追想の山々1464
  

箱根外輪山
明神ケ岳(1169m)明星ケ岳
(924m) 頂日1993.01.28 単独
大雄山駅===バス===道了尊(9.00)−−−最乗寺−−−見晴小屋(9.58)−−−明神ケ岳(11.10-11.15)−−−明星ケ岳(12.20-12.35)−−−車道(13.05)−−−宮城野バス停(13.20)===バス===小田原駅
行程 4時間20分 神奈川 明神ケ岳 三等三角点
明星ケ岳 三等三角点
明神ケ岳山頂
新宿から小田急線で小田原へ。さらに大雄線の終点大雄山で下車、臨時バスで道了尊へ向かう。バスは杉木立の参道を抜けて、茶店や土産物屋の並ぶ道了尊に到着。
自宅を出るときに降っていた雨も、幸いここでは青空だった。

早速参詣道を上って行く。巨大な下駄の前を抜け、山門をくぐると堂々とした最乗寺の境内。永平寺、鶴見総持寺に次ぐ曹洞宗の名刹だそうだ。
最乗寺を後にして登山道にとりつく。杉林の中、やや急な登りがしばらくつづく。林道を二回横切って尾根道を行くと、背後に丹沢山塊が競り上がってきた。雪をまとったその姿は、いつも見る丹沢山塊とは違う顔で、まるで別人のようだ。高度感までがいつもと違って雄々しく映る。

見晴小屋で小休止。
小屋からしばらく行くと広々とした刈り払いの尾根になる。足元には雪があらわれ、やがて一面の雪野原に変わった。昨夜新しい雪が積って化粧直ししている。
処女雪を味わいながら刈り払いの尾根が終わったところに湧き水があった。 飲んでみたが思ったほど冷たくない。 湧き水の脇から急な山腹をはいあがり、雪に埋もれた小沢を2〜3回渡ると再び明るい笹原に出た。すぐに稜線に登りついて、右へ行ったところが明神ケ岳の山頂だった。
だだっ広い山頂に立つと地面の雪を巻き込んで強風がたたきつけてきた。思わず風下側へ顔をそむける。ちょっとしたブリザードというところ。
ここからの富士山の眺めは名高いが、快晴にもかかわらず五台目から上は雲にまいつかれ、その優雅な全容は望見できない。神山、駒ヶ岳そして相模湾、伊豆七島などを眺めて、寒風から逃げるようにして山頂を後にした。

箱根外輪山の稜線を明星ケ岳へ向かう。
丹沢山塊や相模湾を眺め、スケッチをしたりしながら雪道を登り降り して1時間ほどで明星ケ岳へ着く。ピークらしい感じはない。『箱根御岳山』の標柱や祠があったりする。日だまりの長閑さの中でひと休みしてから宮城野への下降路を下った。  

宮城野で温泉に浸かってから、帰りはバスで小田原駅に出て、東海道線で東京へ向かった。