西の魔女が死んだ

(2006.1.8)

年末に、嬉しい友人との再会が続いた。 鹿児島カヤックスの野元さん、カナダを旅したchiggy、オラオラ隊のメンメン。

野元さんに会いたくて四谷の酒場へ出撃すると、 そこにころころ笑う女性が座っておられました。

フクちゃん。

看護師の資格をとってから助産婦の資格も取得している素敵な方。 人との出会いは人生の醍醐味。そんなフクちゃんから、薦めていただいていた本をようやく開くことができました。

「西の魔女が死んだ」梨木香歩著/新潮文庫

たしか、新潮文庫、夏の100冊にも選ばれていた本で、横浜駅の本屋さんで、手にとり購入を 逡巡したことをフクちゃんから紹介された時に思い出しました。

するりと手からこぼれおちた昨夏には、まだ、出会う運命ではなかったのですね。きっと

人もそうですが、本(その著者の気持ち)と出会うのもタイミングが大切なのだと思います。 興味や関心が膨らんでいないと、与えられる影響はとっても小さくなってしまいますから。

で、結論。魔法使いになってから出会えたこの本は、ココロにしみました。

「いちばん大切なのは、意志の力
自分で決める力、自分で決めたことをやりとげる力です」

「おばあちゃんはいつもわたしに自分で決めろっていうけれど、 わたし、なんだかいつも、おばあちゃんの思う方向にうまく誘導されているような気がする」

コーチングやエンパワーメントと横文字で呼ばれるコツを見事に突いています。 そういう目でみると、おもしろいですし、それ以上に感動が随所にちりばめられています。

ラストシーンは涙をいっぱい落としてしまいました。
そして、さわやかな読後感のあるおまけの短編がまたいい。

冬のやわらかい陽だまりの中で、ハイハイの愛娘にまとわりつかれながら 幸せをいっぱいいっぱいわけていただきました。

こんな本に出合えるから、生きていることは素晴らしいのですね。

フクちゃん、そして繋いでくれた野元さん、そして梨木さん、 優しい気持ちにさせていただき、ありがとうございました。


僕からのお年玉  「魔法の呪文」

@相手の話を最後まで聴く(なかかなできない)

「でも」、「だって」、「けど」、「しかし」はご法度。

A相手を非難することばを使わず、変えてもらいたいこと、 してもらいたいことを、相手がやってくれない事実を 客観的に口にする。

×「してくれないじゃない!」
×「。。。しないでよ!」
×「なぜ、してくれないの!」
「なぜ。。。の!?」も否定形だから、つかっちゃペケだよ!

○「・・・してないよね」

Bそして、魔法の呪文「気持ちを伝える」(かなり難しい)

「それ、私は。。。悲しい(嫌な気持ちになる、悔しい)」
「それ、僕は。。。嬉しい(愉快な気持ちになる、楽しい)」

主語述語を一人称で、完結。( I Messageといいます)

Cその場を去ったり、話題を変える

相手に考える時間をあげる。

要は、相手に考えてもらって、自分から決めて、行動を変えてもらう ようにしてもらうのです。 こちらは、もし、変わってくれたら、ありがとうだし、 相手も、自分が選んでやったことだから、ありがとう。 両方感謝でおわるし、とてもいい関係になりますよ。

Aのところで、あまり相手の行動にしばりをいれないと 思いもよらぬ、発想による行動がかえってきて、感動したりします。

まずは、入門編だけど、自分に好意をもっているヒト (友人、恋人、家族、兄弟)なんかにつかってみるといいかもしれません。

せいちゃんと、ミースケにはバッチリ効きました!

自分の気持ちを素直に伝えることは、簡単なようで、日本人のほとんどが できていないことです。

これは、親しい人に使える魔法ですが、そうでない人につかう パターンもあります。バリエーションは無数。

健闘をいのります。 まあ、試す試さないは自由です! お好きなままに! 魔法使いごっこ、みんなでできると楽しいネ。 では、素晴らしい年になりますように。 たいちょ。