「初心者からベテランまで愛される山スキーの好ルート。 少々のコースミスでも林道にでればスキー場に戻れる安心感。 ブナの巨木を縫う粉雪爽快絶叫滑降がお約束! 雪崩の警戒を怠ることなくでかけてほしいイチオシルートだ!」
ツアー時間 4時間
ツアー距離 6km
2.5万図 赤倉、妙高山
コースタイム
第3リフトトップ→(1時間10分)→2,300mピーク→(15分)→
三田原山→(10分)→ 2,300mピーク→(1時間20分)三田原スキーゲレンデ
メンバー U氏、tomo、オイラ(たいちょお)
本日の食材は、以前から訪れたくてしかたがなっかた妙高。悪天候も懸念して入門ルートの三田原から池の峰をセレクト。
交代勤務でなかなか休みが合わないテレマーカーtomoと、茅野在住のクライミングの師匠、 U氏、そしてシーズン数度の出撃がやっとの山ボーダーのオイラ、と3匹の侍が集結だ!
前日、この時期限定の青春十八切符を手に逗子からのんびり茅野のU氏邸を目指す。一宿二飯のご恩になった早朝、松本まで出てtomoと合流。高速道路で妙高エリアまでヒトットビ。
杉の原スキー場の無料駐車場に車を停め、ゴンドラ(\1,000)で登った後、ゲレンデ内を移動して第三クワッドリフト(\500) で1855mへ。本日は、わずか450mの登りで天上人だ!
ピーカンの青空をバックに雪面が呼んでいる。にょはは!
さすが人気ルート! 前日のトレースがバリバリ残っていて、圧雪電車道。楽勝〜。
標高1900mあたりで、沢を左に雪崩に気をつけ間隔をあけて渡る。沢を越したら左上に高度を上げ三田原山南斜面に回りこんでダケカンバの斜面を斜登。振りかえると、黒姫山が凛々しく聳え、1月に山ボードを楽しんだ佐渡山は遥か下に見える。高妻山の雄姿、ゴツゴツした戸隠連邦そして、遠く北アルプスの光景に息を呑む。
北アルプスの山並みが美しい
2300mピークのすぐ前には荒々しい妙高山がそそり立っていた。凄げー。凄げー。
2,300mピーク
三田原山のピークへハイクすると火打山、焼山の美味しい素材を一望。くうー、うまそうだ!!!
振り返ると2,300mピークに後続のパーティが次々とやってきた。やべー。あわてて引き返したが幸い?なことにほとんどが、北面へ粉雪を上げながら吸い込まれていく。ご馳走パウダーの北面に滑りこんでから、前山→滝沢尾根に抜けるルートの方が人気が高いようだ。
登りで仲良くなった山スキーのご夫婦もそちらを目指すとのこと。赤倉スキー場から、杉の原スキー場へタクシーを利用して帰ってくるそうな。同行して、タクシー代をシェアしませんかとのお誘いに心惹かれたが、妙高初心者のワレワレは荒らされていないヴァージン・バーンの池の峰ルートに予定通り飛び込むことにした。
滑り出しは無木立の大斜面!
少しクラストしていて重いが、粉雪ダケカンバ地帯巨木のブナの森に入るころにはパウダーとなって歓喜の絶叫。笑いがとまらない。楽しい。たったのしすぎる!!!! tomoと雪にまみれて喜びあう。
杉とブナな見事なコラボレーション
フリートレック(ショートスキー)のU氏は、雪に埋まって止まって大変そう。 砕氷船のようにモコモコ雪を砕きながら降りてきて苦笑い。
でも、素敵なブナの森に感動されていた。
こんな素敵な巨大ブナの森が、スキー場で破壊されていることに対して、
「こんな凄い森を壊しちゃダメだよぉ。
今までいろいろ行ったけど、こんな場所は、なかなかないゾぉ。
きちんと全部、残っていたら世界遺産だよぉっ、絶対!!」
と山屋のU氏の口から自然に出た台詞が、印象に残った。
折りしもこのスキー・リゾートを開発したコクドの前会長、堤義明氏が証券取引法違反で逮捕されたニュースが連日のように報じられていたのが、皮肉を通り越して、なにが本当に大切なのか?その答えを明確に物語っているように思える。
こんなに素晴らしいルートなら自分の足で全部稼いで、滑り降りれたら本当に素敵だろう。滑走に関しては、文句の付けようがないだけに、尚更、スキー場利用をしないバック・カントリー・ルートの良さを、改めて再認識させられた。
素晴らしいことには人はどんどん貪欲になる。でも破壊ではなく、人が住まない場所の自然を、あるがままの姿でにしておくのはには、どれだけ貪欲になったとしても、非難する人は誰もいないだろう。
楽しい滑降もいよいよ終盤。標高1500m付近は東よりはブッシュが濃いので右側の沢にちょっと逃げ、美しいカラ松の雪原へ吸い込まれる。斜度がほとんどないので、トレースをボブスレー状態で滑走。林道に突き当たった後、東へ進むと三田原ゲレンデに合流。最後は、長い長いゲレンデを滑走してゴール。。。むーん。まてよ、駐車場はひとつ上のバーンではないか!!。超スローな杉ノ原第一リフト(\300)ゴトゴト乗って駐車場に戻ることに。
やれやれ、お疲れ様。。。。ところが、なんとポケットにはゴンドラの1回券が。。。実は、朝に乗ったときに回収箱に入れるというシステムを理解しておらずに、ただ乗りしちゃったのだ。ごめんなさーい!!
tomoと二人で、ゴンドラでもう一回あがって、2回戦!?いやいや、ゲレンデをカービングですっ飛ぶので精一杯。きちんと足を売り切らして終了。でも、バックカントリーの浮遊感がイチバンダネ! ワビサビの妙高温泉共同浴場で〆。
いやー、ヨカッタ!こんなに手ごろに素晴らしいバーンを滑れてよいのだろうか。
いやー、ヨクナイ!!!
しかーし、うーっむ。良いとしとこう。
妙高エリアは最高の一語。これから何度も通うこと間違いなし!
おしまい。