追想の山々1443
香酔峠(6.35)−−−香酔山(7.10)−−−貝ケ平山(7.30)−−−香酔山(7.45)−−−すずらん自生地−−−香酔峠(8.15) | |||||
行程 1時間40分 | 奈良県 | 貝ケ平山 二等三角点 | |||
予定していた王立の登山口がわからず、国道369号線香酔峠から貝ケ平山を目指すことにした。 峠に茶店のような建物がある。茶屋の片隅に自動車を置いて出発する。ようやく足元がいくらか明るくなってきた。茶屋の右裏手から山道らしい薄い踏み跡があるのを見て、これをたどったがすぐに道は消えてしまった。ハイキングコースではなかったらしい。戻るのも面倒なので、そのまま樹林の斜面を適当に登っていった。 たいした薮もなく歩きよさそうなところを拾って行くと、間もなく送電鉄塔に出た。ここから薄い踏み跡を見つけることができた。安心して先へ歩を進めると、今度はすぐに直角に交差する明瞭な道が走っているのに出会った。この道が正しいハイキングコースのようだ。 交差している道を横断するようにして直進、上りがややきつくなった。潅木の枝などにテープがつけられてコースを誘導している。 ひと汗かくころ小さなピークに達した。「香酔山」という手作りの木製プレートが樹幹にかかっている。潅木に囲まれて展望はないが、木々の隙間から前方にこんもりとした山頂が見えている。それが貝ケ平山だ。 香酔山からいったん急降下してから急登を登りかえす。登りついた稜線を右手に少し行ったところに貝ケ平山山頂があった。ここも展望らしいものはなく、ひっそりとした小さなピークだった。「妙法奉大天狗小天狗鎮座」と彫られた御影石があるだけの殺風景な山頂である。三角点は「二等」だった。 同じ道を引き返し、先ほどの交差道からは鉄塔へ向かわずに、左へ向かってみた。どっちにしても香酔峠のある国道へ出られるだろう。すぐに車道ほどの幅がある道となり、途中植林帯へ入る道を選んでなおも下ると、柵をめぐらせたスズラン自生地へ出た。この下が吐山という集落だった。集落の中の舗装道路を下って行くと国道へ出て、香酔峠へは国道を5分ほどだった。 |