ミュンヘンは、ビールと芸術なのだ!

2002/05/19

ひょんなことから、欧州に行くことになった。 IFATという世界廃棄物展の見本市がミュンヘンで行われ、 それに、行ってこい!ということになったのだ。

もちろん、仕事がらみであるからして、遊びは御法度なのだが、 10日間の強行軍で、1年のうちで、最もお気に入りの5月、その 週末を2つも続けてフイにされるのは、納得いかない。 旅行中、たった1日だけだが、休養日(観光日?)がとれたので、 ミュンヘンを探索することにした。

仕事とはいえ、初めての国を旅するのはやはりドキドキする。 そして、やはり、ドイツの5月も最高だった。

時差ぼけで、早朝に目が覚めたオイラは、ホテルを抜け出しうた。 朝日がさし込む森を抜けると、イーザル川が現れた。 都市を流れる川とは思えない。


ミュンヘン市街のイーザル川

イーザル川は大河ドナウに流れ込む川だ。 思わず、フォールディング・カヤックを持ってこなかった ことを心から航海じゃなく、後悔した。

河畔の森は、マロニエの花が満開で、その匂いを 身に纏いつつ歩いていくと、ミュンヘンを象徴する新市庁舎や、フラウエン協会が見えてきた。 これほど、歴史的な建物が残されているなんて。。。


マロニエの花

早朝の街は人通りがほとんどなく、こんな素敵な眺めを一人占めできるのが嬉しい。

お散歩の後は、ペーター協会の塔に登って、ミュンヘン市街を見下ろし、 ミュンヘン名物、新市庁舎の仕掛け時計のかわいい人形たちの踊りを見ながらビールに舌鼓。

フランダースの犬のネロ少年が、憧れていたので有名なルーベンスの絵を美術館で堪能したあとは、 イザール川の中州にあるドイツ博物館へ。その規模は、まさに世界最大級。 Uボートの実物や、メッサーシュミットが展示されている。科学や乗り物が大好きな人なら、1日では短すぎる。


複葉機。ライト兄弟の飛行機も。

フネのフロアに足を踏み入れて驚いた。 そこには、みなれたフォールデイングカヤックが多数陳列されていた。 まさにファルトの今昔絵巻。 今もかわらぬクレッパーの勇姿は、1900年頃から、変わっていない!!


スキンカヤックたち。ドイツの銘艇クレッパー

隣のショーケースには、折りたたんだファルトボートを持って列車で週末カヤック旅にでかける様子や、そのいでたちのフィギュア模型があって、なかなか楽しい。


1930年代のファルト旅。大流行したらしい。

ビールが美味しく、ファルト旅の文化を持つドイツという国にまたひとつ親近感を覚えたのであった。 やはり、ファルトをもってこなかったのは残念無念でござったー。

しかし、今回は芸術モードのワシは、夜は、オペラにでかけ、ウイリアムテルを観賞してしぶくきめたのであるが、悪役だと思い込んでいたオッサンがテル役だと終わりの方で気づいて、 愕然とするのであった。
つづく。。。かもしれない。