〜ヒカルの碁・ノベル〜
write by:miyo sama
「私は・・・やめない・・・だってヒカルは碁をやめるわけじゃないんだもの・・・・」
真剣な・・・そして迷いのない目でアイツはそう言った。
進藤が囲碁部をやめる・・・それはかなりショックだった、ムカついた。
だけど、それ以上にアイツの事が気になっちまう・・・・・。
加賀も言ってた「いつまでグチャグチャ言ってんだ」って、進藤が院生になるんならそれでいい、
だけど残されたアイツはどうするんだ・・・・
いつまでも一緒に居られると信じてる・・・・藤崎は・・・・。
帰り道、いつもの公園に寄ってみた。
みんなでベンチに座りアイス片手に詰め碁を解いたっけ
「あの頃は、何にも考えずにただ楽しかっただけだったよな・・・」
呟きながらベンチに腰掛けた。
その時、俺の足下がフッと暗くなる。
顔をあげてみると、目の前に藤崎が立っていた。
「どうしたの?三谷くん・・・こんなとこで・・・・?」
心配そうに俺の顔を見ている。
「別に・・・用はないけど、お前こそ、何しに来たんだよ」
再び俯き俺は言った。
「三谷くんが来てる気がして・・・・なんてね」
いつもの笑顔で藤崎は答える。そう、何も無かった様に・・・・。
「隣・・・いい?」
俺の隣を指差して藤崎が聞く
「ああ、いいぜ」
二人共、言葉は無くただ黙って座っていた。
何分ぐらいたっただろうか、藤崎が先に喋り出した
「三谷君はヒカルの事嫌いになった?」
寂しげに呟く。
「そりゃ、ムカつくぜ・・・人の事無理やりひっぱっといて・・・・」
俺は足下にあった石をおもいっきり蹴った。
「そうよね・・・だけど、ヒカルが決めた事だから、私達には止める権利なんて・・・」
そこまで言うと、藤崎の瞳から大粒の涙がこぼれた。
その涙をみた途端、俺の中の何かが音をたてて切れた
気が付けば、俺は藤崎を抱きしめていた・・・・
「もう、誰にも傷つけさせない・・・」
俺は抱きしめる手に力を込め藤崎に囁いた。
「み・・・三谷君・・・・私・・」
言いかけた言葉は俺がこの世で一番聞きたくないセリフだと思う
「進藤のこと・・・好きなんだろ・・・?」
平静を装ったつもりだけど俺の声は少しうわずっていた
「・・・・・う、うん・・・。でも、今は、よく解んないの・・・・」
藤崎は俺の腕の中からスルリと抜け曖昧な答えを返した。
そして、 「ヒカルの事ばっかりになって、周りが見えてなかったのかもね」とつづけた
俺はその言葉にどう反応すればいいのか解らなかった
俺が言葉に詰まっていると、藤崎は
「もう、帰ろっか?暗くなってきたしね」
といつもの笑顔で言い出し、鞄を手に持ち
「じゃあ、又、明日ね」
小さく手を振り、そのまま、帰っていく・・・・・・
俺は小さくなっていく藤崎の影を見つめていた、その時
公園から、出て行く藤崎がこちらを振り返った。
何だろう?・・・・・・・
「もっと、早く三谷君に会ってたら・・・・・よかった・・・・」
藤崎は俺に聞こえるか、聞こえないかの声でそう言った
だけど、俺には、はっきり聞こえた。
何故だろう、藤崎が急に、愛しく思えた。 そして俺は藤崎の所に走っていく・・・・・
「三谷君・・・・?」
きょとん?としている藤崎に俺はキスをした・・・・・
「・・・・・ん・・・」
藤崎は突然の事に硬直している。
「俺は・・・ずっと、お前のことしか、見てなかったよ・・・・囲碁部に入る、もっと前から・・・・藤崎が、好きだった・・・・」
俺はそう藤崎に告げ、脇にある出口から走って帰った。
俺の初めてのキスは、ほんの少し、冷たい唇だった・・・・・。
おおおお奥様!!またもやステキ小説を頂いてしまいました〜〜〜〜きゃぁあああ〜〜vv
三谷かっこいいし!!!!ぶは!!男ですヨ〜〜あかりちゃんもマジ可愛いですよね〜〜
わたしもあかりちゃん抱きしめたいですヨぉぉ〜〜(いいって)
美代さま〜〜ほんとにありがとうございました!!続き是非お願いします〜〜vv(おい)
あああ〜やっぱり人様の書かれる小説って心が潤います〜〜〜〜!!!