紫の上日記
平成12年
 4月18日火曜日 いつも見に行っているお友だちの日記にこうありました。

わたしがいま彼氏が欲しいと思ってるのは、単に寂しいからなのかも。
たぶん、心の支えになってくれる人がいればそれでいいんだろうと思うわ。
なんて言うか、それが彼氏だったらいいなって。             >

すごくわかります。
ここの日記(ちやにっき)は、歳が近いこともあって共感できる部分多いです。
男性にたいして持つ、女性特有のあの、何でも自分の都合のいいように解釈したがる姿勢がない。
わたしがいつも嫌悪する、あの女性特有の一人よがり、自己正当化がない。
失恋を繰り返したことでわたしは人間的に成長しましたといった錯覚、主張がない。



今朝、すごくショックなことがありました。
ショックなことと言っても解釈の仕様ではという話ですが。
わたしは、いたく傷つきました。とうぶん立ち直れそうにありません。

わたしは今年二十四になりますが、この二十四年間に
さまざまな出会いと別れがありました。数えられないくらいの。
自分では、すべての出会いに真剣に取り組んだと思っています。不真面目ができる性格でないし。
二十四年の人生が教えた最大のもの。
それは、言葉って意味をなさないなてことです。
わたしはそれを本能的に感じ取って、九歳のとき失語症になりました。十四歳までずっとそうでした。
五年間簑の中にいたんです。
子どものわたしの頭上で繰り広げられる人間の醜悪さの最たるものを見てきました。

今朝その記憶がフラッシュバックしてきました。
言葉なんて意味をなさない。言葉を発すれば発するほど誤解されていく。
そんな気がして、引き止めようとしたけれど、すがりつこうとしたけれど、
悲しくなってやめました。泣きました。
他人を引き止めたって無駄なんだ。それはわたしが経験値から知ってること。
他人は他人でしかない。自分だって自分でしかないじゃない。
誰だって孤独だよ。一人ぼっちだよ。
なんであんたは、いつも他人を信じるの?いいかげんやめたら?どうせ泣くだけでしょ?
わたしの心の声がつぶやいた。
あんたは抗鬱剤とアルコールと文学があれば生きていける人間でしょ?
いつも自分で言ってるじゃない。
いいかげん人を信じるのやめなよ!同じことの繰り返しじゃん。
自分だけで生きて行けよ。今は親が健在だから生活費だしてくれるだろ。
せめてその間だけでも毅然としてなよ。
そして早くお金持ちの中年見つけなよ。結婚しなよ。

あんたは、それが成就できたら万々歳なんだろ。自分も家族も安泰だもんな。

なんか悲しくて、むなしくて、もうどうでもよくなりました。もういいやって。なにもかもが嫌になって。
ばからしくなって。人間のあらゆる感情なんて錯覚にすぎないのに。
アドレス帳を全消去しました。メールボックスの中味も全消去しました。
とうぶんはホームページを持つ女の人にしかメールしないつもりです。
所詮、男なんて嘘八百の生き物ですよ。女性に気に入られようとして嘘ばかり言う。
男はみんなこう言う。「貴女は唯一の癒しの存在。愛しています」、
守りもしないのに「さとこさんをお守りします」。
やさしいのは最初だけ。自分が気に入られてると思うと
しだいにつけあがって自分のペースに巻き込む。
有言不実行や一方的な愛の押しつけ、それがわたしの心をズタズタにしてきた。
わたしは特別に弱い人間なのに守ってはくれないのだ。誰も。

所詮、ウッディさん程度の男が多い。
ウッディさんは、わたしのことをすごく気に入ってくれてるし心が美しい。
それはそれで尊敬もし感謝している。
でも、それだけ。けしてわたしの心を覗こうとしない。自分の愛を押しつけるのみ。
それは責められることじゃない。わたしは実の親にも愛されなかったもの。他人に愛されるはずない。
わたしには何の値打ちもないもの。
男性だって、わたしみたいな気むずかしい神経質な女より、何も考えていない楽天的な女性のほうが
やりやすいにきまってる。楽しいにきまってる。
生まれたときから一人ぼっちだった。二十四年間一人ぼっちで生きてきた。
少し夢を見たんだ。わたし。もう一人ぼっちじゃないんだって。
魔法の切れたシンデレラ。自分のポジションに還るよ。
わたしは一人ぼっちだよ。もう一人相撲はやめるよ。夢から醒めるよ。現実を見つめ直すよ。

わたしだって誰も愛してないじゃない。自分の心の中にある相手の美しいイメージを愛してきただけ。
相手にとっちゃ、そんなこと知ったことじゃない。勝手に美しいイメージでも何でも愛してください、
そっちで勝手にやっててくださいという感じだから。しょせん、そんなもん。
愛だの恋だの美しい言葉を使ったって、相手の男性からすれば、どうでもいいことなんだ。
頭のおかしい女がなんかやってるな程度。結局のところ。

わたしがM氏に未練があるのには理由がある。M氏だけだった。
M氏は、わたしの心を全く理解できなかったし理解しようともしなかったけれど、
わたしを突き放さなかった。
世間の男達のように突き放しながら繋ぎ止めておくような真似はしなかった。限りなく愛だけをくれた。
突き放すときは別れるときだと言わんばかりに手切れ金を出してくれた。
M氏は、しあわせすぎる家庭で育ってるから、わたしを理解するなんてどだい不可能な話。
だから、わたしはM氏が必要なのよ。M氏だけだった。むしょうにM氏に逢いたいよ。泣けてくるよ。
ああ、でももう考えるのはよそう。今はよそう。頭がパンクする。お酒を飲む気力もない。

二年のネット歴の間に六度ネット恋愛をしましたが、それぞれにわたしなりに真剣でした。
わたしは彼らに嘘を言ったことは一度もありません。
でも、数人の人にたいしては、結果として傷つけてしまったことは認めます。
相手にも非があって相手もそれを認めています。
今日の日記をその人が読む機会があれば、わたしの書いていることが正しいとわかってくれるはずです。
結果だけを見て、わたしのことを信用できない女のように思われてるような気がして、悲しかったです。
結果論だけでいえば、わたしは人を愛する資格もないし愛される資格もないということになります。
もう男の人とメール交換するのはおそろしいです。

でも、誰かを責めてるわけではありません。
ただ悲しかったからなんです。信頼している人に誤解されてるようで。
今日はバイトと夜学があってつかれたから、もう寝ます。
気持ちを落ち着かせるために『狭き門』の一節を暗誦して。
明日目覚めたら新しい自分になってるはず。空蝉(うつせみ)のように着物を置いて行きます。
すべて置いていきます。さようなら、昨日までのものたち。昨日までの記憶。

「けさからとても落ち着いている。ほとんど夜っぴて静思と祈祷とにすごした。
わたしには、突然、子供のころ聖霊について空想していたような、
光り輝く平安といったものがわが身を取り巻き、
わが身の上に降りてくるように思われた。
だが、そうした悦びの気持ちも、じつは神経の興奮から来たものではないかと思って、
そのまますぐ床についてしまった」(小説『狭き門』より)

 4月17日月曜日 中途半端な人間は、何をやってもうまくいきませんね。

またぼやきになるけど、
ネットにかぎったことでないけど、人を利用するだけ利用してという人、結構いるよね。
たとえば、高校や大学でノートを借りるときだけ愛想よく近づいてくる人、
選挙のときだけ近づいてくる人、自分の営業の売り込みのために近づいてくる人。
誰でも欲で生きてるから、それが悪いとは思わないけれど、
フォローや礼儀がなければそれなりの人物と思われても仕方ないと思いますよ。

ネットでこういう人が割りといたかな。こういうメールを送ってこられた人が。
「僕もさとこさんみたいにホームページ作りたいです。ぜひ、作り方教えて下さい。
プロバイダは○○です」

わたしが二時間くらいかけて懇切丁寧なメールを返信。
以後、音沙汰なし。
べつに感謝されたいから返信したわけでないので、お礼の言葉はいりませんが、
いくらネットだからといって何の音沙汰もないというのはひどすぎませんか。
常識で考えたらわかることだと思いますよ。
それでも学生だったら仕方ないかなと思います。
社会人で、しかも五十代とかの男性の方もいましたよ。
人間として最低限度の礼儀もわきまえられない人が、
彼女ができないと言って嘆くのは筋違いなんですよね。
また憶測ですが、そういう人は、部屋の掃除もちゃんとしない人のような気がする。
埃っぽい中で寝起きしてるような気がする。
恋愛以前の問題。


またこういう人も。
「ぜひとも、さとこさんお薦めの本を教えてほしいです」

わたしは人に本を薦めるのは、あまり好きではありません。
薦めても読んでくれたためしはないからです。その場だけ「うん読むよ」と明るく言われるだけです。
読む気もないのに「読むよ」と言われると、すごく傷つきます。
わたしに本の作者、出版社まで聞いておいて読まなかった人は、いくらでもいます。
すごく傷つきました。
人にお薦め本をしつこく聞いておきながら読みもしない、
にもかかわらず忘れた頃に「この本おもしろかったよ。ぜひ読んでね!」と言ってこられます。
人間としての品性を疑います。
いい歳して一度も本気で好きになってもらったことがないそうです。なるほど。

ですから、お薦め本をしつこく聞かれると、いつもこう返事しています。
「なにが面白いかは、その人の価値観によるから、お薦めできません」

第一、お薦め本なら、わたしのホームページの絵巻の部屋に
「推薦図書目録」として掲載されてますから、それを見て読んでくれたらいいこと。
本気で読む気のある人は、黙って自分で探して読みます。
本気さの足りない中途半端な人間にかぎって、他人に相談したがるものですね。

能のない鷹は、かしましくてしょうがないです。
中途半端な人間が読書したって、感動なんてしれてる。感動したって感動止まりですよ。
それを日記に反映するとか、創作に反映するなんてことはできっこないです。
その証拠に、中途半端な人間がやってるホームページをご覧になってくださいな。
つまんない低レベルの日記がうじゃうじゃ。
とっとと閉鎖すれば?と言いたくなる。日記を書く視点がずれてるから全体的につまらない。
初対面の男性で「僕ホームページ作ったんだ♪ぜひ見てよね」と
一方的にメールを送りつけてきたホームページてロクなホームページない。
プロフィールと掲示板しかなかったり、意味のないデジカメ写真多用してたり、
ヘドの出る自己写真を貼り付けてたり。

「面白いサイト教えて下さい」も嫌いです。図書と同様の理由からです。
わたしの友の部屋を見て、自分で勝手に面白いサイト探して下さい。
自分で探す労力も惜しむ人は、中途半端な人間だから、
面白いサイト見つけても意味ないですよ。
ただ生きているというだけの人間ですから。
中途半端な人間は、根本的に己を見つめ直してください。
中途半端な人間は、生きてるだけで他人の迷惑になってる場合が往々にしてあります。

にしても、わたしはここまで辛辣に書く必要てあるんだろうか。
能のない鷹だから、かしましいというのはあるはず。
能があったら黙ってても人が寄って来るだろうし。
そういえば、生理一週間前だ(^_^;)

 4月16日日曜日 樋口一葉。

大学に入学して一番驚いたこと。
大学に入学してすぐくらいに、大学の図書館で、
一葉が書いたという草稿を写真で見ました。筆字の。
素晴らしかったです。それだけでも芸術でした。
一葉の作品は高校の時に読んでいましたが、日記のほうは未読でしたので読ませていただきました。
感動と同時に打ちのめされました。
自分と同い年のバージンの女性が書いたものとは思えないような、信じられないような内容でした。
絶品です。わたしの文才なさでは、あのときの感動を表現することはできません。
興味ある方は『一葉日記』をご覧になって下さい。
何度も舞台化されてますから、雰囲気だけは知ってる人は多いかもしれません。

母子家庭で母親を楽にさせてあげたいという真摯な気持ち、すごくわかりました。
誇り高い女性で、貞操観念がありすぎるというのも。
貧しい家庭に生まれながら、彼女の文学にたいする情熱は、すさまじいものがありました。
あの源氏物語を全編、筆写したような人です。

天才と比べるのもおかしなことですが、
わたしは大した作品を書いてませんでしたからね。
世間に認められる認められないは関係ないけれど、関係ないと言えば言いすぎですが、
自分の納得できるものを書けていればしあわせ気分でいられるんですけどね。
打ちのめされました。

バージンでない今でもこの程度しか書けません。
でも、文学にたいする情熱だけは引けを取らないと思います。文学だけしかない人間です、わたしは。
その時もそう思いました。
彼女の苦しみがわかった気がしました。泣きました。
明治女の誇りにはばまれて、極貧を甘受したから、志し半ばで結核でこの世を去りました。
享年二十四歳でした。

彼女の死を悼んで、わたしは『たけくらべ』と『にごりえ』を大学ノートに筆写しました。
彼女が源氏物語を筆写したように。
きっとそうだったのでしょう。
筆写すると文章の勉強にもなるから、彼女が勉強のために源氏物語を筆写した気持ちで
わたしも筆写した。
一葉ならこの気持ちはわかってくれると思う。あの世で。
筆写したことにより、わたしは彼女の御霊(みたま)を感じることができました。
まったく馬鹿げた神がかりな話ではあるけれども。
彼女の意志を継いだような気分になりました。

誇り高い明治女であった一葉が、今のわたしを見たらどう思うでしょうか(笑)
時代は変わったと思うでしょうか、それとも現代の一葉と思ってくれるでしょうか。
わたしは、現代の額田王ですけどね(苦笑)

 4月15日土曜日 友の部屋ですが、あまりに閉鎖が多いから、昨日スリム化しました。
これで少しは見やすくなったと思います。多すぎましたものね(笑)


首くくって死んでください。

わたしのお友だちの日記にこうありました。

何だか普通のデートが普通に出来ることがすごく幸せな1日だった。
毎日就職活動で精神をすり減らしてると、Kくん(仮称)との時間がすごく癒しになるね。
落ち着くというか。
就職しないでKくんの嫁になろうかなあという気持ちすらかすめてしまう。
(それは「平成13年度の嫁募集はありません」と断られてしまった)       >

わかってると思いますが、わたしは極端にナイーブな人間です。
好きな人に冗談でも一言「平成13年度の嫁募集はありません」と言われると、
厭世の奈落の底に落ち込みます。
自分から別れを意識して、別れるようにもっていきます。
つねに自分が傷つかない方向へ進もうとします。

初恋の人ひで君とつきあっていたとき、「大学を卒業したら結婚しよう」と言われていましたが、
彼が複数の女性とつきあっていることや、過去の経歴から、
わたしは勝手に彼に結婚の意志はないと思い込みました。
本気で結婚する気があるなら強引に学生結婚に持ち込むはずだと。
女好きな人と結婚してもどうせすぐ離婚になったと思うから、
結婚しない方が良かったんですけどね(笑)

こういうこともありました。
M氏と別れて少したって、とある大学の哲学科の学生とつきあったのですが、
わたしが強引に子どもが欲しいとか言い出したので、別れを切り出されました。
そのときはすごくショックだったけれど、強引に引き止めはしませんでした。
別れを切り出されたことがあまりにショックで、その事実があまりにショックで、
引き止めると自分をもっと傷つけてしまいそうで。
ようは、ずるい女なんでしょう。
最終的にずるいやつとは以前から自認してますが。

その哲学科の学生は、一歳年下の二十歳で、まだ子どもとか考えられないというのはわかります。
全面的にわたしに非がありました。
申し訳ないことをしました。彼に嫌な時を過ごさせてしまって。。
でも、わたしと肉体的に関係を持ちたいという意図で近づいてくる男性で、
わたしと同い年以上の男性なら、経済力があって当たり前という意識がわたしにあります。
男なら学生であっても、どんな状況であっても、
夜中にバーテンのバイトしてでもお金を稼いでくるのが当たり前。
それもわたしのトラウマです。
母親がわたしに「経済力のない男なんて早く死んでもらったほうがいい」と言い続けてきましたから。
わたしにもその感覚が染みついているんでしょう。

「結婚を前提につきあいたいけど、今は経済的に自立してないから、今は猶予期間と思って欲しい」と
言って近づいてくる男性が割りといます。
前から言ってることですが、わたしは犬一匹まともに世話できないだらしない人間ですので
偉そうに言う資格はないのですが、
はっきり言って、猶予期間でHする気はさらさらありません。
わたしはクリスチャンですから、避妊セックスなどできません。
そういう女性をお探しなら、それ相応の女性を当たって下さい。
きれい事はいくらでも言えるけれど、
猶予期間としてつきあうというのは、本人にその気がなくても周りから見たら
“H目的でつきあってるのと変わらない”ということになります。
わたしには、中途半端な愛など必要ありません。

わたしは、男性に体を提供するために生きているのではありません。
さらに言えば、
今すぐ結婚をして今すぐ出産してもいいという状況でつきあったとしても
同い年以上の男性に指一本動かすつもりはありません。
わたしには、それだけの値打ちがあると思っていますから。床の間に飾ってもらえるだけの値打ちが。
わたしは連れて歩いて自慢できる女性であり、それだけの容姿を備えていると
勝手に思い込んでる部分があります。
ありあまる愛の中でしか、わたしは生きることのできない弱い人間です。
繭の中の幼虫と同じ。誰かに無条件で守られてないと処世していけない特別に弱い人間です。

ですから、わたしにH目的で近づいてくる男性、または
わたしを守りもできないのに好きだと言って近づいてくる同い年以上の男性は、首くくって死んでください。
あなたなど必要ありません。少なくとも守ろうとする意志はないと関わりたくありません。
必要でないどころか嫌悪です。

なぜこんなことを書いたかというと、わたしは普通の恋愛はできないと言いたかったからです。
白か黒しかないんです。常に選択肢が。
だから、Kくん(仮称)とつきあっているネットのお友だちのような恋愛ができない。
自分は自分だから人を羨んでも仕方ないことですが、さみしいものですね。
こういった気持ちを二十三年間引きずってきました。
今日は、被害者きどりのさとこです(笑)


独り言、むにゃむにゃ。眠い。もう夢の中。
I am thinking about you all the time.
Please, please don't forget me.
Forever and ever.
I love you.

 4月14日金曜日 わたしの小説『箱の中の愛〜純潔』の第十二章をアップロードしました。
タイトルは「翼」です。興味ある方は、ご覧になってください。

 4月13日木曜日 創作小説『箱の中の愛〜純潔』の第十二章を書いていたら、
またまた涙でした。
最近は泣いてばっかりのわたしです。
きっとこういう生活て、ごく普通の人が見たら精神異常の世界に見えるんでしょうね(笑)
ほんとうに籠もって泣いてばっかりの生活ですから(笑)


掲示板の返答を載せておきます。

何様?っていう女の子多いと思う(^_^;)
顔がかわいいというだけで男の子がちやほやするから、その弊害が出てるの。
ぜんぶ男の子側に問題があると思うけど・・
・・(中略)・・
わたしもそうだったけど、女の子は、若いていうだけでちやほやされる時期てあるの。
だから勘違い女になってしまうの。
持ち上げられるのが当たり前。おごってもらって当たり前。
おごってもらっても「ありがとう」も言わない。
それでもやたらとちやほやする男の子側に問題あると思うけど・・

でもね、その子は正直な子だよ。
ずるい子なら、こう言うよ。
「ごめんね。最近忙しくてどこにも行けないの」

女の特権になるようなことだけ平等て言う女性多いね。わたしもむかつくよ。
わたしは現状として平等なんて思ってないよ。
やっぱりこの世は男性社会だよ。
だから、男性を踏み台にして作家デビューなんてことも考えたりするよ。
もちろん、それを許してくれる人にしか踏み台なんてしないけど。

礼儀のない女なんて、下品な言い方して申し訳ないけど
単なる「オマン○野郎」だよ。
仕事もちゃんとしない、女に甘えて生きてきたって子多いね。
わたしとこのバイトでも。
わたしも挨拶しない人嫌い。人間関係の基本だよ。
基本も守りたくない人は、バイトする資格ないよ。ネットもね。       >



★ネット恋人、雪緒さんからのメール★今日届いたぶん

紀行文楽しかったです。

大切なさとこさんへ

親知らずを抜いてから、今日初めて検査に行きましたが経過は良好です。
来週歯茎の抜糸の予定です。口の中を糸の先がうろうろするので気持ち悪いです。
今日はくだらない失敗をしてしまいました。
訪問先で商談を終えて帰るときに、何を思ったのかまず助手席側のドアを開けて
カバンとスーツを置きました。
それから運転席側に回って鍵を開けようとするとキーがありません。
中を覗くと助手席側に置いたスーツの上にころがっているキーが僕を見つめていました(汗)。。。
祈るような思いで助手席側のドアにもう一度回りましたが、しっかりロックされていました。(T_T)

携帯電話もしっかり車の中にありました。
初めて訪問した客先なのに、僕はもう一度担当の方の元へ行き、
事情を説明して電話を借りてJAFを呼ぶしかありませんでした。
商談はスマートにまとめたつもりだっただけに余計に恥ずかしかったです。。。
中で待たせてもらうと余計に恥ずかしいので、僕は駐車場でJAFの到着を待ちました。
JAFは30分程で来てくれました。
JAFの方が短い棒で鍵穴をいじくると、ものの10秒(ほんとに!)で鍵は開きました。
僕が感心して「車上荒らしなんて簡単にできるでしょ?」と言うと
「しっかり心に鍵かけとかないとね!」なんてちょっとキザな返事が返ってきました。(笑)


さとこさんの紀行文とても面白かったです。
僕は元々紀行文が好きなのに、なんてったってさとこさんの紀行文ですから。。。
さとこさんが長い日記を書くと、改めて思いますが上手いですね。
個々のエピソードにさとこさんの個性的な表現が冴え渡り、退屈することがありません。
人によっては反感を示すような表現もありますが、まあまあ。。。 僕はそれも魅力だと思っていますから。
環状線のヒッピー風の男性、可哀想に。。。 さとこさんに睨み付けられて、
本人にとってはほんと合点がいかなかったことでしょうね。彼には悪いけど笑ってしまいました。

旅の情景の表現もお見事!さとこさんが見た光景が手に取るように分かるようでした。
能登は若くして他界した僕の友人Tの故郷です。馴染みのある地名が出てきて嬉しかったです。

さとこさんが絶景と称した珠洲岬は、確か蜃気楼が見られることもあったのではないでしょうか?
(違ったかな?。。。保証なし)
いつかまた家族と見られるといいですね。
                                      雪緒

 4月12日水曜日 旅行から帰って来た日、酔いと疲れで日記を書くことができなかったけれど、
お友だちの日記の巡回だけはしました。
日記が書けなくても、掲示板の返答ができなくても、巡回だけはする。
とくにルビーさんの日記、瑞希Mizukiさんの日記、なすさんの日記は、
わたしの中で必須です。

この三つの日記の巡回だけは、絶対欠かせたくないというのには理由があります。
この三つの日記は、わたしの文学魂に火をつけるからです。

図書館や書店に並ぶ本は、それなりに素晴らしく、
読破するとえも言えぬ感動がわたしを満たします。
でも、人間のあらゆる感情が長続きしないように、感動も日々の生活と共に薄められていきます。
忘れられていきます。
そして、わたしのような鬱な人間は、あの表現しようのない厭世観、ネガティブな思考が
支配するようになっていきます。
ウェブの日記は、現在進行形だから完結していません。
だから、わたしの心の火が消え入りそうになると再点火してくれます。
また数日後に再点火。それが繰り返されてゆきます。

わたしのように真面目に純文学をやってきた人間なら、たぶんこの気持ちは
理解できると思います。恩師なら理解できるでしょう。
あらゆる芸術がそうであるように、文学も一種狂的な世界です。
文学ための文学に成り下がってる部分もあります。現実から乖離している部分もある。
“この三つの日記は、わたしの文学魂に火をつける”という意味を理解できる人は多くないでしょう。
三つの日記の執筆者も理解できないかもしれません。

三つの日記は、わたしにとってそれほど重要なものなんです。
彼女たちにわたしは謝礼を払いたいくらいです。
無料でこんな感動を享受してもらえていることが申し訳ないです。

彼女たちは、そんなことを考えて書いているわけでないし、
今まで通り書きたいことを書いてくれればうれしいです(^_^)

 4月11日火曜日 むかつき卒業旅行、後編(笑)
今日も長いから三日に分けて読んでください。

思えば、大学の四年間は、
充実してたというか、密度の濃すぎる四年間。
わたしほど密な大学生活も珍しいんじゃないだろうか。
一回生のときは大学の講義、バイト、プログラムの学校、コンパ&ネルトンに明け暮れ
超ハードスケジュールで痩せました(笑)
初めての電車通学も片道二時間もあったしね。
疲れから、頬に紫のシミが点々とつきました。
超ハードスケジュールのおかげで、震災で起こった幻聴から解放されて
結果的に良かったんですけどね。

一回生の終わり頃、初恋の人ひで君との大きい出逢いが!
悪魔の出逢いと言えば言えますが(笑)、運命だったんでしょう。
あと、一回のときの大きい出逢いは、恩師との出逢いもあります(^_^)
ある古典の教授との出逢いです。

二回生のときは、二人の祖母の死、恩師の死、傷心、例の自殺未遂、
足長おじさんM氏との出逢い、おままごと結婚、海外旅行です。
そして大きな大きな、愛犬J君の死がありました。

三回生のときは、神様のようなM氏との別れ、そしてひで君との涙の決別がありました。
でも、三回も終わろうとしたとき、大きい展開がありました。
そうです。インターネットという新しい世界を知ったのです!
わたしにとっては全く新しい出会いのツールが。
それまでは、わたしの作品などコンクールに出して、
どうせ下級の審査員くらいにしか見てもらえない、寸評しかもらえないという
あきらめ感がありました。
でも、ホームページを持つと、ホームページ上で作品を公表すると、
リアルタイムで反応がうかがえるんです。すごいことです。わたしにとって。
しかも、わたしのような鬱病の人間でも可能なんです。すべてが。
ネットによってわたしは甦りました。ありがとうございます。すべての人たち。
そして、この素晴らしい時代に感謝します。

四回生のときは、ネットオンリーの生活でした(^_^)
数回にわたるネット恋愛に翻弄された一年間。
その災禍はありましたが、その何倍もの幸甚があったのですから成功でしょう。

長々と旅行と関係ないことを書いてしまいました(笑)
本編に戻ります。

城崎温泉での一泊は、何の気なしに過ぎました。
翌日、能登半島へ。
能登で、ある男性陣と合流しました。
一人は、この日記にたびたび登場している、ホームページを開設した時に
天神祭りに連れていってくれた男性です。
ひで君と出逢う前に少しだけつきあった、少しだけ好きだった男性です。
最後までしていないのでつきあった内に入らないと書いた男性のことです(笑)
彼のことを“ミノル君(仮称)”と呼ぶことにします。
ミノル君と言ってもわたしより十歳年上なんですよね。
今年、三十四になります。君付けするのはおかしいですが、本人の気が若いので(笑)
ちなみに早稲田の社会学部出てます。

ミノル君は今、能登出張所に転勤です。
彼が「二十八歳以下なら、どんなブスでもいいから紹介して」と言ったので、
今回友人を紹介してあげました。
こんなこと書くと友人に大失礼ですね。あたたたたー

ミノル君もわたしに紹介してくれました。同じ職場の事務をしている男性を。
その男性は、いい人そうだけど小太りでした。話も面白くないし。
三十九歳で独身だそうです。なるほど。こんなこと言ってはいけません。あたたたたー

ミノル君にバージンの友人を紹介してあげたのに、お互いに気が合わなかったようです。
残念。男女の出会いて難しいですね。
逆の出会いである、心から入るネット恋愛も必ずしもうまくいくわけでないし。

ミノル君の運転で、一行は水族館へ行きました。
ここからは移動が車ですから、すごく楽になりました。
水族館のイルカショー、良かった、かわいくて(^_^)
イルカにやる餌めあてにトンビが低空飛行してました。
ラッコもかわいくてかわいくてしょうがなかったです(笑)
小型のマゼランペンギンも(笑)
うーん、さとこは、やっぱ動物好きだな。動物を見てるだけで、しあわせ気分なります(笑)

むかつきは、水族館を出発した車道でありました。
車道の端に何やら動物が横たわっている。わたしは目を伏せました。
横でミノル君が運転しながら
「トンビだったよ」
わたしが 「かわいそう。ハトや雀でもかわいそうだけど、トンビは大きいからよけいに」

一時間後くらいに、ミノル君のおごりでお寿司やさんへ。
廻らない寿司やさんに行くのは、わたしは何年ぶりかですよ。
ミノル君に感謝(笑)現金なやつ(笑)

西能登は、特に回りたいところもなかったので、ホテルへ行きました。
わたしはこの段階で、へとへとに疲れていたのですが。
わたしは便秘症で、このとき便秘状態にあったのです。旅行すると絶対にお通じがなくなるし。
便秘による疲労てたいへんなものですよね。
ミノル君が「ゴルフコース回ろう」と言い出したので、つきあいました。
そのあと、釣り船で釣りにも行かされました。
彼は、バージンのお友だちを退屈させまいと気を使っていたのだと思います。
彼のおかげで時間をつぶすことができました。

夕食の前に沐浴することになり、申し訳ないながら
友人には一人で温泉へ行ってもらいました。
わたしは神経質なんです。愛する人以外に裸を見られるのは耐えられないんです。
たいしたプロポーションでないし(汗)
個室備え付きのバスタブに入りました。

ヒステリーを起こしそうでした。
浴槽の排水の流れが悪い、使い勝手が悪い。
バスという全裸になるシチュエーションで、そういった状態になるとわめきたくなります。
友人との旅行だったので、心臓がおかしくなるのを感じながらも自制しました。
これが家族旅行、彼氏との旅行なら、爆発してるとこです。

食事は、半島らしく海鮮料理で、すごく美味でした。
しあわせなりました(笑)

食後、一旦それぞれの部屋へ帰りました。
夜は、ホテルのラウンジへ行くことになっていたので、二十時頃また階下へ。合流。
ミノル君は小心だけど、下ネタ好きでね〜(笑)やっぱさとこの友だちだ(笑)
ラウンジでは下ネタのオンパレードでした。
バージンの友人に
「自分ではしないの?誰でもしてるよ」とか言ってました。
そして、ミノル君お定まりの
「女は二十八歳になったら女性でなくなるから、今のうちに遊んどいたほうがいいよ」と力説。
それが彼女に通じたかは知らんけど(笑)
ラウンジ代は、ミノル君の連れが出してくれました。連れの方は、心の美しい方ですね(笑)

ミノル君は、わたしのことをすごく気に入ってくれてます。
彼は営業の仕事をしているにもかかわらず、病的に小心です。
わたしと昔つきあったとき、モーテルへ行って最後までできなかったことを
たぶん気にしてるんでしょう。
ですから、わたしと寝る勇気はありません。
こんなことを書くと嫌な女になるけど、アッシー君にちょうどいいです(笑)
わたしと寝る勇気のある男性は、ひで君のようなプレイボーイタイプか、
M氏やウッディさんのような何も考えていない楽天的な人かのどちらかです。

翌日、むかつきは、ホテルをあとにした車道でありました。
ドライブイン風の駐車場で、わたしのLちゃんに似た大きな犬がゴロンしてたのです。
わたしは思わず顔を覆いました。
横でミノル君が励ますように
「寝てるだけだろ。自分とこの庭で寝るだろ」
わたしが 「なんで車道間際で寝るのよ?寝にくいでしょ」
「犬は、自分とこの敷地だとどこでも寝るだろ」
わたしは無理にでも寝てるだけだと思い込もうとしました。
死んでいると思っても仕方ないこと。心臓がおかしくなるだけです。

そして数時間後、珠洲焼きや須須神社、キリコ会館巡りをしたあとのこと、また動物が・・
ミノル君が「狸だ」と言ってました。
おそらく夜間に車道を渡ろうとして、はねられてしまったのでしょう。
昨日から連続で三回も死体らしきものを見ているので、
わたしの心臓はおかしく、不整脈、過呼吸がひどかったです。

それでも車旅行は結構楽しかったです。
山を切り開いて造った車道は、ふきのとう、かわいい山椿、つくし、たんぽぽ、
色とりどりの水仙が咲き乱れ、美しかったです。車中、飽きを感じませんでした。
移動中、いくどとなく松田聖子のナンバーが頭を通り過ぎていきました。

出逢ってからわたしのすべてが変わったの
どんなときも温かい愛に包まれてる
そんな気がしてしあわせだから
その気持ちを伝えたい

そばにいるとあふれそう あなたへの想いが
いつまでも大切に育ててゆきたいの
生まれたばかりなのよ二人の愛
ずっとずっと消えないで


仕事に追われてて
忙しいあなたよ
それなのに時間を作ってくれるのね
わたしのことならば
気にしなくていいの
あなたの邪魔になること
けしてしたくないの

たとえ毎日逢えなくたって
心配したりしないで

どんな時もあなただけ
ただ見つめてるから
他の人のことなんて
目に入らないのよ

強い強い絆で結ばれてる
二人の愛信じてる

もし二人で永遠に生きてゆけるのなら
しっかりと見つめ合い
ずっとそばにいてね
いつまでも出逢った時の気持ち
忘れないでいようね



旅行最後に絶景を見ました。
珠洲岬に立っている灯台へ登ったのです。車を降りて。
参道にもかわいい山椿、つくし、たんぽぽが咲いていました。素敵でした。
灯台へ着くと、そこには二百七十度の大海原がありました。
外海と内海が出会う珠洲岬は、日の出と日の入りが見れる場所です。
地球の大半は海と言いますが、自分が海の中にいるようでした。素晴らしかったです。
家族にも見せてあげたいと思いました。いつか家族とこれますように。神様。


いろいろあったけど、全体として楽しい旅行は幕を閉じました。
わたしと友人は、金沢駅から帰路につきました。
ミノル君のおかげで楽しい旅行になりました。ありがとうございます(笑)
彼は気を使ってか、帰り近江市場でバージンの友人の両親に宛てて、
蟹セットを買って宅急便で送るという気の利いたことをしてくれました。
さすがー営業マンだけある(笑)彼は、気前は良いのです(笑)


楽しいはずの旅行だったのに、ううう(T∇T)
むかつきは大阪駅間際の車中でありました。
バージンの友人は大学時代、梅田の塾でバイトしてたんです。講師してました。
それでよせばいいのに、携帯で昔のバイト仲間に連絡を取ったんです。
「今、能登からの旅行の帰り。今頃の卒業旅行だよ。今もバイトしてるの?
もうすぐ大阪駅つく。そっか、今はバイトでなく就職して講師やってるのね。それいいね。
うん、うん、スカイタワーに飲みに行くていいね!久しぶり!」と話がまとまる。
わたしは断ることもできず、飲み会につきあわされました。
このときのわたしの疲労困憊ぶりは、ご推察のとおりです。
便秘が深刻な状態でアルコールを摂取する気持ち悪さといったら。ひえぇ〜
わたしの作り笑いも疲れ切って、引きつっていたことでしょう。
にしても、友人は元気だね〜

それで、その日は日記を書くことできず。昨日も二日酔いでした。
でも、旅行終わってやれやれ。
長い紀行文、読んでくれてありがとうございます。疲れたでしょ(笑)


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