、地蔵峠のトンネルを抜けたところで折り返すように旧道に入る。すぐに地蔵峠となる。ここから鳳閣寺の看板を見て林道へ入る。2、3キロ走ると神社があって林道の終点である。この神社を『春日神社』と言うようだ。4、5台分の駐車スペースがある。

駐車場に車を止めて歩き始める。コンクリート舗装の急坂を上ると鳳閣寺がある。いかにも淋しい山寺という雰囲気だ。
本堂の横から杉植林の山道へ入る。水平に近い道を行くと、右手に山腹を登ってゆく踏跡がある。百貝岳へのコースだろうと見当をつけて踏跡をたどる。少し登るとテープの目印がつづくようになる。
作業道と見まがうような急で薄い踏跡をたどること15分くらい、木立に囲まれた百貝岳山頂に到着。薄暗い陰気な山頂だった。時計を忘れてしまい時刻がわからない。「如意輪観世音菩薩」がまつられていた。“百螺岳”と言う表示も見えた。

水平道まで戻って、さらに植林の中を行く。1個所だけ植林の途切れたところがあって北の展望が開けた。三角形に飛び出したのが高見山だろう。
御影石の道標に「西行庵」の案内表示があったので立ち寄って見ることにする。その昔、西行法師がここに庵を建てて住んだことがあるらしい。庵の一角だけが桜など落葉樹の森になっていて、杉植林を歩いてきた目には開放された感じがする。楓も何本かあって紅葉が始まっていた。

西行庵周辺が吉野山の奥千本と言われるところらしい。さらに次のピークの青根ケ峰へ向かう。
金峰神社への道と別れ、山上ケ岳への表示にしたがって登山道へ入る。少し歩くと車道に出る。そこに青根ケ峰山頂を示す道標があり、これを登ればすぐに山頂だった。
樹木に囲まれて展望はゼロ、三等三角点があるが、通常標石の文字が彫られている面が南を向いている筈だが、ここでは逆に北を向いていた。

帰りは来た道をそのまま引き返した。