紫の上日記
平成12年
 1月31日月曜日 今日icqフレンドの一人が、こういうメッセージを残してくれました。
「素敵な日記ですね。読んでいて、伝わってくるものが、すごいです」

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ネットの大半は水物?

ネットは出入りが激しいように、ネットの人間関係も水物と感じることが多いです。
すさまじい出会いと別れが短期間で展開されます。
その中で友人として残っていくのは、ごくわずかな人たちです。
ネットの人間関係の大半は、線が細いですね。切れやすいです。

わたしはネットに限らず、人に自分の悩みを打ち明けません。
それは相手を信用していないからではなく、
わたしの悩みなんか聞かされたら、聞かされたほうは困ってしまうと知っているからです。
それもわたしのトラウマの一つです。

悩みを打ち明けないわたしですから、人に裏切られたと感じることは少ないですが、
友人に悩みを打ち明ける人は、きっとわたし以上に
“ネットの人に裏切られた”“ネットの人間関係て希薄”と感じてることでしょう。
実際、悩みを打ち明けて、それをネット上に流布されたという話を聴いたことがあります。
流布には尾鰭ハヒレが付き物です。そういった風評被害を聞いたことがあります。

ネットのかわいいS君とすごく仲の良かった女の子が離れていったそうです。

S君がいつもどおり声を掛けてくれました。
「さとこー。あーん、ひさしぶりー」
     「やっと会えたね〜〜〜!!(涙)!!」
「ごめんな。なんかさとこが鬱入ってるって言うから、
逢いたくないのかな−って思っちゃって。俺は逢いたくてしょうがなかった」
     「俺は逢いたくてしょうがなかったなんて〜(*^^*)うれしい〜〜〜!!(涙)」
「うん。試験は明日とあさってとしあさってとその次の日で終わりー。
でも、それまでさとこに逢えないなんて我慢できなかった」
     「うれしい〜〜〜!!わ〜〜〜い!!試験四日残すのみでよかったね(^▽^)」
「四教科だけどなー」
     「最後の力を振り絞ろう!」
「ああ、がんばるよ。さとこは最近どうよ?」
     「がんばってるよ(^_^)鬱も今は消えたし」
「そうか・・よかった。たまには外に出て気晴らししなきゃ。
公園でお昼寝なんて気持ち良いぜ、きっとね」
     「そだね〜(^_^)S君と話してるのが一番気持ちいい」
「あはは。冗談でもうれしいよ。ありがとう。俺もさとこと話してると癒されるよ」

     「冗談でないよ。癒されるなんて〜(*^^*)」
「うん。いつか逢えることを寝る前に祈ってる」
     「うれしい〜〜〜!!」
「おーさかかー、近い距離だけどな。結構」
     「Aさん(S君とすごく仲のいい女の子)もいるし、モテモテだね(^_^)」
「Aさん・・・・・・・・。もう既にリストから消えた」
     「なんで??」
「強制修了くらった(T_T) Aさんはねー。なにやら大切な人ができたから、
もうネットつながないってさ」
     「そっか・・別れはさみしいね・・・」
「そうだな。でもしょうがないけどな、強制はできないよ。さとこもいつかは離れちゃうのかなー」
     「わたしは自分から離れないよ(^_^)」
「くすっ、じゃあずっと一緒だ」
     「うん〜(^_^)」
「(^○^)」

     「S君もさとこ見捨てないでね」
「まさか、俺は離れないよー」
     「その言葉信じる(^_^)」
「ああ、俺は女に嘘はつかない」
     「紳士〜」
「そうかなー?」
     「うん」
「ふふふ、いつか絶対さとこに逢うつもりだから、
その時のために好印象を与えておかなければ(独り言)」
     「うれしい〜そういう目的」
「そ、そうなんだー。警戒しんないねー」
     「警戒なんて」
「んー?まあいいや」

 1月30日日曜日 今日ディスカウントストアで、
スーパードライ一箱(350ミリリットル)、キリンビール一箱(350ミリリットル)、
淡麗(500ミリリットル)一箱を仕入れました。
自転車で二往復して・・・(笑)
家にビールの買い置きがたーくさんあると、なんかしあわせっですよね(*^^*)

わたしって母親のOMCカードあるから、ばんばん買えるんですよね(笑)
母親も「外で飲まれると高いから、家で飲んでいいよ。
飲むなと言ってもどうせ飲むだろうし」と言ってくれてます(笑)
お母さん、ありがとう(^o^)

 1月29日土曜日 今日、別れた年下くんの夢を見ました。またか?(笑)
彼とわたしは何故か高校生でクラスメート。
二人で学級代表をしているんです。
わたしと同級生のウッディさんみたく。

クラス対抗のテニス大会があるから、わたしと年下くんはテニスの練習をしてるんです。
楽しかった。二人で一緒にできて(*^^*)
永遠に冷めてほしくない夢でした。
寝るときに見る夢て、冷めるようにできていますね(笑)



わたしの母親は古い考えにこり固まった人ですから、
未婚の女性でバージンでないのは信じられないといった感じです。
未婚でバージンでないとは、すなわち娼婦ということになります。
どんな深窓の令嬢であっても、どんなに素晴らしい女子大を出たお嬢さんであっても。

そんな母親ですから、若い女性にたいする見方も厳しいです。
お店のお客さんにたいしては、そんなことおくびにも出しませんが。
母親は人の数倍、聴覚と臭覚が発達してることもあって誰が喫煙してるかをすぐ見破ります。
お客さんの独身の女の子は、たいてい
「わたし、煙草なんて吸ったことありません」と言います。
でも、母親は家でわたしにこう言うことが多かったです。
「吸ったことありませんて言っても、ばれてーら。体臭になって染みついてるよ。
どんな家庭で育ったんだろうね」

 1月28日金曜日 わたしの母親は、お客さんの間では、めちゃくちゃいい人で通っています。
面白いおばちゃん。話のわかるおばちゃん。
とくに若い子に人気があるようです。どちらかと言うと若い男の子に人気があるかもしれません。
お昼の商売ですから、学生や主婦に来てもらわないと成り立たない商売なんです。
母親の人気のおかげで売り上げを伸ばしてきました。

お客さんにいい顔をする分、ストレスが貯まるんでしょうね。
家の中ではきついです。狂的です。
料理の最中に包丁を持ったまま激昂、罵声を吐くときがよくあります。

お客さんに無理にいい人を装うストレスは、
材料を仕入れてくる業者さん、近隣の商売人仲間にたいしても向けられます。
夜叉に変身します。
ボロカスに言います。大声で。
言わなくてもいい、相手の人格を傷つけることまで平気で言います。
それで何回となくもめたことがあります。
業者さんや商売人仲間の中には、ヤクザっぽい人もいるんです。
子どもの頃、怖かったです。母親が殺されるんじゃないかって。
ある日、わたしは言いました。
「いくら正しいことを言っても、殺されたら何にもならないでしょ。殺されたら負け犬でしょ」

母親は言いました。
「正しいことを言って殺されるんなら、殺されたらいいのよ」

わたしという人間を作り出した母親ですから、母もかなり偏った性格の持ち主だと思います(^_^;)

 1月27日木曜日 夢。

わたしの大好きなお友だちホームページにこうありました。
「簡単に叶ってしまったらそれは夢じゃない。つらいことがあって、そして
叶うから夢なんだ」
「夢は叶ってからも試練がつきまとうもの」

わたしは子どもの頃から小説家になりたいと思ってきました。
ラディゲやサガンのように十代で文壇デビューしたいという大きい夢がありました。
大きい夢は果たせなかったけれど、夢はここにある。
まだある。

小さい夢は、果たせた。
大学に入って大学の先生にかわいがられ、みんなの前で褒められたい。
まさかと思ったけれど、その夢は果たすことができた。
でも、夢は叶ってからも試練がつきまとうものなんですね。
簡単に叶ってしまったらそれは夢じゃない。
立派な小説家になるためには、
毎日もう一歩前進、もう一歩もう一歩していかないと本当の夢はやってこない。
毎日のことだから、くじけそうになることは多々あるけれど、
真摯な態度で積み重ねることをやめたら、
夢はもうそこで歩みをやめてしまうんです。二度と来てはくれないんです。

前進あるのみですね。
一歩前進して五歩も六歩も後退する日があっても、
毎日前進を心がけて積み重ねて行けば、必ず前進が追いつく。
追い抜く日が来る。
簡単に叶ってしまったらそれは夢じゃない。

 1月26日水曜日 昨日の続きですが、
H目的でネットされてる男性は、風俗へ行かれることをお勧めします。
風俗なら一番手っ取り早いし面倒くさいことは皆無、トータル的に一番安上がりですし。


★神秘的なメールフレンド、雪緒さんからのメール★

中途半端な自分・・・

親愛なるさとこさんへ

「何でそんなに悲しそうな顔してるの?」
僕の心に入り込んだ女性だけが、そう尋ねる
僕には世間を渡り歩く力がかけているのかい?

背負っているものは重く、自分の容量を超えている
それでも明るく人と話し、そして笑う
仕事中は「感じがいい」と言われる
みんな僕にだまされている
何もわかっていない・・・

「太陽が東から昇り西に沈むのは偽りの現実であり、地球が西から東に自転しているのが
真の現実である。」(高野悦子「二十歳の原点」より)

多かれ少なかれ、みんな自分を偽って生きているのだろうか?
1番何も解っていないのは、自分なのかもしれない・・・

 1月25日火曜日 最近、素材探しやいろいろしていて、S君と会う機会がここ数日ありませんでした。
そしたらS君がこういうメッセージを残してくれました。
「さとこー、最近いないんだねー。かなしいよー。明日はいないけど、大体つないでるから。
よかったら来てね」

年下の子て、ほんとうにかわいいですね(^_^)


しょっちゅう日記に書いてるのに、いまだにテレクラと勘違いされてる方が
わたしにどうのこうのと言って来られます。
昨日icqで不快なことがありました。
icqで不快はしょっちゅうあることとはいえ、今回は、好感を持っていた相手にされたので
ショックでした。
その人は「さとこのホームページを全部見た。日記も全部」と言っていた人なんです。

一方的な価値観の押しつけ。
わたしは大のカラオケ嫌い。それは以前から言っているのに
「みんなで歌ったら楽しいよ」とゴリ押し。
何回も断ったにもかかわらず「食事に行こうよ」と誘ってきたんです。
すごくノーマルなまともな人だと思っていただけに、裏切られた気分です。

わたしに価値観を押しつけないでください。わたしには、わたしの考え方があります。

最近ではスナックに飲みに行くことはありませんが、
スナックでカラオケを歌われる人は、みなさん上手な人たちです。
他のスナックではどうか知りませんが、わたしが行くスナックではそうです。
わたしは歌が下手だから歌いたくないですね。
下手な歌を歌うのも聴くのも、わたしは嫌いです。

素人くっさい下手っぴの歌なんて聴きたくないですよ。
それが楽しいという人は、カラオケでもなんでもされたらいいと思いますよ。

同級生のウッディさんもカラオケ好きだから、何回断ってもカラオケを誘ってきます。
確かに言われると不快は不快ですけれど、
学校の同級生とは、長い間の助け助けられの歴史があるし、お互いに責任を負っているから
やり逃げできないんですよね。
ウッディさんに一度も愛情を感じたことはありませんが、
彼の尊敬できるところは、自分がもてない男の子と自覚しているところ。
だから、誰に対しても紳士です。
どんな場所でもナンパなんてしません。
彼は、実生活でもてない男性はインターネットをしてももてないと知っているので
ネットをしません。

ネットでもてない男性は、何故もてないかを少しは考えて欲しいですね。

中途半端な男性は、何をやってもうまくいきませんね。

ヤッチ、ライバーンさん、ウッディさん以外の男性に電話することはないと思いますから、
その他の男性の登録をすべてクリアにしました。

上に書いたようなことは、
メールフレンドの雪緒さんからすれば信じられないお話だと思います。

※ これはわたしの場合を書いたのであって、
  インターネットをされてる方で、お友だちとして気軽に会っている人が悪いと
  言ったわけではありません。


いぜん書いた掲示板の返答を載せておきます。


関係ない話ですが、
ある掲示板でいいこと書かれてる人がいました。
「ネットで女を探す男って人間とも思ってないし、何されてもいいんじゃん?と思う」

わたしは人間ではないとまでは思っていませんが、ネットのナンパ魔てウザイですね。
ネットをテレクラと同じだと思われてる男性、わりといますよ。
その人がそう思われるのは勝手だけれど、わたしはそうは思っていないから。
テレクラは、そういう場所だから女性は無料でしょ。
わたしはプロバイダに月3500円、テレホー代1800円払ってるんですよね(笑)
こんなにお金を払って、たんなるナンパになんかつきあってられませんよね。

ネットのナンパ魔の99%は外見悪いです。

会話力のある人がナンパされるのは、まだましかな。
会話力ないのにナンパされる男性ています。そういうのはウザイの極地。┐('〜`;)┌

                                          >

 1月24日月曜日 雪緒さんからのメールを心待ちにする自分がいます。
昨日も今日も素敵なメールがとどきました(*^^*)
雪緒さんは文章が素晴らしい。誠実だし。
うれしかった〜☆☆☆


★神秘的なメールフレンド、雪緒さんからのメール★

好感の持てる人

親愛なるさとこさんへ

僕が“紫の上の袿”に初めてアクセスしたのは、昨年12月後半。
魂に訴えかけてくるような君の圧倒的な表現力に感銘を受け、
気持ちを伝えずにはいられなくなり、メッセージを送りました。
返事が貰えるなんて思っていなかったし、返事を貰うつもりで送った訳でもなかった。
言ってみれば独り言のようなものだったのです。
それから言葉を重ねる度に、独り言からさとこさんへの語りかけへと
変化してきていることにはもうお気付きでしょう。
神秘性は薄れてきたことと思いますが・・・

君なら生涯現役(女性)でやっていけるでしょう。
少なくとも今のような文章を書いている限り、30年後であろうが50年後であろうが
僕の心は魅了できるはずです。
古典の教授に認められたこと、大いに自信を持っていいのでは?
一人が口にしたということは、そう思う人が無限にいる筈です。
それは“紫の上の袿”のアクセス数が物語っています。

僕が“紫の上の袿”を読破するには、そう時間はかからなかった。
本能の赴くままに、読み込んでいきました。
手記、日記に沢山の人々が登場しましたが、
僕も感情を持った人間ですから、好感の持てる人も、持てない人もいました。
好感の持てない人に関しては、君が何らかの形で関わってきた人に対して、
そのように言うことは失礼だと思うし、僕は人を評価できるほど偉い人間でもないので割愛します。

好感の持てる人の筆頭はウッディさんです。
日記を読んでいくうちに、いつしか僕は彼を応援していました。
ちょっと不器用なところが、人間くさくていいと思います。
君に優しくするところがいじらしく思えました(これはあくまで日記から感じ取った所感です)。
短い期間ではあっても、7年にも及ぶ君への想いを成就出来たと言うことは、
彼にとってどんなに素晴らしいことだったろうかと思います。
僕にはそんなに長く一人の女性を想い続けた経験はありません。
ふられた女性と友達でいるなどということは出来ません。そばにいることが辛いからです。

ウッディさんは本当に、君の心が自分に無いことを知っていたのでしょうか?
本当にそうなら辛かったことと思います。
君との幸せな時間を過ごしながらも、ずっと不安を抱えていたことになりますから。
それでもその辺をはっきりさせることが出来なかった気持ち、分からないでもないです。
君との時間があまりにも愛おしくて、それを壊すのが恐かったのでしょう・・・
(繰り返しますが、これらは全て日記から感じ取った所感であり、確信は何一つありません)
最終的に、彼は傷ついたでしょうか?
「わたしという女と一線を越えたことで、とんだ嫌な思いをしたのかも」とありましたが、
僕は後々彼にとってそれ以上に大切な思い出になることと信じています。

僕の中に矛盾する感情があります。
ずっとウッディさんを応援していた(つもりだった)のに11月26日、
君が彼にに抱かれた日の日記を読んだ瞬間、僕の中で何かがはじけました。
僕が読んだのは12月も下旬でしたから、過去のことであるのに
リアルタイムと錯覚をを起こすような衝撃でした。
この時、君に惹かれていることを確信しました。

嫉妬とは少し違います。表現しにくい気持ちなのです。
昔、これによく似た衝撃を受けたことがあります。
それについてはまた機会があれば話したいと思います。

君と体を重ねる日が来れば、本当に素晴らしいことだと思います。
迷惑だなんて・・・そんなことある筈がありません。
君の全身をすみずみまで愛撫したい・・・ 君の温もりを肌で感じてみたい・・・
僕にとって君はあまりにも神聖な存在で、触れることは許されないのかもしれない・・・
                                      雪緒

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 1月23日日曜日 ネットフレンド、 ちやさんが日記にわたしのことを書いてくれました(*^^*)
こういうのは、うれしいものですね。女性は女性の見方が厳しいから。
女性に褒められるのが、さとこは一番好きかな。
うれしいから本文をそのまま載せておきます。


最近リンクのページを更新してないのは、そんな理由があるのです。
「相互リンク」っていうのがすごいうざったくて。
これから先は、自分が好きなページにしかリンク貼りたくない。
リンク集って、数じゃなくて質の問題だと思うから。

今ちょっと考えてるのは、リンクじゃなくてブックマークみたいなカタチにすること。
わたしが巡回してるサイトを、ズラーッと書き連ねるの。
でも、それでもなんか義理を考えてしまうのよね・・・。
どこまで加えていいのかよくわからないし。

HPをやっている人に聞きたいのだけど、不本意なリンクってあります?
正直言って、わたしはあるのです。
(なんて書くと、また「オレのこと?」っていうメールが殺到しそうですが)

リンクページを作り直すまでの、文中リンク2つ。

「紫の上のうちぎ」
さとこさんのサイト。
日記が中心のページです。
何がいいって、自分の世界がしっかりとあるところです。
個人のWebページってそういうもんだと思ってますから。
文章自体が上手なんで、すんなり読めますし。
それに、BBSのレスもすごく丁寧。
                                       >

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★神秘的なメールフレンド、雪緒さんからのメール★

幕末の志士たちへ想いは馳せて・・・

親愛なるさとこさんへ

君からメールが届いていると、とても嬉しくて、しばらく開封せずに
受信トレイに置いておきたくなります。
僕は3年半外国に住んでいました。
クリスマスプレゼントは早めに買われ、クリスマスの日までツリーの下に置かれます。
それまでは開封する事は出来ません。
子供たちはこのようにして‘我慢’を学ぶとも言われています。
君からのメールは僕をそんな気持ちにさせてくれます。
届いていてもすぐには開封せず、しばらく飾っておくのです。
でも何日も待てません。僕はもう‘我慢’は学びました。その日のうちには開封します。

でもメールが届いてなくても、別にがっかりはしません。
‘紫の上の袿’があります。
日記を読んで、毎日君がどんな生活をしているのか知るだけで心が安らぎます。
ついでに‘足跡’のページを覗き、他の人がどのように思っているのかを見るのも楽しみです。
僕よりずっと前から、君のことを知っている人が多いと思うので
‘さとこさん研究’の貴重な材料にもなります。
だから、返事に気をもまないで下さい。
日記はそうはいかないでしょうが、僕への返事は無期限です。

さて、1月3日の日記に掲載していただいた短歌について、
お知らせしておいた方が良いと思うことがあるのでお話しします。
1月11日に掲載していただいた短歌の方は100%自作ですが、
1月3日の分に関しては自作ではありますが、ベースになる韻を持った短歌が存在します。
1月9日の、僕のメールでの表現が悪かったですね。お詫びいたします。
誰の短歌だったか思い出せないのですが
(気に入った歌や言葉のフレーズだけ覚えていて、作者を覚えていないと言うことが
僕にはよくあります。すごく失礼だと思うので、これから気を付けようと思います)、
幕末のある志士が詠んだもので、辞世の句だったと思います。

江戸時代末期ペリーの黒船来航以来、幕府は諸外国の要求するがままに条約を結び、
その権威は失墜する一方でした。
「このままでは日本が乗っ取られてしまう・・・」これを危惧した若者たちが、
当時、絶対権力であったはずの幕府に立ち向かった。
そんな彼らの中の一人が詠んだ短歌が頭をよぎったので、あの短歌を詠んだのです。
一語一句までは覚えていませんが、
「日本のために死ぬのは惜しくないが、この国の行く末が気にかかる」と
いうような内容のものでした。

‘大切なものや人のために死ねる’というのは、凄いことだと思います。
僕も‘大切な人を守って死にたい’とよく思います。
これが自己満足の世界で、後に残されたものにとっては
かえって辛いということも分かっているのに憧れてしまいます。
多分、僕は今の自分の生活に満足できていないのだと思います。
このような生活を続けるより、自分が満足のできる死に方をしたいと思っているのかもしれません。
重いことを書いたかもしれませんが、当分自殺するつもりなどありませんので気にしないで下さい。

無断で参考にさせて頂いた、志士への謝意を込めて・・・

   行く末の案ずる想ひ重なりて 心は馳せる名もなき歌人
                                 雪緒

 1月22日土曜日 神秘的なメールをくれるメールフレンド、雪緒さんのメールを載せておきます。

★雪緒さんからのメール★


“森の人”ーオランウータンーについて思うこと・・・

親愛なるさとこさん

オランウータンは大人になると孤独を求めるそうです。

これを知ったとき、僕はオランウータンに興味を持ちました。
子供の頃は人間にすら興味を示し、愛くるしく近寄ってくるオランウータンですが、
大人になると1人(あえてこう表現します)で行動するようになります。

僕にはオランウータンと同じ血が流れているのかも知れません。
家庭環境はともかく、少なくても大学を卒業する頃までの僕は社交的なタイプの人間だった。
それが今、人と接することが億劫で仕方ない・・・
比較的、人と接することが多い仕事ではありますが、明らかに無理をして笑顔をつくっています。
それでも周りの人はあまり気付かないようです。

僕にも少し、躁鬱の気があります。
母親方の先祖代々の血だと思われます。本当は血というよりDNAの問題なんですよね・・・
最近の僕の状態は、比較的落ち着いています。日中無理している分、
夜間にクールダウンするリズムを体が掴んでいるようです。

さとこさんは最近は大丈夫ですか?
訳もなく涙が溢れるようなことはありませんか?

話の主旨がそれてしまいましたが、
オランウータンはなんで孤独を愛するようになってくるのでしょうか?
ある番組で「子供の頃に一生分の愛情を母親から与えられるからかもしれない・・・」と
言っていました。
テレビ番組の締めくくりの言葉としては、いいセンスかもしれません。
でもきっと違う・・・ 子供の頃に愛情をいっぱい受けたからって、
これ以上必要ないということにはならないはず。
僕も孤独を好んでいるのに、一方でそれ以上の愛情を求めている。

人間以外では、イルカの次に脳の大きい“森の人”です。
きっと、「寂しいのに、上手く伝えられない複雑な気持ちをかかえているんだ・・・
だからいつも一人でいる」僕はそんな風に思います。
                                  雪緒     >

 1月21日金曜日 今朝方、夢を見ました。
わたしは、別れた年下くんのことが、ほんとうにほんとうに好きなんでしょうね。

彼が、わたしの家に遊びに来たんです。
彼が、わたしがいつもいるキッチンに立っていたんです。
彼の長身が素敵でした。顔も。

すると母が一階から上がって来ました。ふだんはいない母なのに。
上がってくるなり、すごい剣幕で。
「男を引っ張り込むなんて・・。
しかも、インターネットの男を引っ張り込むなんて・・どこの馬の骨かわからない・・。
出ていってもらいなさいよ!!」

わたしが 「友だちを家に呼んだだけよ。なにもやましいことではないわ」
母は聴く耳持たず、三階へ上がってしまいました。

彼の顔は、青ざめていました。人一倍ナイーブな彼です。
母の言葉が胸にこたえたと見て取れました。
そして、つぶやきました。
「今日中に帰るよ。バイトがあるし、彼女もいるし」

わたしが、無理に一番魅力的と思える微笑を作って
     「それがいいね。バイトが一番大事だしね」

彼は、とっさにわたしを抱きすくめ、熱情的な接吻をしました。
何分も続いた熱情的な接吻を。
わたしは、この時、彼もわたしのことが好きなんだと初めて知りました。
その愛は、わたしが彼に抱く愛ほどではないけれど、彼もわたしのことが好き。
彼には運命の女性がいるけれど、それでも“さとこという女が好き”
わたしは涙を流しました。
いつまでもこうしていたい。
でも、運命を受け入れなければ。いつだって受け入れてきたわたしの人生なんだし。
運命を受け入れた上で自分の人生を切り開いていかなければ。
わたしには、わたしの人生がある。
いつまでも愛してる○○君、さようなら。永遠に愛してるよ。


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