座間味で遊びまくり〜

2004/4/29〜5/9

紺碧の海に、珠玉の島々が集う。

初めて訪れる慶良間の島々は、神々の宿る島、そんな気持ちになってしまう。 神々しく斜光が雲の隙間から差込み、荘厳な光景に息を呑んでいたら、 どんどん座間味島が大きくなって着岸してしまった。

GW本番の1日前、それでも観光客がいつもより多く、フェリーの桟橋は宿の人の出迎えで華やかだ。 キャンプ道具満載の荷物を岸壁におくと、巨漢がすっと持ち上げてニカっと笑った。

「ダンジョーさん!」

さらにニカっとして荷物を軽々と持ち上げ軽トラックへ歩いていく。

そのまま拉致されるかのように、キャンプ場までドア・トゥ・ドア? 海へ出ると、ディンギーに乗った小倉さんが、にこやかに笑っていた。 テントを建てるのもそうそう、ディンギークルーズに乗り出す。

憧れていた場所がしだいに自分の体になじんでくるのが心地よい。

やってきたー。とうとうやってきぞ。

出撃しそこなった昨年とは違って、今年のGWは、行きたくて行きたくてしかたがなっか 慶良間諸島の座間味島で、GW中、ずーとキャンプだ!飛行機はマイレージで無料、ほとんど自炊なので、その他島へのフェリー代などの交通費など入れても、家族3人9日間の旅で総額3万円でお釣りが来た!すごい。。。 今回の海キャンプは、10年前に奄美大島の南にあるカケロマ島をシーカヤックで旅している時に出合った小倉さんからのお誘いがきっかけとなった。

結婚1年目のオイラとせいちゃんに、何故かファッキンクレイジー・いちが同行した奄美〜カケロマ島のシーカヤック旅の途中、秘密の無人ビーチでロビンソン・クルーソ一のような生活をしていた怪しい軍団の中に小倉さんは居た。波止場に迎えに来てくれたダンジョーさん、デザイナーのケンちゃんとの言葉のいらない強い絆、一晩の晩餐、早朝のシーカヤック・クルーズ、短い短い邂逅だったけど、小倉さんとはユーコンで再会したり、NZでニアミスしたり、はたまた我が家の玄関にニコニコしながら登場したりと、あっちゃこっちゃで接点をもって、いつもいつもインスパイアされてきた素敵な方だ。

日本人離れした潤んだつぶらな瞳で、見つめられるとなぜかドギマギしてしまう。

「車と家にお金を掛けないと、楽しい暮らしができるよネ」

あの時、聞いたセリフはいまも僕の心に残ってすくすく育ち続けていると思う。 一時期、「モノより思い出!」のキャッチコピーで、モノ(車)を売ろうという 宣伝(うまいナ)をしていたCMがあったけど、 「モノより、体験(人、自然との出会い)」は本当に大切だと思う。 車や家を大切にするあまり、他人や地球をないがしろにしていまうのは如何なものカ。。。脱線。

そんな、手作り大好きの小倉さんとの遊びだからチープにならないわけがない! しかし、そんじゃそこらのアウトドア・ツアーより数倍楽しいしね!

小倉さんと、その仲間たちが惚れ抜いた今回のロケーションとなったのは慶良間の海。

渡嘉敷島、座間味島、阿喜島などの島々に寄り集まった慶良間諸島は、世界でも有数の珊瑚礁をもつ夢のような場所だ。その上、那覇から高速船で1時間ちょいというアプローチの手ごろさも魅力だ。今回のキャンプのベースは座間味島の阿真ビーチ。遠浅ですぐ近くまで海亀が泳いでくるし、子ども連れにも最高のロケーション。危険なハブもこの島にはいないのが幼児連れにもうれしい。

先行して慶良間入りしていたオラオラ隊でおなじみBOYと葉ッちゃんに、小倉さんの見つけ方を教えておいた。


BOY&葉のバカップルには南の楽園が良く似合う

ブーメランパンツに、ダンディな髭とサングラス。そして麦藁帽子!

「ぴったり〜。すぐわかっちゃた〜」は葉っちゃんの弁。

おなじみバカップルの二人は、Mr.小倉をきちんと探りあててすでにテント村を作っていた。

このところ、やたらアウトドアズ・マンたちへの批判が増えたBOYも、数時間も、小倉さんと 触れ合う内に、引かれ始めたようだ。けっこう人の好き嫌いの激しい?小倉さんもBOYと葉を気に入ってくれていた。。海が大好きな人たちは引き合うものがあるのだろナ。おいしい貝をたくさんとってくるBOYはたちまち小倉さんの 仲間たちからも人気ものとなる。

小倉さんの仲間たちがまた素敵だ。

味のある三線とユーモアな語り口のケンちゃん
相棒という言葉がぴたりとくる寡黙でオチャメな料理長、ダンジョーさん

笑顔の愛らしい林夫妻(和彦さんとサユリさん)、
髭がキュートな高田さん
なんでも持っている物持ちのクマさん
「えーやらぁ」のカズと、ダンジョーさんご子息の少年コンビ

ドイツのモス級チャンプ、パトリック


パトリックとせいちゃん。流石はドイツチャンプ。安定感バツグン!

毎年、この取って置きの場所に訪れている小倉さんは、ディンギー2艇とキャンプ用具をデポしていて現地のひとたちと仲良しなのがまたいい。一見では垣間見れないディープな沖縄人(ウチナー)の方々との交流のおすそ分けをしてもらった。

小倉さんは、「モス」級と呼ばれる一人乗りヨットクラスの第一人者で、日本代表に何度も輝くナイス(死語か?)なオヤジぶり。発想力、バイタリティ、行動力、体力、指揮力どれをとってみても、抜きん出ていて人間的な魅力あふれる素敵な人だ。まさにガキ大将っという感じがする。小倉さんが提案する次から次へのオプショナル・ツアーのおかげて毎日毎日、イベントだらけの楽しい日々が続く。

朝から晩まで、カヌー、ヨット、シュノーケリング、突き、狩猟、釣り、サイクリング、ハイキングと遊びまくり。 料理はタコヤキ機を持ち込んだ本格的タコヤキからはじまって、大豆を天日乾しするところから開始した島豆腐作成1週間の調理大作戦。昼はアイスとオリオン・ビアー。夜は泡盛(久米仙)と釣果と獲物の肴、三線の宴会の日々。

小倉さんはオイラより一回り以上も上だけど、だんぜんすごい。毎朝6時に、テントにやってきて、

「いい風吹いてるよ。さあ、いこうぜー!!!」

と爽やかな笑顔。こっ、断れない。。。

デインギーに乗り込むと、ハイって、シート(ロープ)とステーラー(舵)を渡されて、操船するハメになる。オイラがミスしてテンプクして海に投げ出されても、ひっくり返ったフネの腹に笑って立っていて濡れてもいない。。。(ひっくり返る瞬間、玉乗りの軽業しのように、 歩いてかわしちゃうのだ)

昼は、次から次へと希望者を乗せてあげて、島渡しの船頭と化し、夕方には颯爽と島一周旅にでかけちゃう。

あのエネルギーと体力はいったい、、、、人間、歳じゃあナイネ。

最年少の我が家の愛娘、ミースケもキャンプ場の子供たちとすぐに仲良くなって大騒ぎして遊びまわって満喫したようで


吊り球や、ハンモックで遊びまくる子供たち!

今回やったこと。

ヨット(デインギー)でのセイリング
 安慶名敷島2週。ジャイブ失敗で、3回テンプク。 安室島1週。 その他トローリングなど、数知れず。。。

カヌーでの島渡り

 座間味島〜阿喜島 往復
 座間味島〜喜比島 往復
 喜比島1週。
 座間味島〜安慶名敷島 往復
 座間味島〜安室島 往復

MTB
 座間味島半周ルート 2周。

石焼きテントサウナ
 気田川に続き大好評!!!

三線コンサート
 民宿ロビンソン& キャンプ宴会ドカシート・タープにて。

突いた魚
 アバサー(ハリセンボン)2匹

釣った魚
 ミーバイ(チビ) 1匹

獲った貝
  いろんなの。

作った料理
 島豆腐(なんと大豆から、いくばあちゃん93歳の指導)
 タコ焼き(もちろん島タコ)
 サシミたち(マグロ、カツオ)


いくオバアの指導のモト、島豆腐を製作!