海・壁・アイルランド(10月21日)


土曜は天気もよく暖かかったので、久々に海へでることにした。
家の前の坂をカラカラとシーカヤックを転がして下っていく。
思い立ってから15分後に海に出れる幸せよ。
もうすっかり板についたリーマン生活を、なんとか続けてこれたのも、
海や山の側で、暮らせてこれたお陰だ。

芦名から漕ぎ出してのんびり名浜を目指す。ゆっくり漕いでも1時間ちょいのコースだ。
穏やかで、透明度の上がった秋の海に一人で浮いているのは気持ちがよかった。
フエザークラフトのカサラノ乗りと出会い、ファルト談義に花が咲く。なんと一時間も海上でおしゃべりをしてしまう。失踪したルーシー・ブラックマンさんの取材でTV局のヘリが頭上を飛ぶ。どうやら僕のお気に入りの場所のひとつ、小網代湾に沈んでいるかもしれないとのこと。背筋が寒くなる。 気持ちを切替え、すっかり秋の気配が漂う和田長浜に上陸した。

夕方から近くの三浦体育館で、アイルランドをシーカヤックで、一周してきた野川哲也さんの報告会が行われるので、会場へと向かう。

駐車場で、シーカヤック・スクール「アルガフォレスト」をオープンしたばかりのMr.シーカヤッカー、柴田丈広さんと久々の再会。海の上の柴田さんは、少年のようにキラキラ輝いていて、まるで水を得た魚の様で、見ていて楽しいが、今回は、体育館裏の人工壁に蝉のように張り付いてもらおうというワケだ。Mi2で、ブレイク中のフリー・クライミングにチャレンジするのだ。

柴田さんとは、相撲をとったり、焚き火を囲んだり、シーカヤック以外で、遊んでもらうことが多いなあ。まあ、海ではレベルが違いすぎるからねー(笑)。

実は高所恐怖症だった柴田さんは、壁の途中で立ち往生。シーカヤックに乗った時とのギャップが大きすぎてなんだか笑ってしまう。(ごめんなさい)

遊んでいると、本日メインの野川哲也さんご本人や、海から帰って来た仲間たちも飛び入り参加してで、大賑わいの体験フリー・クライミングとなった。

全身筋肉のような野川さんが壁に張り付く姿は、高層ビルを登っていくキングコングの様。中学から岩登りをやろうと靴を購入していたという年代物のラバーシューズを持参していた。

日本人で、はじめてシーカヤックによる日本一周してしまった青年は、やはり、ただものではなかった。 開場時間目前まで、熱中されていました。

アイルランド遠征の報告も楽しい内容で、アイルランドに抱いていたイメージが一新。

ボーグスやU2はオイラも大のお気に入り。
パブ、ギネスそして優しい人たち。
行ってみたい国とフィールドが、またひとつ増えてしまった。

行動日誌は、いつか野川さんのHP
http://www2.vc-net.ne.jp/~raindog/index.html
で報告されるかもしれないから、要チェックだね。(おしまい)