アースディで子守り

(2009.4.18-19)

アースデイのハンモックブースにて

突然だけど、オイラの誕生日の4/22はアースディだ。
アースディに地球にいいことしようという趣旨で、 あっちゃこっちゃで、数年前からイベントが開かれている。今年は4/18-19の土日に 代々木公園で開かれたアースディに 初めて参加してみた。

不要な巨大(悪?)公共事業として名高い川辺川ダムに反対する東京周辺の仲間たち、 名づけて「川辺川を守る県民の会(東京の会)」のメンメンが パタゴニアのFree to Flow ブースから出展するとのことで、 そのお手伝い(ひやかし?)に行くことにしたのだ。

土曜日は、熱が出た長女のミーは、お留守番にして、 次女のケイと参加する。

オイラの今回のミッションは、展示用のパネルを持参すること。

大変でしょうと、内房の保田でCafe海遊魚を営むアイちゃんと、愛犬のマメシバ「クマ」が 車で市原まで、ピックアップにやってきてくれた。

メキシコに暮らす姉を訪ねたアイちゃんと東おっかさんの旅の話や、アイちゃんが今 とりくんでいる持続可能なコミュニティを作るデザインの研修の話を聞いていたら、 あっという間に、渋谷に到着してしまった。

アイちゃん、クマちゃん、ケイと、渋谷の町を散歩。

唱歌「春の小川」の生まれた場所を、ゆっくり歩く。 小田急線沿いの小道は、アイちゃんのお気に入りの場所とのこと。

渋谷というとモダンで人の多い街というイメージが強かったけど、 静かで、緑がたくさんある良い場所だった。

散歩が終わって、代々木公園に向かうと、 アイちゃんのお母さんの東さん、東京会の会の代表をされている渡辺誠さん、 そして渡辺さんの奥様が、搬入の手伝いに出迎えてくれた。

到着した川辺川ブースは川ガキカメラマンの 村山嘉昭さんの 川ガキ写真のスクリーンが展示されてて、すげー良いカンジだ。

村山嘉昭さんの 川ガキ写真のスクリーン展示

村山カメラマンが、さっそくケイにかまって、遊んでくれていた。 子供とすぐに仲良くなることは村山さんの十八番だ。

久々にお会いしたみなさんと、パネル準備をしていたら、 友人の「安藤りす」さんが子育てママのための防災術の トークショーがあるよーって、遊びに来てくれた。 持参のおにぎりを食べながら、

「たいちょお、見に来てね〜」

とお誘いしてくれたので、ケイをつれて参観に行く。

最初は見物の人がまばらだったんだけど、元気よい 「安藤りす」さんのトークが始まったら 道行く人がどんどん足をとめて、観客がどーっと増える。

アウトドアのギアを、災害時や普段の子育てに 応用して使うというアイデアは聞いていてドキドキしてしまう。

聴衆の反応をつかんで、アドリブで、どんどんみんなを引き込んでいく「りす」さん。

忘れてきたものを、別のブースで拝借したり、ピンチこそ、柔軟に対処する。

「起こらないだろう」ではなく「起こるかもしれない」

準備をしてそなえ、想定以上になっても直感を信じて 臨機応変に対処する。

「安全」、「アウトドア」、そして「生きていく」上で 本当に大切なことが話の中につまっていた。

災害救助の倒れた人役に、オイラも友情出演。 女性には、位置をずらすことすら困難な65kgのオイラを、なんと 一瞬にして立たされ運ばれてしまう。 古武術を応用した救出方法には、メからウロコ。 会場からもドヨメキと拍手が巻き起こる!

ステージ前に持参おにぎりをホオバルりすさんとケイの図

楽しいトークありがとうございました!
ご興味あるかたは、 自然育児友の会の特集雑誌「ママのためのナチュラル防災講座」を一読されてね。

終了して、川辺川ブースに戻ろうと歩いていたら、 別のトークショーの呼び込みに会った。 数客並べられたパイプいすには、人もまばら。 最初、何だろうと思っていたら、雑誌Be-palで旅行記を連載している 「シェルパ斎藤」さんが犬連れバックパッカーの講演をされるとのこと。

なんという偶然だろう。
「シェルパ斎藤」さんといえば、ヒッチハイク旅や耕運機、電気アシスト自転車 などの面白いアイデアの旅を行って、僕ら一般人の目線で読みやすい文章に してくれている旅行作家だ。なかでも、犬連れバックパッカーの旅が 僕は大好きだった。 ケイも、おとなしいゴールデン・レトリバーにじゃれて静かにしてくれていたので、 さっそく聞くことにした。

ハンドマイクで講演するシェルパ斎藤さん

「シェルパ斎藤」さんは、素敵な人だった。
目線は低くて、視点が面白い。 以前、読んだ斎藤さんと二ホというゴールデン・レトリバーとの触れ合いの話 「犬連れバックパッカー」はとっても面白かった。

しばらくアウトドアの読み物をサボっていた 僕は、その後の斎藤家に加わったサンポ、トッポの話は、まったく知らなかった。 その後のいろいろな物語を、斎藤さんご本人から、 聴くことができて、とっても嬉しかった。

講演のお話の内容は、 「シェルパ斎藤の犬と旅に出よう」 という本になっていて、犬連れ旅をやってやろうの人にはおすすめです。

ネパールのトレッキングでの犬との出会いは、まるで「ファンタジー」のよう。

やわらかな斎藤さんのトークに、聴衆もどんどん増えていく。 最後に本を購入して握手していただいた。

「八ヶ岳のカフェに遊びに来てください」

らじゃー。いきましょう!リップサービスでも約束は守るのダ。

いつか、オイラも犬連れの旅をやるぞー。

そんなこんなするうちに、 村山カメラマンの川ガキトークショーの時間がやってきた。 暗幕で囲ったブースで、写真のスライドを映しながら軽妙なトーク。 前の方に、やってきた子供には、かならず、声をかけて 話にからめるのが、さすが。

僕の大好きな川ガキ写真の舞台裏というか、撮影秘話が面白い。 とっても楽しいスライドショーでした。 スライドショーの最中に、信ちゃん夫妻に遭遇。嬉しい再会でした。

川辺川ブースに戻ると、上野ファミリーが 球磨川の川海苔をたくさん売って下さって、100個用意した海苔が 90個も売れてしまっていた。(翌日曜は早々に売り切れ御免)

「川辺川ダムはいらない」の著者、「高橋ユリカ」さんも 花粉症を押して、説明。著書も完売のよう。

水源連のブースでは、相模川河口堰の反対運動で お世話になった佐藤さん。

周りのブースでは、「渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える水と緑の会」の 田口康夫さんが、松本から出展。山の中でどんどん作られている砂防ダムを 見つけてくる達人とのこと。 これからのありかたについてのビジョンと 具体例を熱く語っていただいた。

日曜は、熱が下がった長女のミーも加わって、ミー&ケイのそろい踏み。 カンナがけ体験や、ろうそく造りなどに参加して楽しんでいる。

アースディのラストは 喜納昌吉さんのライブ。「花-すべての人の心に花を-」が胸にしみた。

人の多さにおったまげたけど、何かやるという みんなのパワーとモチベーションにびっくりした週末でした。 ありがとう!元気もらったぁ!

PS。 さー、もうすぐ風薫る五月。川遊びの季節だ。

今年は、毎年、上野公園で行われていた野田知佑さんのハモニカライブが、 5/30-31に茨城県の 久慈川でキャンプをやりながら行われる アウトドア・ミーティングが開催されるという。 事務局の渡辺さんがロケハンで良いところを見つけてきたようなので、 みなさん、どしどし、参加してください。ボランティア・スタッフも大募集中です。