「積算計算・発注計画策定」
【事前設定】
このコンテンツは発注計画に必要な基本情報を事前に自動作成します。
(1)基本情報(管理情報、発注条件情報)を手動入力ではなく、初期情報、生産情報(BOM:Bill Of Material)から部品情報経由で自動作成します。
BOMの内容は以下のとおりです。
・品目データ:部品コード、工程、リード日数、ロットサイズ、歩留、最小在庫、材料単価等の工程単価)
・構成データ:親部品コード、子部品コード、使用量、管理情報の係数数値として使用するため、使用量を親部品コードの歩留で割った持掛量を自動
算出します)。
(2)初期情報には指定納期、販売単価(>0)を追加・入力します(【積算計算】(1)を参照)。
(3)構成データにループがある場合、エラーの項目確認を出力しますので、構成データを修正後、再入力します。
(4)初期情報、品目データ、構成データをあらかじめEXCELで入力します。初めて使用される場合はサンプル出力のボタンをクリックして雛形の初期情報、
品目データ、構成データを出力します。
事前設定処理Fでの詳しい利用方法は以下に記載します。コンテンツをダウンロード後、実行してください
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【積算計算】
このコンテンツは積算のトリガーとなるクロステーブルの初期(入力)情報を”縦積、横和”の計算方式にもとづき、積算計算します。
積算計画処理Fでの詳しい利用方法は以下に記載しますので確認後、必要とするボタンをクリックしてください。
(1)初期情報には原単位で求めるもの(使用量、日数、原価単価等)は1単位、総量で求めるもの(総数量、総金額等)は総数単位で管理項目、
管理区分(連番)、管理番号(1)、入力数値を入力(発注計画の策定時のみ指定納期、販売単価を追加・入力を追加・入力)します。
(2)管理情報には以下の事項を入力します。
@積算の対象事項は管理項目、積算の対象範囲が同一のグループは管理区分(連番)、同一のグループを構成する管理項目は管理番号(連番)を入力し
ます。管理項目は全体→部→課、親部品→子部品等、上位から下位の積算の順序に従い、連番で管理番号を入力します(管理項目は重複できません)。
A管理番号と管理項目(01〜100)の添字とを対応させます(管理番号1⇔管理項目01等)ので、管理番号の横和数値は対応する管理項目番号の入力数値と
なります。
B管理情報の上辺部は積算のトリガーとなる入力情報、左辺部は管理項目、中央部は付加情報と係数情報(使用量、単価等)、右辺部は付加情報と
加算する入力情報と係数情報を掛けた積算情報とします。
C注記項目に係数数値の注釈事項(原単位等)を入力します。
D情報区分に使用量に関する事項を'RV'、日数に関する事項を'LT'と入力します。
E管理項目の計算区分
・横和時に付加情報を積算対象に含める場合(日数、在庫等)、付加項目に付加数値を入力します。
・入力数値を逆数で扱う場合(割合等)、'/I'と入力します。又、係数数値を逆数で扱う場合(歩留等)、'/P'と入力します。
・業務の条件により、積算係数に異なった適用料率を掛ける場合、'C'と入力します(税額等)。なお、適用料率の情報は料率条件画面から上限値、
下限値と対応させて入力します。
・グループ毎の積算数値を全体で積算する場合、全体の管理項目の管理区分を0とし、グループ毎に該当する管理項目の計算区分(例:T1〜T3)
と一致させます。
F管理情報の取扱いを容易にするため、同一グループを情報区分等でブロック別に分割できます(初期情報も同様に対応が必要でます。具体的には
サンプル事例を参照)。その場合、統括項目(初期情報の管理項目)を追加・設定(自動)しますので同一グループであることが確認できます。
Gシステムの制約上、管理項目を構成する事項を100以内(管理番号1〜100⇔管理項目01〜100)とします。
(3)初期情報(管理項目、管理区分、管理番号、入力数値(、発注計画の場合は指定納期)、管理情報(管理項目、管理区分、管理番号、情報区分、
計算区分、付加項目、係数数値)を手動作成する場合、あらかじめEXCELで入力します。なお、初めて使用される場合にはサンプル出力のボタンを
クリックして出力します。件数には特に制限はありません。
(4)管理情報に初期情報がない場合、エラーの項目確認を出力しますので、管理情報を修正後、再入力してください。
(5)積算計算では各管理項目の積算結果として積算情報、構成検索では構成するグループ(2つ以上)の最上位の管理項目として構成データ(管理区分で
100以内)を出力しますので、他の積算等の業務に活用してください。
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【発注計画】
このコンテンツは初期情報、積算情報、在庫情報、発注条件情報から発注明細、発注情報、累積情報を算出します。
発注計画処理Fでの詳しい利用方法は以下に記載しますので確認後、必要とするボタンをクリックしてください。
(1)積算計算で算出した積算情報をベースに発注明細及び発注情報を作成します。
(2)使用する情報は管理項目毎に次のとおり設定します。
@初期情報:受注手配の管理項目、管理区分、管理番号(=1)、入力数値、指定納期
A発注条件情報:管理項目、工程、ロットサイズ(最低1)、歩留(0.0〜1.0)、上位管理項目に対する使用量、最小在庫(最低0)
B在庫情報:管理項目、初期数値、最新数値(=初期数値と同じ)。初期・最新数値は実在在庫+発注在庫とします。
(3)システム上の制約は次のとおりです。
@管理項目の指定納期は発注日付から6ヶ月以内にします。
A構成データにおける製品コード(=統括項目)毎に対応する製品コード(=管理項目)の件数は100以内としますが、製品コードの件数には制限が
ありません。
(4)各々の処理は次の手順で行います。
@暦表修正入力:本日以降、185日間のカレンダを作成します。初期では土・日曜日は休日(区分を0)扱いですが営業日でしたら区分を1に修正して
入力します。このデータは次回の処理時に引継がれます。
A発注計算処理:
・管理項目における材料、部品の購入工程(AA、BB)の歩留を1(100%)として扱い、積算情報から必要な発注情報(管理項目の発注数値と発注納期)を
算出します。発注納期は指定(=受注)納期から日数を減じた日付とします。
・受入数値は最小在庫+払出数値×使用量÷歩留−前残数値とし、ロットサイズ単位で計算します。
・払出数値は上位の(適用区分の数値と同じ管理番号の数値に該当する)管理項目の受入数値を適用します。
・発注明細に在庫情報や発注情報を算出した経過((前残・受入・払出・当残数値、ロットサイズ、歩留、使用量、最小在庫等)を記録します。
・但し、指定納期が開始日付の翌日より以前か開始日付から6ヶ月超の場合、エラー表示しますので確認の上、EXCELデータを修正後、再入力します
・発注条件情報に管理情報の項目がない場合、項目確認を出力しますので、発注条件情報を修正後、再入力します。
なお、初期情報や管理情報を変更した場合、事前に積算計算を行い、積算情報を更新後、再度、実行します。
・累積情報では該当の管理項目のみの工程原価及び上位の管理項目を含んだ累積原価を出力します。
(5)工程情報をEXCELで入力します。初めて使用される場合はサンプル出力のボタンをクリックして雛形の発注条件・在庫情報を出力します。
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【工程展開】
このコンテンツは累積情報の累積数値(累積日数・歩留・使用量・原価)の明細となる始点(原材料)から完成品(終点)至る各工程の累積数値(同左)、
日数、歩留、使用量、単価を工程情報として表示します。
工程設定処理Fでの詳しい利用方法は以下に記載しますので確認後、必要とするボタンをクリックしてください。
(1)積算計算の算出で使用した部品情報、累積情報をベースに工程情報を出力します。
(2)システム上の制約から工程情報における前提事項は次のとおりです。
@工程の階層(工程数)⇒最大20
Aレベル⇒完成品:0、工程・日数・歩留・使用量・単価:各々、1〜20
Bデフォルト値⇒工程:スペース、日数:1、歩留:1、使用量:1、単価:0
(3)前工程の累積原価に当工程の工程原価を加算すると当工程の累積原価となります。
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【共通】
(1)環境:実行する場合、ACCESS:2010版以上、EXCEL:xlsxの環境設定が必要です。また、入出力データはカレント(EXCEL)にて処理します。
(2)入力する情報に空の情報等、無効な情報が含まれますと正しく処理できませんので、事前に削除してください。また、テーブルや
クエリの仕様変更も正しく処理できませんので、不可とします。
(3)印刷をご希望の方はファイル→印刷プレビュー→印刷→必要ページ数を選択 します。
(4)終了する場合、各ページは右上隅下段あるいは右上隅上段のX印をクリックします。
最終更新日:20154年01月05日